美術部で共同制作 最優秀賞をいただきました。
2016年7月23日(土) 美術部で
安藤忠雄さんの講演と藤田嗣治展に出かけました
わたしたち美術部もよく利用させてもらっている兵庫県立美術館が入館者数1000万人を突破したらしく、それを記念して開かれた安藤忠雄さんの講演会に行ってきました。恥ずかしいことに、わたしは安藤忠雄という日本を代表するとも言われる人物について今まで知ることがなく、イメージで厳格な方だとどうしようと、今から考えると全く杞憂な心配をしていました…実際にはとてもユーモアのある方で、「頭大仏」でお話しされていたウソ?と一瞬疑ってしまうような斬新なアイデアにはとても興味をそそられましたし、一方で自分の創ったものは責任を持って育てていかなければならないという言葉に仕事への熱心な姿勢を感じました。また良いと思ったものにも悪いと思ったものにも自分の思いに嘘をつかない部分は、何かにつけて本音を言えないわたしにとって見習うべきところであると思いました。
講演後、藤田嗣治展を観賞しました。テレビで1度彼の作品を見たことがあって、それは少女でしたが今回色々な人物の絵を拝見し、目元などやはり独特の表情をしているなあと思います。私が好きだなと感じたのは、「猫」といって14匹の猫たちが飛び掛かって喧嘩をしているような様子を描いた作品です。私は動物の中でものんびり自由気ままな猫が好きなのですが、ここでは身体を翻し顔を歪ませた迫力ある猫たちがいました。私自身猫をモチーフにしたことがありますが動きが難しくうまく描けなかったので、この作品のようにまるで飛び出してきそうな生き生きした姿がとても素晴らしいと感じました。藤田は猫好きだったようなので、猫たちを表現するのに優れていたのでしょうか。(IY)
安藤忠雄さんは今まで然程知らない人だったんですが、講義を受けて、とってもユーモラスで理知的な方だな~と思いました。高卒であるのに東大の名誉教授なだけあり、人にはないセンスの持ち主で、その面白い発想を現実に持ってこれるだけのお力もあるとのことで、これが天職か~という気持ちでいました(笑)海外にもよく行かれるみたいで、本人は英語ができないと言ってましたが、もしそれが本当なら余計凄いです。言語ももちろん重要ですけど、行動力はもっと重要なんだと思いました。結局のところ自分の本当にしたい事をしていれば、物事うまく行くっていう考えがあったんですが、後押しされた感じです(笑)海外行きたいな、っていう気持ちもついでに後押しされて、とっても良い講演会でした。
藤田嗣治展は、ちょっと絵の成長が見られた感じがします。はじめの方の絵は The 油絵 という印象でしたが、徐々に藤田さんらしい絵に変わっていってました。説明文的なところに日本の油絵の技術は古いから海外のものを学びにでた、と書かれていたので、それで変わったのかなと勝手に思ってます(笑)やっぱり行動力すごいと思います。 猫まみれの絵は躍動感がありましたし、女性の絵は背景と同じような肌の色なのに浮かび上がっていて綺麗だな~と思いました。あと、先生に若干似てると言われた 「小さな主婦」の少女みたいに、その子の雰囲気とかが滲み出ていて表現うまいなぁと思いました。これからの絵にもぜひぜひ参考にしていきたいです。(KA)
今日は安藤忠雄の講演会と藤田嗣治の展覧会に行きました。まず講演会に行きましたが、このように世界で活躍している人の話を直接聞くというのは初めてで、いい経験ができたなと思います。
講演会では安藤さんが色々な話をしてくれましたが、中でも北海道の頭大仏の話の時に言っていた、長々と考えてもアイデアが出てくる訳ではないからその時思い浮かんだことを言った、というのが印象に残っています。他の話の時に、本を読んだり絵を見たりするのが大切とか、いいと思った物は真似をするとも言っていて、それと繋がっているんだと思ったからです。色んなものから自分がいいと思うものをたくさん見つけておくことで、必要な時にそれを上手く組み合わせたりしてアイデアが浮かぶんだと思います。だから、私ももっと色々なものを見たりして自分の中にいいと思った物を残していきたいです。
藤田嗣治の展覧会は、やはり乳白色の背景や肌の感じが印象的でした。それに動物や女の人の髪など、油絵なのにまるで日本画のような線の描き方も面白いと思いました。特に気に入ったのは「座る女」という絵です。背景に金箔が貼られていて、そこに雉の番が描かれているのが、屏風に描いてあるようで和風な感じです。しかし女の人は完全に洋風で、普通はあまり馴染まないんじゃないかと思います。しかも金箔や日本画のような雉の毛の感じ、女の人の座る木や服など、色々な質感がありますが、それが綺麗に一枚の絵に収まっています。鮮やかな色合いではではないけれど、女の人の乳白色が背景に映えていて、とても存在感がある絵でした。こんな風に独自の描き方が認められていて凄いと思います。私も、何か人の目を引くような要素がある絵を描けるようになりたいです。(WY)
安藤忠雄さんの講演は、とてもユーモアで溢れていて参考になるお話も多く、充実した1時間でした。安藤さんのことは、名前は耳にしたことがありましたが詳しいことは知らなかったので、兵庫県立美術館を設計した方と知って驚きました。最初は難しい話をされるのかと思っていましたが、実際はそんなこと無くて面白く親しみやすそうな方でした。
特に興味深かったのが、北海道の“頭大仏”です。元々大仏だけだったところにトンネルをつけて、外から見ると大仏の頭しか見えないようにしたものだそうです。確かに、私の場合は大仏だけだとわざわざ足を運ぼうとはならないので、普通とは違う見せ方をした“頭大仏”は有難みも増しているし、とてもユニークで良いと思いました。そういう発想力を身につけるためにも、安藤さんが仰っていたように、本をたくさん読んだり絵をたくさんみて、良いものを吸収していこうと思います。
