KGH美術部日記

KGH美術部の楽しいブログです

美術展鑑賞

2016-04-20 20:04:41 | 2016年度

4/17日(日曜日)美術部は京都市立美術館で開催中の「モネ展」「ルノアール展」に行ってきました。

生憎の雨だと思われていた日曜日ですが、嬉しいことに京都のほうは、途中で少し降られましたが良い天気だったので、気分も軽やかに美術館を訪れることができました。
モネとルノワール、2つの作品展を鑑賞して私が今回選んだ一作は、モネの『テュイルリー公園』です。
モネはどこか丘の上から描いていたのでしょうか、見下ろすように公園の風景が描かれています。霞がかった海の遠く、街がうっすら見えています。そして、その全てを優しく包むような柔らかな陽射し。この陽光の絶妙さは他の作品にはない強い魅力を放ち、私の意識はそこに吸い込まれるようでした。
どうしてこれほどまで表情豊かな光が描けるのか、本当に不思議です。モネは船や睡蓮も数多く遺していますが、共通して、私が魅了されるのは水面の美しさです。太陽の光が、波立つ水面にきらきらと反射する様子に心惹かれます。
『テュイルリー公園』は、展示されていた全ての作品の中で他のどれとも雰囲気が異なっていて、自然と惹き付けられる絵でした。やさしい陽射しは木々や人々のおおらかさ、さらには画面の外にまで広がりを予感させ、初めて、この絵の前に立って何時間でも見つめていたいと感じました。(IY)

 今回はルノワール展とモネ展という訳で、とても有名な画家さんの絵を同時に見れました!
ルノワールは私が初めて油絵をしたときの模写に選んだ画家さんだったので、なんだかすごく感動しました!ずっと写真でしか見たことがなかったので...。滑らかなタッチで優しい色合い、とても良かったです。「ルノワール 陽だまりの裸婦」っていう映画で、絵の全体像を決めるのは描線じゃなくて色だ、と言ってたんですがほんとだなぁと思いました。
モネは写真で見たときはあんまり興味ないかもと思ってたんですが、生で見ると綺麗だと感じました(やっぱり写真じゃだめですね!)。特に、霧のヴェトュイユとトュイルリー公園はすごく綺麗でした!ファンタジーな感じで心踊りました(笑)どちらも行きたくなる感じで、霧のヴェトュイユは儚げな、トュイルリー公園は色鮮やかで絵に吸い込まれそうでした!
二人とも参考にできそうな絵ばっかりでしたが、実際やろうとなると難しいです、やっぱり。でも、頑張って絵にひきこまれるような作品を作れたらなぁ...と思わされる作品展でした!精進します!(笑)(KI)

 

今日は京都の美術館へ、モネとルノワール両方の展示を見に行きました。どちらの作品も好きなのでとても楽しみにしていた美術展です。
まず最初はモネ展へ行きました。モネの絵は模写をしたこともあり、理想としているのでどの絵もとても良かったです。特に今日気に入った絵は、「ヨット、夕暮れの効果」という絵です。海の真ん中に1艇のヨットが浮かんでいる、シンプルな絵です。初めは少し寂しい感じかと思ったけれど、水平線の夕暮れのほのかな赤がとても暖かい色で、すごく穏やかにも感じます。静かな海と空の色もとてもきれいでした。
次に行ったルノワール展は、モネの絵とはまた違った美しさがありました。人の絵しかなく、どれも柔らかな色でいて、とても生き生きしているようです。ここでは「うちわを持つ女」という絵が気に入りました。後ろに緑の縞模様の壁と花がある中、違和感なくうちわがあって和と洋が混ざっている感じがとても良いと思いました。うちわの質感も紙の乾いた感じが出ていて、柔らかく描かれた人物との対比もきれいでした。
どちらの作品も写真では見ていたけれど、本物を見るとやはり感じる事が多く、ぜひこれから絵を描くときに思い出したいです。(WY)

 

