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旅日記

中国南通滞在時のよもやま話(3)中国語

1.中国語の勉強開始

中国赴任が決まった時に中国語の勉強を始めました。中国人の女性が週2回会社に来て教えてくれました。教材は中国語会話「汉语会话301句」で、上下の2分冊から成り立っています。日本でこれを約2か月間行いました。この本は親しみやすかったです。

  

 

中国語の字は簡単字で昔の字を簡単省略して作ってありますが、日本の漢字と良く似ているところもあるので書いてある字を見ると内容はおおよそ理解できるのですが、耳だけで聞くとさっぱり分かりません。

また発音も複雑で抑揚が強く、似たような発音も多く聞いても判別がつきません。まあ60歳過ぎてからの語学の勉強ですから、そう簡単に行くとは思っていません。

 

実際30歳代の男性が私より半年後に赴任してきて同じ中国語教室に通ったのですが、上達の速さは違いました。それに彼は熱意も強くに勉強家でもあり暇を見つけては中国語単語を覚えていました。

中国語は同じような発音で意味が異なる単語が日本より多いと感じました。発音を聞いてどの意味か考えるとそのことが頭から離れず、次の会話にはもうついて行けません。

 

私の娘は大学で中国語を学び、上海に1年間留学した経験がありますが、最初の1年間は発音練習ばかりだと言っていましたが、こちらにはそんな余裕はなく自己流にならざるを得ません。

でも今から考えると、発音練習は基礎でありここをしっかりすべきでした。😅😅😅

 

中国は方言による発音の差が激しく、同じ中国人同士でも通じない不便な状況から、「普通话(pǔtōnghuà)プートンファ」という標準語が作られました。

「普通话」は、政府の標準語政策により、首都である北京の北京語の音と、模範的な現代口語文の書籍の文法を基準として作られました。テレビの普及と中国での普通话の教育により、中国の全人口の7割程度が普通话を理解できると言われています。

 

中国の方言は「七大方言」という種類分けをされることが一般的です。七大方言とは、北方、呉、越、閩、湘、客家、贛の7種類の方言です。

中国は国民の92%を占める漢民族と55の少数民族があり独自の言語体系を持つ言葉を使っている民族もたくさんあります。

一部の民族は文字を持たないため、方言が消滅していく恐れもあるといわれています。

中国のテレビ番組にはほぼ必ず標準語の字幕がついています。地方のテレビ番組はその地方の方言で放送されているので、他の地方に住んでいる人には分からないからです。

 

広い中国ならではの話かと思いますが、ここ南通でも大きく3つの方言地域に分かれています(異なった地域の人々はお互いを理解することはできないとのことです)

南通方言:市区,通州大部
吴语区方言区:启东,海门,通州东部,如东东部,市开发区
江淮方言区:如皋,海安,如东西部

この方言は河などの地形を境に変わっていくそうです。しかし当たり前のことと思うのですが、この境界線付近に住んでいる人は両方の放言を話せるそうです。

 

2.中国語の学校

中国に赴任してからも中国語を学習しました。会社の同僚が通っている中国語学校を紹介してもらいました。

この学校は「漢和」と言う学校で2008年に開業しています。

この学校では中国語と日本語を教えており、経営者/校長先生は日本人の女性の方です。この学校には中国人が約150人、中国人以外が約50人が通っているとのことでした。

グーグルやyahooなどの検索サイトで「南通漢和外語センター~日本語・中国語~」と入力して検索できます。

この学校には2回/週 通いました。場所は私の住んでいる所(南通大飯店)から徒歩で1520分ぐらいのところでした。

教室は8階建てビルの7階と8階にあります。授業は個人レッスンと集合レッスンがあり、私は個人レッスンを受講しました。

 

授業日、時間帯は予約でき、1回あたりの授業時間を30分単位で設定できます。私は火曜日の19時からと土曜日の13時からそれぞれ1時間半の授業を受けました。授業料は予めまとまった金額を支払っておきます。

