私の町 吉備津

私の町 吉備津

梁川星巖の書

2013-09-29 14:49:38 | 吉備津神社の神領「宮内」
 このように沢山の文人墨客が、江戸末期には、この宮内に遊んだと言われます。それらの人々の書画が宮内を含めて吉備津には、まだ、沢山残っていると云われています。その内の一つに、このようなものがあります。梁川星巖のものです。
   

 なお、星巖の書はよく見かけるのですが、絵となるとほとんどその作品は見たことがないのですが、もしかしたら、此の絵は彼の妻である紅蘭の筆になるものではとも思うのですが、どうでしょうかね。まあ、値段にするとそんなに高くはないと思われます。10万円すればいいのではと思うのですが????
 まさか贋作ではないと思うのですがどうでしょうかね。でも、星巌とその妻紅蘭は連れだって全国を回っているようですから、此も二人して宮内に訪ねた時に描かれた物かもしれませんが?????

 こんな作品も我が町吉備津には、隠れるようにして残っています。

宮内に有名人の書画があるらしいのです????

2013-09-28 15:59:50 | 吉備津神社の神領「宮内」
 江戸期の終わりごろの宮内は遊興の地として有名だけではありません。当時の日本全国から多くの文人墨客が此の地に来て遊んでおります。それらは、殆ど昨日の真野竹堂やあの藤井高尚が、この宮内に住んでいたためだと云われております。ちなみに、現在の宮内では、頼山陽の外に沢山の全国的に名の知れた有名人の名が人口に膾炙されております。その名を拾ってみますと
 ・西山拙斎
 ・亀田鵬斎
 ・菅茶山
 ・篠崎小竹
 ・浦上春琴
 ・岡本豊彦
 ・後藤松蔭
 ・鳥越煙村
 ・森 一鳳
 ・森 徹山
 ・小松膽山
 ・梁川星巖
 
 などが上がります。「これらの人々の書画が沢山宮内に有る」と云う話は時々耳にしているのですが、なかなかそれらの書画を見る機会はありません。この宮内を歩けばこれ等の人々の作品が隠れるようにひっそりと転がっているらしいのです。・・・・・・
 何時かそれを見る機会ができればと思っているのですが。??????????????

頼山陽と宮内

2013-09-27 17:39:54 | 吉備津神社の神領「宮内」
 頼山陽が宮内の真野家に出入りしていたことは、この吉備津では知らない人はいないといても過言ではありません。小学校の名前も頼山陽が命名した鯉山から取られているほどです。その確固たる証拠となるものが、頼山陽が香川景樹に宛てた書簡の中に見ることができます。
 先ず。その書間をお見せします。
        
 此の2行目の最後から
 “今日竹堂(備中人真野老人)御見舞可申と申侯故幸之義頼み申侯・・・”と書かれております。

 まあ、江戸期には、よくこんな手紙もらってもその書いてある内容がよく分かったものだと感心させられます。注釈が付いておりますからどうにかその内容を知ることができます、解説書がなかったら、とんと、そこに何が書いてあるのか分からないのですが???

雅な町「宮内」

2013-09-26 20:03:08 | 吉備津神社の神領「宮内」
 真野松陰の養父真野竹堂を始め、藤井高尚などの文化人の活躍があって、文化文政時代の宮内は雅の町としても大変な賑わいを見せていたのです。上方や江戸の当代きっての歌右衛門等の歌舞伎役者が、度々この宮内興業を張っていたのです。遊廓だけではなしに文化都市としても相当有名であったようです。その例が、現在、木堂の銅像の前の駐車場の一角に建ってある向井去来の[秋風や鬼とりひしぐ吉備の山」の句碑です。当時、この宮内を訪ねた沢山の文人墨客の名前が、しばしば、当地の古老の口に上っております。

 先ず、その筆頭として挙げられるの人に頼山陽があります。どうして真野家に出入りするようになったのかは、その由来は明白ではありませんが、真野家の賓客として、しばしばこの宮内の地に居候していたと言い伝えられております。

真野松蔭

2013-09-12 20:21:29 | 吉備津神社の神領「宮内」
 真野松蔭は真野竹堂の婿養子です。竹堂には一男一女がありました。その娘の養子として迎えたのがこの松蔭でした。、彼は竹堂のように漢籍の造詣深く国学に通じる人ではなかったのですが能楽の巧みなるひとでした。また、専敬流押花のお師匠さんとして当地区で随分と活躍しておりました。この流派は、現在も、吉備津地区にはその流れが、僅かですが、残っております。
 彼の愛した能楽については、同じ志を持つ当時の庭瀬藩の大庄屋を勤める野崎家とも深く係り、吉備津神社内に能楽堂の建設を計画します。なお、庭瀬の野崎家も真野家と同様に造り酒屋を生業としていましたから、その関係で結びつきが深かったのかもしれませんが。但し、現在は、此の両家とも跡が絶えて、その屋敷等は見ることはできますん。