 モネの絵もルノワールの絵も好きなので、両方見ることが出来てとても嬉しいです。二人とも印象派の画家ですが、それぞれに特徴があって、見応えがありました。
 モネの方は、時代によって描くモチーフが違いました。特に印象的だったのは、1957~63年あたりの絵です。人々は皆頭が大きかったり、一部分が強調されていたりして風刺画のようだと思いました。このような絵を描いていたとは知らなかったので意外でした。どの絵も色彩豊かで好きですが、その中でも「霧のヴェトイユ」が心に残っています。輪郭はあまりはっきりと描かれていませんが、タッチや明暗で表現されていました。淡い色調で幻想的な作品です。また、「テュイルリー公園」が最初に目に入ったとき、とても大きな衝撃を受けました。暗い壁に掛けられたその絵は、やわらかな光で輝いていました。公園の穏やかな空気が伝わってくるようでした。
 ルノワールが描く人々は皆、美しく自然な表情でとても綺麗でした。今にも動き出しそうな感じがしました。どの絵も魅力がありますが、特に「猫を抱く女」が好きです。女の優しそうな顔と、猫の毛並みが特に気に入っています。私も前、猫を油彩で描きましたが、顔が全然上手く描けなかったので本当に凄いと思います。
 今回は風景画も多く、今描いている絵に使う空気遠近法の参考にしたいです。充実した1日でした。(KF)


陶芸チームの最近の作品

2016-02-03 17:23:09 | 2015年度

陶芸チームの最近の作品です。


美術展鑑賞

2015-12-15 18:27:37 | 2015年度

12月の温かい日、伊丹市立美術館に「鴨居玲展」を観に行きました。

 鴨居玲展、『踊り候え』観てきました。堀文子さんに続き、日本人画家の鑑賞はこれで2度目になります。今回は伊丹市立美術館への訪問です。
 先生に画集を見せていただいたときから、鴨居玲さんの作風が好きになり、興味を持ちはじめました。彼は人間を生涯のテーマとしていたようなのですが、私が描きたいと思うものも人間なので、彼に憧れた面もあります。
 私が思う一点は『1982年 私』という大きな油絵作品、これを選びます。画面の中心に真っ白なキャンバスを前にこちらに生気を無くしたような空っぽの顔を向ける鴨居玲自信が座っており、周辺を彼が今まで描いてきた人物たちが彼を見下ろすように取り囲みます。おばあさん、旅人、石化する男女、肢体を無くした兵士、はたまた彼の愛犬チータまで。絵の内容としてはファンタジーなのですが、一目で惹き付けられました。鴨居玲の油絵は濁ったような暗い色が多く、これも例にもれず暗い絵なのですが、その色は「もうこれ以上何が描けるのか」という彼の虚無感、枯渇をまさに表していると感じます。無地のキャンバスの毒々しいまでの白さが目に痛く、心の内が垣間見えます。そうかと思えば、周りの人物たちは絵から飛び出して、生き生きとしているように私は感じます。鴨居の画家としての最期を見守るようにも、無情にただ傍観しているだけのようにも見えました。
 さらに思うのは、使っている色の幅は狭いのに、このように描き分けられるのか、ということです。同じ暗色の中で明暗をはっきりさせるのは本当に難しいです。これからの参考にしようと思いました。(IY)

 鴨居さんの作品は、どれも吸い込まれるような不思議な感じがしました。目など細部まではっきり書き込まれていなくても、明暗だけで見る人に伝えることが出来るのが凄いと思いました。
 その中でも、「鳥」が特に気に入りました。色が私の好きな濃さで、グラデーションが良いと思いました。また、「1982年 私」は、今まで描かれた色々なモチーフが鴨居さんの自画像の周りにいて、その一つ一つの作品を思い出しながら見ると楽しかったです。でも、鴨居さんがキャンバスの前にいるのに絵筆を持っていないことから、もう描くものがなくて描くことができない気持ちを表しているように思いました。
 後半では色々な遺品がありましたが、どれもかなり使い込まれていて、でも今も使われていそうな気がして、30年も前のものとは思えませんでした。
 学校で初めて鴨居さんの作品を見たとき大きな衝撃を受けましたが、今日もそんな作品をたくさん見ることが出来ました。(KF)
 

