ちいさなさえずり

柏崎と刈羽の現在の鳥を柏崎の人が柏崎から発信していく。

ゴミ捨て②

2018-06-30 05:34:01 | 柏崎景色

 海岸やその近くで見つかるゴミは海から流れ着いたものばかりではないことを“ゴミ捨て①”で紹介しました。そして、それは多くの捨てられたゴミのほんの一部であることもお伝えしました。 

 今回もその続きです。写真のとおり、故意に捨てられたものばかりであることは明らかです。わざわざ、ゴミ捨て禁止看板の下に捨てていく不心得者もいますし、その看板自身が廃棄ゴミなっている場合もあります。また、車からのポイ捨てもありますし、場所的に考えて夜陰に乗じて捨てたようなものもあります。

 中性洗剤やマヨネーズなどの容器のプラスチックゴミは、それらが使われ始めた半世紀前から海岸に流れ着いていました。また、沢山の空缶がポイ捨てされ社会問題になってこともありました。そのように、ゴミの問題は今だけの問題ということではありません。しかし、当時はペットボトルはありませんでした。ペットボトルに限りませんが、新たなゴミの種類が増えているのかもしれません。また、ゴミの分別回収や有料ということもありませんでした。ゴミ問題の事態は、より大きく、より深刻なことになっていると思います。有料化以降、家庭ゴミの廃棄が増えているのではないかと感じています。しかし、その費用は、ゴミを処理するために必要な経費です。不足分は、税金で賄われていると思います。捨てている不心得者が、結局自身と多くの市民の税負担を増やしているのではないでしょうか。


 こういう時こそ、決められたルール通りの対応が必要かと思います。不心得者が柏崎市民でないことを信じたいと思っています。


 以下の写真は、総てこの冬の撮ったものです。









 


 

 


ミミカイツブリ

2018-06-23 05:30:12 | 鳥多与里

 ここ数年、同じ林道を観察しています。同じ鳥が、同じ頃に渡って来ます。しかし、全部が全部同じではないこともあります。微妙な色の違いもあります。その理由は分かりません。データを積み上げるだけです。

 

 

 カイツブリ目 カイツブリ科 Podiceps auritus  

 日本では、カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリの5種のカイツブリの仲間が記録されています。新潟県においても、この5種全部の記録があります。そして柏崎ですが、5種のうちミミカイツブリだけが、今まで記録がありませんでした。しかし、この冬ようやく観察されました。これで、カイツブリの仲間全5種が柏崎で記録されたことになりました。柏崎においては、一番小さなカイツブリが周年観察でき、春夏には繁殖しています。市内の小さな池でも子育てをしているので馴染みのある方もいらっしゃるかと思います。柏崎では、このカイツブリ以外の4種は総て冬鳥です。

 大きさがほぼ同大で、色彩や形態なども似ているハジロカイツブリは、冬期、池、河川、港などで幅広く観察されています。このハジロカイツブリと思って観察していた鳥が、ミミカイツブリではないかと、何度も双眼鏡の中で見直したことがあります。図鑑に、冬期沿岸部で見ることができる、ありました。今回のミミカイツブリも港での観察でした。ここは、冬期、カンムリカイツブリ、アカエリカイツブリ、ハジロカイツブリなども観察できる場所でもあります。カンムリカイツブリと並んだ写真のように、時に異種のツーショットも見ることができます。


 以下の2枚(2018.02.01)。


 以下の2枚(2018.02.28)。

 (カンムリカイツブリとのツーショット)


”コ”だけで、よかったのでは!

2018-06-16 05:44:38 | 地鳴き

 夏鳥、旅鳥の移動も一段落したようです。コサメビタキ、メボソムシクイなどは、見逃したり、聞き逃したりしたようです。

 


 吉井の長橋の池公園にあった看板です。おかしいと感じたのは、“注意“標記のある看板の方です。ここには、翼を傷め北へ帰れないオオハクチョウが2年前から夏も残っています。かわいそうですが、飛べるような状態ではありません。本来なら、北の地で子育てをする期間、暑い柏崎で過ごすわけですから生命の危険すらあります。暑さよりも問題なのが食料です。幸いなことにハクチョウ類は植物食ですから、豊富な水辺植物により数夏を過ごしました。今年も無事に夏を越せることを祈っております。

