すぐに本屋へ飛び、即読み始める。職業柄、人前で話すことも多く、人事ではなかったのだ。ページをめくると、いきなりショッキングな言葉が・・・「脳はボケるようにできている」詳細は省くが説得力ある言葉だ。
断っておくが、筆者の築山先生は、ハッタリかますような文章を書く方ではない。実際読んでみると分かるのだが、具体的に症例を上げ、控えめに見解を述べられていて好感が持てる。
中でも得心して膝を打つ思いがしたのは次のくだり。刺激の無い、マイペースな生活をしていると若くても脳の働きが落ちてくるという文脈で、
「脳には「基本回転数」とでも呼ぶべきものがあります。単純に頭の回転の速さと解釈していただいてもかまいませんが、この基本回転数を決めているのは、基本的には本人の意志ではなく環境です。環境に忙しさがないと、基本回転数は上がらないと私は考えています。」
確かに、時間があるときよりも、忙しい方が「フッ」とアイディアが浮かんだり、仕事が効率よく運ぶということがある。
脳の一部しか使わないようだと、20代・30台の若さでも脳の機能を損なうようで、なかでも一番良くないのがパソコンとインターネットだそうだ(^^;)。これがパソコン音痴の著者に言われてもピンとこないが、築山先生はかなりパソコン達者のようだ。だいたい書名からして、Windowsパソコンをいやというほど使ってないと出てこない書名でしょ(^^;)
何はともあれ、「何を言おう(しよう)としていたかすぐ忘れる」「話していて言葉につまる」という症状を自覚し始めた方、必読の書だ。
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