今回の鴨居玲展では、独特の暗めの色と力強く密集していく人の顔などのタッチが何か迫ってくるものを感じでした。
特に私が気に入った絵は、「群がる」という絵です。画面の右下に3人の男の人が描かれていて、左上から落ちてきているような小さいものに向かって手を伸ばしています。まず目を引いたのは、やはりその背景の赤色です。少し暗い色が混ざっているようですが、右下の男の人達の黒っぽい暗さとあわさり、とても鮮やかに感じました。また、男の人達の手を伸ばす必死さというか、他人を押しのけてでも前に行こうとしているような感じが、そのタッチの集まりの中に込められている気がします。
また、今日の展覧会で凄いなと思ったのは、デッサンのところです。ここにもあの力強く密集する感じがありました。あと、人間を描くなら手にタコが出来るくらいデッサンをしないといけないというのが、さすがだなと思います。私は全然デッサンが出来ないので、もっと頑張らないといけないと思います。(WY)

 初めての鴨居玲、とても独特の画風で新鮮でした(暗いトーンの色が多くて、ぼやっとしてるけど、どこか鋭い…)。
特に「観音像」がとても印象に残りました。そんなにはっきりと描いていないのに克明と浮かびあがってくる観音像に感動しました。
あと、デッサンはすごく参考になりました。デッサンから派生して描いているのがよくわかり、デッサン力はやっぱり必要だな、と気付かされました。
今回の展覧会は、技術面もアップできそうな作品ばかりでとても良かったと思います。いろんな画家さんの良い所を吸収していきたいなと思いました。(KI)

 


美術館鑑賞

2015-11-17 17:37:47 | 2015年度

 

11/8(日)兵庫県立美術館に「パウルクレー展」を観に行きました。

美術部としては2度目の訪問、兵庫県立美術館に、今日は訳あって部員2名ですがパウル・クレーの作品を観に行きました。
 彼の絵もそうですが抽象画というジャンルはやっぱり少し難しいです。今回展示してあったものの中に、題名に『猫』とあるのに、肝心のその猫がどこに描かれているのか見えない!と思うものがありました。「猫全体ではなく、猫の肌の一部とか、猫から感じるものを絵にしているのか」と先生がおっしゃっていたので、抽象画を観るときは意味とか常識よりも、直感で感じたことを大切にしようと思いました。
 さて、毎度のごとく気に入った絵の紹介ですが、沢山悩んだのですが私は『プルンのモザイク』という作品を選びます。水彩とガッシュを使い、点描で埋め尽くされた暗い画面に不規則な太めの線がいくつか描かれています。
 クレーの作品を通して思うのは、色のバランスが絶妙だなということです。普通あわせて使うときたなくなってしまう「赤」と「緑」でも、彼の手にかかればおさまりよく落ち着いた印象を与える色に変わります。モザイク作品には、そんな彼の巧みな才能がよく現れていると思います。この『プルンのモザイク』もそうです。赤、青、緑…色んな色が置かれているけれど、お互いが消し合うことなく、色の流れが美しいと感じました。
 さらに面白いのは点描の描き方で、ただ絵の具をつけているのではなく、白っぽい点の中にさらに絵の具で描き加えていて、一つひとつの点にも明暗のリズムが隠れており、始め私は石を使っているのかと思ってしまいました。ぜひ真似してみたいです。製作意欲が沸いてきます。次の目標は点描画でしょうか!私も沢山の色を上手く使えるようになりたいです。
 今回も様々な手法を学べました。観る人を画面に引き込むグラデーション、ある記号やテーマを一貫して使うこと、淡い色を引き立てる暗さ…  今、油絵を製作中なので、それらを自分のものにして絵の中に組み込んでいけるよう精進したいと思います。(IY)