授業の内容は日本で始めた「汉语会话301句上」 の続きから始め、「汉语会话301句下」と続きました。

この後は「 汉语水平考试、拼音: Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì、略称:HSK)」の問題集や「我的汉语教室」等の教科書で授業しました。

       

 

先生(老師)の殆どの方は若い女性で、日本語が話せる人で授業は日本語でしてくれます。

日本には行ったことのない人もおられましたが、皆さん日本語は上手でした。若い人は外国語を早く上達するのでしょうか。一度日本語が得意でない先生に当たり、英語でのレッスンでした。

集中力が切れないようにと緊張した授業でしたが英語と中国語でのレッスンはそれなりに有意義だったです。

<学校の老師の皆さんです>

老師の一人の方が日本に1週間旅行に行って来たことがありました。初めての日本で疲れたけど楽しかったと言っていました。正確な費用は忘れましたが、かなり安かったような気がしました。

観光ルートは大阪に行って、バスで京都、東京を回ったそうですが、かなりの、強行スケジュールだったようです。新幹線に乗らずに東京までバスで行ったのは旅費を安価にするためだと思いました。彼女もやはり買い物を沢山したそうです。

 

3.スナックの小姐は日本語が達者

南通の南通大飯店西側の青年中路通りには日本語を話す小姐がいるスナックが沢山あります(看板はCLUBと書いてある)。500mの距離の間に10件くらいあります(日本料理店もこの区域に沢山あります)。

お客の殆どが日本人で、中国人も訪れています。ボトルの値段は市価のだいたい5~6倍です。ボトルをキープしておけば、1回あたり、だいたい300元ぐらいになります。個室も各店2室くらいあります。カラオケは無料です。

ここの良い所は、来ている日本人の大半は中年以上のことです。したがって歌う曲も昔の歌が多いことです。

だから私も遠慮なく古い歌を歌えました。小姐(ホステス)はもちろん中国人ですが、良く日本の曲を歌っているせいかとても上手な人もいます。

日本の曲を上手に歌う中国人は日本語も上手で殆ど訛りはありません。耳がいいのは歌や言葉が上手になるのが早いのでしょうかね。

日本語を覚えて2年目の小姐に聞いたのですが、彼女は最初のころは日本語の教科書を買って毎日勉強したそうです。今はアクセントも日本人と一緒です。但し漢字と平仮名は読めるが、カタカナは苦手と言っていました。

<スナックの写真>

語学の取得はやはり勤勉でなくてはなりませんね(いつも思うのですが、困ったことに長続きしません)😥😥😥

一度小姐に中国語の教科書を音読するのを聞いてもらいました。すると「言っていることは半分くらいしか分からない」と言われました。発音が悪いと言うことでした。やはり中国語の発音は難しい。

話しは逸れますが、日本人と中国人は直ぐに区別がつくと小姐が言っていました。特に中国に来て半年いないなら確実に分かると。髪型や服装もどことなく異なっているらしいです。

私は中国に来て半年以上経ったころ、電気自転車に乗っている中国人から道順を尋ねられたことがありました。ちょっとまごついて、「知らない・・・」と言いかけたらすぐ立ち去っていきました。見た目は中国人らしくなっていたのでしょうか?でも言葉を聞いてこいつは中国人と違うとすぐ思ったのでしょう。少し笑えました。😄😄😄

 

4.中国のテレビドラマで中国語

中国のネットで中国のテレビドラマを見ました。言葉では理解できないのですが、中国語の字幕が出ますので何とか意味は理解できました。

歴史ものは単語が分からないため、内容を理解するのが難しかったです。しかし現代物で恋愛ものはストーリーがすぐわかるためよく見ていました。面白かったのは「加油愛人1~90集」とこの2作目「幸福愛人 1~50集」です。

 

 日本のドラマやアニメもネットで見ることができます。「相棒」「半沢直樹」等のドラマや「キングダム」「ドラゴンボール」などのアニメを第1回から見ることができました。日本語で喋っていますが、中国語の字幕がでますので、少しは語学学習になったのかと。

<動画サイト 爱奇艺メのニュー画面の一部>

 <完>

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