2018年の12月の中旬に、鯨波から松波町までの砂浜に打ち上げられていました。大きさは、20~30cmで、20匹弱を数えました。大きさや体の紋様などから、アミモンガラカワハギモンガラカワハギ科)と思いました。参考にした図鑑は、『新潟県海の魚類図鑑』(注)です。同図鑑には、“本県へは、幼魚の群れが暖流に乗って運ばれ、毎冬、荒天のあとに海岸に打ち上げられる。”とあります。まさにそのとおりでした。大きさも、やはり同図鑑に、“50cmに成長する“とあります。今回の魚は、前出のとおり全部20~30cm。50cmの成魚からすれば、幼魚といったところでしょう。
不思議なのは、カラスやトビに全く食べられていなかったことです。柏崎の浜に限りませんが、普通はハシボソガラスやハシブトガラス、そしてトビなどが、海岸で餌を探しています。これだけの魚が打ち上げられていたのですから、当然彼らの眼にも入るでしょう。しかし、食べられたという痕跡は全く無しです。先ほどの図鑑には、“全体が骨質の硬いうろこにおおわれている”とあります。カラスやトビのクチバシを跳ね返すほど堅いうろこなのでしょう。ちなみに、眼の無い魚もいました。さすがに眼には堅いうろこがないので、食べられたのでしょう。
注:本間義治 新潟県海の魚類図鑑 1988 新潟日報事業社
写真は、初めの8枚が(2018.12.11)、残りが(同.12.16)。撮った写真の一部です。
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