 パウル・クレーの絵は抽象的な感じで、最初はよく分からないと思いました。けれど、色合いは全体的に穏やかでなんとなく親しみを感じもしました。絵全体にグラデーションのように濃淡があったり、不思議な線で区切ってあったりして、見る距離によって印象が変わったりするのも面白いです。
印象に残った絵はたくさんありますが、ひとつ選ぶなら「いにしえの庭に生い茂る」という絵が好きだと思いました。私は緑系の色が好きなので、この絵のような色合いはすごくいいと思います。小さな絵ではありますが、ぎっしりと描かれている植物も、パウル・クレー独特の記号があわさり不思議な雰囲気を作り出していました。そのなかで一番引かれたのは、少し右上の方にある赤いアクセントです。先生には赤と緑は相性があまりよくないと聞いていて、確かにその二つが並ぶと落ち着かない感じがします。ところがこの絵のでは、深みのある緑の中に落ち着いた赤があり、そう感じさせません。はじめは赤に気が向くけれど、だんだんと馴染んでいって、そこにあるのが当然のように思えてきます。絵の名前ともあっていて、自然に対するパウル・クレーの考えなどが滲み出ているのかな、とも思えました。
パウル・クレーの絵は、動物や人が一筆で不思議な形に描かれ、矢印やフェルマータなどの記号から、はじめはどんな意味なのかとすごく考えてしまっていました。だけど、全体の雰囲気を見ると良いなと思えるものがたくさんあります。考えすぎて描くのではなく、自分が思ったことをそのまま紙に乗せていくような絵はとても素敵です。絵の描き方も、こんな風に描きたいと思えるものがたくさんあり、とても勉強になった展覧会でした。(WA)


2015文化祭

2015-10-02 19:16:23 | 2015年度

 

 

 

美術部キャプテンの作品が2015年文化祭パンフレットの表紙を飾りました。


美術館鑑賞

2015-09-28 07:51:57 | 2015年度

9/27(日)美術部で京都市美術館に「マグリット展」を観に行きました。

実は、私は前からこの「マグリット展」を楽しみにしていました。彼の描く独特の世界観はいつも予想外なものばかりで、斬新でおもしろいです。
今回、京都市美術館で開催された展覧会ですが、いつもの通り、―先生から教わった観賞の仕方―持って帰りたい印象に残った一品を選びました。マグリットの代表作から個人所有のものまで多くの作品が並べられた中で、私は「絶対の探求」という油絵に惹かれました。
開けた高地の上、霞がかった画面中央に木が大きく一本、向こうの山際にはオレンジの太陽が左下に描かれています。ただ、木といってもそれは一枚の葉っぱの形をしていて、しかも葉脈だけの葉っぱです。
これを見たとき、私は自然と惹き付けられてしまいました。この絵には不思議なあたたかさを感じたからです。全体的におとなしい色使いをしていたせいかもしれません。私は、この太陽と木のような葉のような…シンプルな2つのモチーフから、壮大なイメージを抱きました。
比較的小さいキャンバスなのですが、朝日(夕陽かもしれないけれど朝日だと最初感じた)に照り映える葉脈の木の大きさが伝わってきて、これから新しい何かに挑戦したりする際、勇気やエネルギーをもたらしてくれる気がしました。
もうひとつ、モチーフと構図は似ているけれど対称的な雰囲気の作品「空気の平原」があります。これと比べたときにも、印象が変わっておもしろいです。
単純なように見えて、私の想像力では生み出せない世界をマグリットは沢山残していました。この機会に来られて楽しかったです。(IY)