その後みた藤田嗣治展では、色々な描き方、モチーフの絵があって楽しめました。中でも「静物(夏の果物)」が印象に残っています。机の上に置かれた様々な果物と背景の果物がうまくマッチしていて目を引きました。どの果物もみずみずしくておいしそうでした。また、ほとんどの作品は紙か布に描かれていましたが、宗教画の内3点は羊皮紙に描かれていたので、聖書に使われていた紙だからだろうかと思いました。
講演会も美術鑑賞もあって、とても有意義な1日でした。(KF)
4/17日(日曜日)美術部は京都市立美術館で開催中の「モネ展」「ルノアール展」に行ってきました。
生憎の雨だと思われていた日曜日ですが、嬉しいことに京都のほうは、途中で少し降られましたが良い天気だったので、気分も軽やかに美術館を訪れることができました。
モネとルノワール、2つの作品展を鑑賞して私が今回選んだ一作は、モネの『テュイルリー公園』です。
モネはどこか丘の上から描いていたのでしょうか、見下ろすように公園の風景が描かれています。霞がかった海の遠く、街がうっすら見えています。そして、その全てを優しく包むような柔らかな陽射し。この陽光の絶妙さは他の作品にはない強い魅力を放ち、私の意識はそこに吸い込まれるようでした。
どうしてこれほどまで表情豊かな光が描けるのか、本当に不思議です。モネは船や睡蓮も数多く遺していますが、共通して、私が魅了されるのは水面の美しさです。太陽の光が、波立つ水面にきらきらと反射する様子に心惹かれます。
『テュイルリー公園』は、展示されていた全ての作品の中で他のどれとも雰囲気が異なっていて、自然と惹き付けられる絵でした。やさしい陽射しは木々や人々のおおらかさ、さらには画面の外にまで広がりを予感させ、初めて、この絵の前に立って何時間でも見つめていたいと感じました。(IY)
今回はルノワール展とモネ展という訳で、とても有名な画家さんの絵を同時に見れました!
ルノワールは私が初めて油絵をしたときの模写に選んだ画家さんだったので、なんだかすごく感動しました!ずっと写真でしか見たことがなかったので...。滑らかなタッチで優しい色合い、とても良かったです。「ルノワール 陽だまりの裸婦」っていう映画で、絵の全体像を決めるのは描線じゃなくて色だ、と言ってたんですがほんとだなぁと思いました。
モネは写真で見たときはあんまり興味ないかもと思ってたんですが、生で見ると綺麗だと感じました(やっぱり写真じゃだめですね!)。特に、霧のヴェトュイユとトュイルリー公園はすごく綺麗でした!ファンタジーな感じで心踊りました(笑)どちらも行きたくなる感じで、霧のヴェトュイユは儚げな、トュイルリー公園は色鮮やかで絵に吸い込まれそうでした!
二人とも参考にできそうな絵ばっかりでしたが、実際やろうとなると難しいです、やっぱり。でも、頑張って絵にひきこまれるような作品を作れたらなぁ...と思わされる作品展でした!精進します!(笑)(KI)
今日は京都の美術館へ、モネとルノワール両方の展示を見に行きました。どちらの作品も好きなのでとても楽しみにしていた美術展です。
まず最初はモネ展へ行きました。モネの絵は模写をしたこともあり、理想としているのでどの絵もとても良かったです。特に今日気に入った絵は、「ヨット、夕暮れの効果」という絵です。海の真ん中に1艇のヨットが浮かんでいる、シンプルな絵です。初めは少し寂しい感じかと思ったけれど、水平線の夕暮れのほのかな赤がとても暖かい色で、すごく穏やかにも感じます。静かな海と空の色もとてもきれいでした。
次に行ったルノワール展は、モネの絵とはまた違った美しさがありました。人の絵しかなく、どれも柔らかな色でいて、とても生き生きしているようです。ここでは「うちわを持つ女」という絵が気に入りました。後ろに緑の縞模様の壁と花がある中、違和感なくうちわがあって和と洋が混ざっている感じがとても良いと思いました。うちわの質感も紙の乾いた感じが出ていて、柔らかく描かれた人物との対比もきれいでした。
どちらの作品も写真では見ていたけれど、本物を見るとやはり感じる事が多く、ぜひこれから絵を描くときに思い出したいです。(WY)
モネの絵もルノワールの絵も好きなので、両方見ることが出来てとても嬉しいです。二人とも印象派の画家ですが、それぞれに特徴があって、見応えがありました。
モネの方は、時代によって描くモチーフが違いました。特に印象的だったのは、1957~63年あたりの絵です。人々は皆頭が大きかったり、一部分が強調されていたりして風刺画のようだと思いました。このような絵を描いていたとは知らなかったので意外でした。どの絵も色彩豊かで好きですが、その中でも「霧のヴェトイユ」が心に残っています。輪郭はあまりはっきりと描かれていませんが、タッチや明暗で表現されていました。淡い色調で幻想的な作品です。また、「テュイルリー公園」が最初に目に入ったとき、とても大きな衝撃を受けました。暗い壁に掛けられたその絵は、やわらかな光で輝いていました。公園の穏やかな空気が伝わってくるようでした。
ルノワールが描く人々は皆、美しく自然な表情でとても綺麗でした。今にも動き出しそうな感じがしました。どの絵も魅力がありますが、特に「猫を抱く女」が好きです。女の優しそうな顔と、猫の毛並みが特に気に入っています。私も前、猫を油彩で描きましたが、顔が全然上手く描けなかったので本当に凄いと思います。
今回は風景画も多く、今描いている絵に使う空気遠近法の参考にしたいです。充実した1日でした。(KF)