 さて、表記の“おかしな“という意味です。翼を傷めたオオハクチョウが常にこの池にいるせいか、冬期時々数羽のハクチョウがいることがあります。そのハクチョウは総て、不思議なんですがオオハクチョウです。昨冬まで、この池でコハクチョウを見たことはありません。コハクチョウが飛来しないのに、コハクチョウ表記はおかしいでしょう、と思うのです。じゃあ、オオハクチョウ表記にすればいいのか、ということになります。それも必要ないでしょう、というのが、筆者の考えです。”ハクチョウ”でいいと思います。“オオ”も、“コ”もいらないでしょう。ハクチョウだけで、多くの人に伝わると思います。そんな心配をしていたら、この冬(2017-2018)は、コハクチョウが初めて来ました。柏崎では、刈羽や矢田の田圃を中心に冬越しするコハクチョウですが、この冬は大雪でした。田圃を雪が被い餌が採れなくなりました。そこで、少しでも水面の出ている長橋池に来たのでしょう。2月14日に、観察したのですが、この日はオオハクチョウもコハクチョウもいました。少ない水面で気の毒ですが、一生懸命餌探しをしたり、休んだりしていました。やはり、看板に”コ”はいらないでしょう。”ハクチョウ”だけでいいと思います。

 新潟県の現在のハクチョウ類の飛来状況をみると、コハクチョウが圧倒的です。オオハクチョウの飛来は少ないです。かつては、逆でしたがいつの日か、コハクチョウが多数派になってしまいました。しかしながら、柏嵜地域は県内でも特異で、オオハクチョウとコハクチョウが半分半分の飛来なのです。これは、有名な長嶺の池での餌付けが起因しているのかもしれません。長嶺の池は、オオハクチョウの飛来する池で、300羽を超えることも数多くあります。一方、コハクチョウですが刈羽の井岡池を休息地と利用しながら、刈羽や柏崎の田圃で餌を採っています。長嶺の池のような餌付けでの食糧を得ることをしないで、自ら餌探しして食料を得ています。新潟県全体を考えると、コハクチョウと看板に書きたくなりますが、柏崎ではコハクチョウは多数派ではありません。以上が、ハクチョウ表記でいいと思う理由です。

 

 (上の3枚の撮影日は(2017.04.04))

 

  翼を傷めているオオハクチョウです。

 

 

 

 2018年2月14日の写真です。オオハクチョウもコハクチョウもいます。(以下、2枚)

 

 

 

 2月20日の写真です。同じく、オオハクチョウもコハクチョウもいます。さらに加えて、ガンの仲間であるヒシクイも来ました。ヒシクイは、かつては狩猟鳥でしたが、その激減ぶりから狩猟になった鳥です。そんな鳥も来るようになりました。柏崎にヒシクイもかつては来ましたが、ここ何10年も来なくなりました。そのヒシクイの復活です。(以下、2枚)

 

 

 

 

 

 

 次のは、2枚は2月27日です。やはり、オオハクチョウとコハクチョウがいました。

 

 

 

 

 

 

 ところが、です。一番上の写真、つまりおかしいと思った看板に、下の写真のように白いガムテープが貼られていました。

 3月21日に分かりました。コハクチョウも、オオハクチョウも来ますので、確かにコハクチョウ標記だけの看板はおかしいですが、ここまでしなくてもいいと思いました。ヒシクイも来ます。”銃猟自粛”の文言はあってもいいと思います。”コ”の上にだけ、ガムテープを貼れば良かったのではないでしょうか。なおさら、おかしな、変な看板になっています。

 


ウ ソ

2018-06-09 05:31:47 | 鳥多与里

 スズメ目 アトリ科 Pyrrhula pyrrhula

 

  “フィッ  フィッ“、と口笛に聞こえる鳴き声が冬の野山から聞こえてくることがあります。その鳴き声が開けた、葉の落ちた広葉樹の小さな林の枝先から聞こえていたら、その小鳥が、柏崎では冬鳥のウソです。同じく冬鳥のベニマシコも、似たような口笛音を出します。ベニマシコは、ウソより小さな少し尾の長い小鳥です。ウソが樹木の枝先が好きなのに対し、ベニマシコ草地が大好きです。葉のない広葉樹の枝先に数羽で群れていることの多いウソは、樹の芽を食べることができます。冬の雪具期でも冬を過ごせるのです。一方、雪で草原見えなくなると、ベニマシコは草地を求めて、柏崎を離れます。

 ウソは、サクラの木の芽も食べます。かつては、桜の芽を食べるということで、人に毛嫌いされていたこともあります。春、花見を楽しみにしていた多くの人の期待を裏切るわけですから、怒られても仕方ないです。その頃は、ウソも数が多く、まとまって大量の食害を行いました。目の敵にされたことから、マスコミにその食害を取り上げられたこともあります。   