今日は京都市立美術館にマグリット展とルーブル美術館展が同時に2つやっていましたので、見に行きました。残念ながら、ルーブル美術館展はすごい行列で見ることができず…ですが、マグリット展焦ることなくじっくりと見ることができました。
マグリットを全く知らなかった私ですが、とても謎めいた作品が多くて妙に魅力を感じました。タイトルと絵がどの作品も全く合っていないように見えたり、絵柄がガラッと変わったり、そのおかげか飽きることもなく見ることができました。
特に「持ち帰れるならこれ!」と思った作品が『禁じられた世界』です。この作品人魚が海の中でソファに寝っ転がってゆったりしているところを描いているんですが、マグリットの作品は結構淡々としているものが多いのにも関わらず、とても優しい印象を受けます。筆のタッチもべっとりと均質なものではなく、細かく何色も優しい色を混ぜていました。もともと、こんな描き方が大好きだったので、「マグリットもこんな風に描くことあるんだ〜」と意外に思いました。(きっと均質な感じで描いていたら好きになっていない絵です…)多分、ギャップも加えてこの作品の温かい感じが好きになった理由ですね♪
ルーブル美術館展無念でした…が、グッズ販売はマグリット展のものと同じフロアでしたので覗きました。ルーブル美術館展にあったらしきミュシャの作品ポストカードちょっと欲しかった、後悔してます…。(マグリット展のグッズ買わずにルーブル美術館展のグッズ買うのってどうよ、って感じだったから買えませんでした)
またルーブル美術館展、リベンジできるならしてミュシャのポストカードGETしたいと思います(笑)。(KA)

マグリットの作品はすごく不思議で、どうしてこう描いたのかを考えるのが楽しかったです。面白いと思った絵はとても多いのですが、特に印象に残っているのは「美しい虜」です。これは草原のような所に一本の道があって、そのねそって家が建っているような絵です。けれど、その手前に実はキャンバスが置いてあって、家はそのキャンバスの上に描かれています。私は最初、少し離れて見たので、綺麗な風景だなぁと思いました。けれどよく見ると家はそのままの風景ではなくて驚きました。そして、そのキャンバスの中の絵はとても綺麗に後ろの風景と合っていたので、そのまま描いてあるのかなぁと思いました。だから題名の「美しい虜」というのは、美しい風景が好きすぎてまったくその通りに絵にしてしまうという意味かと思いました。でも、美術館で売っていた本を少し見たら、その絵の所に、キャンバスの後ろには何があるのかわからない、みたいなことが書いてあって、違う意味だったのかと思いました。実際の家の壁はすごく汚れているかもしれないし、馬が描いてあるけれどいないのかもしれません。けれど人間は綺麗な物が好きで、絵になる景色というものに勝手に変えてしまうのかもしれません。そういう事を考えて絵にして伝えてくるマグリットは、生活の中で色々なこと考えていたんだろうと思います。私も何気ないことでも、ちょっと興味を持って考えてみたいです。(WY)

今回のマグリット展では、私の好きなタッチの作品が多くありました。その中でも特に気に入った作品が「人間の条件」です。
 一見、窓から見える景色を描いた普通の絵の様ですが、よく見ると景色の一部がイーゼルに立て掛けられているキャンバスの絵になっています。まず、その発想が好きになりました。また、タッチがとても繊細です。布や木などの質感や、空の雄大さがよくあらわれていて、参考にしたいと思いました。
 では、「人間の条件」というタイトルは何を意味しているのでしょう。私は、人間は誰でも外の世界、また、自由を求める権利があるし、それを手に入れることは平等に可能だということを表していると思います。
 今まで、マグリットの作品は、教科書に載っているような有名な数点の作品しか知りませんでしたが、今回様々なタッチの絵も見ることができて、とても楽しめました。(KF)

 僕がこのマグリット展を見に行き、すべての作品を見終わった時、率直に思ったことは「何故この作品にはこの名前がついたのか」「この作品に込められた意図とは何なのか」この2つの疑問点がありました。どういった過程でこの作品の名前がついたのか。なぜこの絵なのか。もっとこのマグリットが描いた作品を知りたいと思いました。
マグリットが描いた作品の中には題名と作品の絵自体が一致していないものがありました。ですが逆にその独特な発想や絵のタッチに魅了されました。
今回の展示で最も印象に残った作品は『美しい言葉』です。この作品は薔薇が描かれていてその薔薇の香りを使って空想上の薔薇が描かれている作品です。なぜこの作品が印象に残ったのか、それは薔薇から溢れ出る香りのような煙によって描かれた薔薇やその煙そのものに躍動感を感じたからです。マグリットは作品の中でも薔薇を多く使っていると感じました。いくつもある薔薇の作品の中で躍動感があり薔薇そのものでなく香りによって動きを表している部分に強く惹かれました。(MT)


