ご存知のように今朝の朝刊一面を飾った記事。「1株→61万円」と入力すべきところを「1円→61万株」と誤って売り注文を出したのが原因とか。
この報道を見て感じたことを2,3書いてみたい。
どうも人間の「大局的に見ておかしい」と感じる感覚が失われてきてる感じがする。
例えば電卓をたたいて計算する。「1ヶ月の食費が1,000,000円」いってたり「わが町の人口密度が1.2人」だったりすると、結果を詳細に検討するまでもなく「おかしい」と気づくはずだ。(最近大問題になっている建築物の強度計算偽造問題も、利益にからむ当事者でなければ、スカスカと言われている鉄筋密度を見た瞬間に「おかしい」と気づくはず。)
オペレータの操作に非常に興味を覚える。何を考えて操作していたのか。あるいは考える(感じる)暇も無いような環境での操作なのか。いずれ発言も上がってくるだろうからしっかり読んでみたい。
次にネットワークの利便性。便利なものというのは、当初想定していた目的である「よいもの」だけでなく、副作用としての「わるいもの」という側面を必ず持っている。紙の表裏を切り離すことができないように。
今回の事件はインターネットのリアルタイム性、グローバル性が悪い面に出たかっこうだ。ネット上での株取引がなければ、こんな大きな損害は出なかった。たったひとつ(?)のミスが、証券市場に大きな打撃を与えたかっこうだが、自分が当事者にならないためには、ということまで考えてしまう。間違ってキーボードをたたいた結果、社会を混乱に落としいれ、歴史に汚名を残す可能性も皆無ではないのだから(これ小説のネタになりそう(^^;))。
最後に下世話な話題を。
みずほ証券が大損をしたということは儲けた人もいるってことですよね(^^)!
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