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旅日記

中国南通滞在時のよもやま話(4)酒

Wikipediaによると酒の歴史は非常に古く、有史(文字の歴史)以前から作られた。 最古の酒とされている蜂蜜酒(ミード)は農耕が始まる以前から存在し、およそ1万4千年前に狩人がクマなどに荒らされて破損した蜂の巣に溜まっている雨水を飲んだことが始まりとされているそうです。

 

1.ビールの話

ビールの飲み方:昔大学の先輩に言われました。ビールはクチにふくんで舌で味わうのではなく、飲むのではなく喉で味わうものだと。そういえばコーラや炭酸水はごくごくと飲んで口の中に溜めていません。

この飲み方をするようになってから、ビールが美味いと思うようになりました。😋😋😋

 

中国はいまやビールの生産量と消費量は世界一に国です(但し、一人当たりの消費量はやはりチェコ、ポーランド、ドイツなどの欧州の国が多く、中国より数倍多いそうです)。

ビールのブランドも非常に沢山あります。値段は350mL缶で2~7元ぐらいで様々です。やはり、値段が高い方が美味いと感じます。海外ブランド(ハイネケン、バドワザー、キリン、アサヒ、サントリーなど)のビールが高いです(でも日本で買うより安いです)。

 

缶ビールのタブは日本のようにステイオンタブ(タブが取れずに缶の中に押し込まれる)式ではなく、殆どがプルタブ(タブが缶から取れる)でした。

中国ではビールは常温で飲む人が多く、一般の中国料理店では日本のように冷えたビールを常備していません(最近は冷えたビールを置いている飲食店も増えています)。

料理店で冷えたビールを頼むと、今から冷やすから30分ぐらいかかると言われましたが、辛抱強く待ちました。待った甲斐もあり、本当においしく感じました。

また大半のビールのアルコール濃度はだいたい2.5~3.5%程度であり、日本の約半分の濃度です。もちろん日本ブランド(キリン、アサヒ、サントリーなど)のビールもありますが、生産地が中国なので、やはりアルコール濃度は2.5%前後です。

 

中国人との懇親会で飲む酒はビールと白酒(バイジュ)が多いです。紹興酒を飲む人はあまりいません。紹興酒はもっと南部の方の酒と言っていました。日本料理店に行くと日本酒を飲む人も沢山いました。

 

 

2.白酒の話

日本にいるときは中国の酒は紹興酒が代表と思っていました。しかし紹興酒は中国南部の方の酒らしいです。中国では特に北部は白酒 [ bái jiǔ ](バイジュウ)と呼ばれる(見た目は水と同じ)酒が主と言うことでした。この白酒の濃度は30~60%ぐらいまであり、値段も安いものから非常に高いものまであります。

白酒も口の中に溜めずに一気に飲みます。😁😁😁

白酒は中国発祥の蒸留酒でコーリャン(高粱)、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモなどの穀物を原料とします。

 

良く飲んでいた白酒の種類は海之藍(480ml 52度 )150元(約3000円)でこの上は天之藍で300元です。もっと高いのは夢之藍で600元でした。480mlで3000円ですから、日本酒に比べても高いです(アルコール濃度換算しても高いですね)。

一度少量ですが数十元の白酒を買ってみましたが、薬のような味がしたため直ぐに捨てました。このような危険はしない方が良いのでしょう。

<夢之藍>

  

 

<茅台>

  

 

<酒棚>

自分の部屋の酒棚です。 白酒、ウィスキー、バーボン、日本酒などを揃えていました。

 

普通、白酒は濃度が高いので5~10mlぐらいの盃で一気飲みします。しかし酔いも一気に来ることもありますので注意が必要です。酔っていないと感じても足が立たずにまともに歩けなくなることもあります。

ある時日本人でお酒が強いと自負していた人が白酒を飲んだ後、本人もそんなに酔っているとは思っていないのですが、足に来て立てない状態になったことがありました。

中国人と酒を飲むときは必ず誰かと乾杯のようにグラスを合わせてから飲みます。もし自分が飲みたいときは、誰かを見つけ乾杯を促して飲みます。一人で盃を傾けることはありません。

ただし、ひっきりなしに乾杯要請があり休む暇もありません。飲むのがつらいときは、酒差しに水を入れて、白酒だと言って飲んでいました。

 

南通市に日本人の白酒愛好会があり、年に2回集まって懇親会を行っていました。この時には今まで飲んだことのない白酒を持ち込む人がいて、色々楽しめました。

この時には有名な茅台(マオタイ)酒(数万円)も飲みました。白酒が好きだという日本人はだいたい3割弱のようです。白酒が好きだと言うと、変わったやつだと言われました。好きでない人は白酒の匂いが嫌いだと言っています。

白酒を飲みすぎて就寝中に死んだ人もいます。これは飲みすぎて就寝中に吐瀉した物が喉に詰まって窒息することがあるからです。だから寝るときは仰向けに寝ずに横向きに寝るようにしなければなりません。

また飲みすぎて前後不覚になった人を家に連れて帰った時は、数時間様子を見てから帰ることになります。

 日本では一般の酒屋さんの店頭では白酒を売っていないようですが、アマゾンなどのネットで買えるようです。

 

余談ですが、アルコールは攻撃的な感情が起こることを促すことがあります。

中国上海で、ある日本企業のメーカーの人が別の日本企業の営業の人を殴り重症を負わせたことがありました。加害者は警察に捕まり投獄されたそうですが、被害者は寝たっきりの植物人間となられたそうです。

この加害者は以前から酒癖が悪く、また喧嘩早いことで有名だったそうです。

この後、さらにひどい話は、この加害者の会社の上司の人が、被害者の勤めている会社を訪れて、彼は(加害者)は仕事ができる人なので、保釈の申請に協力して欲しいと要請したそうです。勿論拒否したそうです。

酒で、トラブルを起こしたり、体や精神を病んで人生を棒に振ることがあるので、注意が必要です。

<完>

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