 今から数10年前のことです。11月の末に、柏崎小学校で3日間産業祭が行われていました。この名称も期間も、記憶を頼りに書いていますので、間違っていたら申し訳ありません。この行事は、柏崎刈羽のその年の工業や農業の出来高実績を披露するもので、優秀者には表彰もあったと思います。野菜や農業機械などが、各教室や講堂、体育館などに並んでいたと思います。ここに輸出用に飼育されていたカナリアが出展されていました。それに混じり、野鳥も出典されていました。ウグイス、ホオジロ、メジロ、シジュウカラなどが竹製の鳥かごの中にいました。そして、このウソもいたことを覚えています。色の赤いウソをアカウソと表示してありましたが、それはウソの雄だったと思います。未だ、野鳥が売買され、多くの方が家で飼っていた時代です。現在は、野鳥も減り、捕獲、売買、飼育のできない時代です。野鳥は、野にあって見るものと、再認識したいです。

 

 (写真は総て、(2016.12.26))

 

 

 


浜ゴミ拾い  みんなで一緒に海岸清掃

2018-06-02 05:29:01 | 柏崎景色

 5月30日です。黒姫山で、カッコウとアカショウビンの声を聞きました。カッコウは来てくれて一安心です。



 本カテゴリーで、時々海岸に打ち上げられた生活ゴミや漁具などを話題にします。量の多さや大きさなどに驚き、それらを海水浴シーズンまでにクリーンにすることの困難さを心配したりもしました。そんなことを書きながら、最近、海岸清掃に全く協力しない自分がいたりもします。プラスチックゴミが地球環境に与える影響、多いゴミが地域の印象に与える影響、同じく清潔感に与える影響などを憂いながら、ただ書いているだけで何もしない自分がいるのです。書くだけで行動しないのではいけないと思い、1日海岸清掃に行きました。広報に載った行事に参加しました。行事名、実施月日などは割愛します。 

 海岸清掃、開始です。 

 70人くらいの参加でした。子供さんは10人くらいだったでしょうか。缶、瓶は10人くらいの方が担当し、他の人は45lの透明ビニール袋を持ち、それに燃えるゴミを入れる、という役割分担が、世話人から説明されました。早速、ビニール袋を持ち、砂浜に出たのですが、プラスチックゴミで迷いました。燃えるゴミなのか、資源ゴミなのか、です。ペットボトルは”回収する資源ゴミ”という扱いという意識でいましたが、砂浜に落ちているゴミの大半はそれです。回収か、ゴミかですが、ゴミとして、ビニール袋に入れました。また、救命胴衣(2個)もありました。

 多くのペットボトルの状態です。

 

 ペットボトルゴミの大半は割れていたり、潰れていたりでした。そして、やはり大半が外側の商品名などが書いてある外被シールが剥がれていました。外皮シールもプラスチック製品の一部と思いますが、既にありません。それだって、地球環境にはよくないのだろうな、と思いながら拾い続けました。もうひとつです。ペットボトルにつきましては、これも大半が蓋がありませんでした。蓋だけの回収も考えられますが、状況からして捨てられてから、この日までの間に落下したものと思います。蓋は小さいですが、これも地球環境に影響を与えるでしょう。また、多くのペットボトル中には、沢山の砂が入り込んでいました。それらにつきましては、砂出しをしてからビニール袋に入れました。

 袋3つを持って始めたのですが、すぐに一杯になりましたので、追加の袋を準備しました。結局、7~8袋拾いました。

 砂浜には、人の生活ゴミや漁具の他に、近くの川から流れ着いたと思える、アシやススキなど、いわゆる枯れた萱や、流木、折れた木の枝片などもありました。それらは、砂浜に出ているもののほかに、砂に埋まっているものもありました。少し大きめの、砂に埋まったプラスチック容器や漁具を取り出すと、その下から枯れた萱の塊りも見えるのです。表面に出ている萱や枯れ枝などは拾っていましたが、埋もれたものは手の付けようがないと思いました。腐って、自然に帰ってくれればいいのですが、あまりにも量が多いです。

 枯れ萱の塊りです。

 

 枯枝も回収します。

 海に流れ出た多くのプラスチックゴミが海洋生物の生存を脅かしていると、時々テレビでも放映されます。これらのゴミの大半は、日本海から流れ着いたものだとは思いますが、私たち柏崎市民の投棄も“0”ではないでしょう。不法投棄が柏崎市民でないと、信じたい気持ちもあります。

 やはり、簡単に回収できる量や状態ではありませんでした。中途半端な体験記ですが、結論は市民一人一人がルールを守ったゴミの処理をすることだと、改めて思いました。また、ヴォランティアの力には限界があります。主催者は頑張っていますが、海岸のゴミに限らず、柏崎全体をクリーンにするには行政やマスコミなどの力も必要でしょう。

 回収したごみの一部です。

 

 清掃終了後の砂浜です。