第1回兵庫県私学フェスティバル~第1回アートフェスティバル

2015-07-12 10:37:48 | 2015年度

毎年夏に行われていた兵庫県私学展は、兵庫県県私立中高の学校ごとの相談ブースが設けられ、入試広報担当者が直接受験生や保護者に説明するというものです。今夏より兵庫県私学フェスティバルとして大きなイベント企画と合わせて開催されることとなりました。

美術部は、その中のアートフェスティバルに参加します! 



美術館鑑賞&スケッチ

2015-05-25 07:42:42 | 2015年度

 5/24(日)姫路に行きました。

姫路城スケッチ&姫路市立美術館「シャガール展」鑑賞。聖書を題材にした版画のシリーズは圧巻でした。油絵作品も見ごたえある作品でした。

 

24日 日曜日、姫路市立美術館にてシャガール展を観賞してきました。
シャガールの作品は、4/27 チューリッヒ美術館展で目にした時から気になっていたので、このような展覧会を訪れることができ、嬉しいです。
今日を通して改めて感じましたが、シャガールは本当に色使いが豊かです。1つの絵画に何色もの絵の具が織り込まれています。時には、補色関係にある赤と緑で描かれたものも見られました。が、しかし、それぞれはケンカすることなくきちんと額の中に一体感を持って塗られており、そのバランスの素晴らしさが特に美しかったです。
ほか、個人的には、青色の重ね方が素敵だなと感じます。青色の中でも沢山の幅があって、かつ絵の具そのものの青が画面に映えていて気持ちが穏やかになりました。
さらに作品には、男女(恋人)や妻子、ヴァイオリン、バラ等がよく用いられていることも特徴だと思いました。
また、今回はゆっくりとスケッチもできました。せっかくの姫路なので、姫路城をスケッチブックに2枚分おさめてきました。城は初挑戦だったのでなかなか難しかったです。一方、樹木の描き方を新たに学びました。今後はアングルをもっと考えて描写できるよう励もうと思います。(YI)

今日は、姫路城を初めてちゃんと見ました!2回スケッチし、1回目はお城と木のバランスが悪く、木も上手く描けませんでした。この反省を生かし、2回目は必要のない部分は省き、バランスに気をつけました。また、木の描きかたのアドバイスも頂きました。2つの絵を見比べると、2回目の方が良く描けたことが実感できたのがとても嬉しかったです。 そして、今回の一番の目的であるシャガール展。最も印象に残っているのは「静物」です。いびつな形なのに自然と受け入れられるところ、鮮やかな色彩がその理由です。また、宗教的な絵も多く、次は内容をよく知ってから見たいと思いました。今回もとても充実した1日でした。とても楽しかったです!(HK)

 今日はシャガールの展覧会に行きました。シャガールの絵は、色や形が独特で面白いと思います。私の印象に残った絵は「花嫁の回想」という絵です。これは絵を大きく4つの色に分けているのが特徴的でした。どれもはっきりとした色で、隣に置けないような気がするのに不思議と1つにまとまっていました。色々な場所の写真を破いて張り付けたのに、1つの写真になったような感じです。こういう見たままを書くのではなく、感じたことや思ったことをそのまま絵にしたようなシャガールの絵は、見ていてとても楽しいです。
けれど、版画本の「聖書」は聖書の話をあまり知らないので、何となく入り込みにくいような気がしました。なので今度は聖書の話を知ってから見てみたいと思います。(YW)


美術館鑑賞

2015-05-04 17:22:26 | 2015年度

5/3(日)は京都国立近代美術館に「現代美術のハードコア~ヤゲオ財団コレクション展」を観に行きました。現代Artは難しいという先入観、様式的な先入観を捨てて、素直な気持ちで作品の前に立ちました。いろんな表現の中に「作者が気になったこと」を考えながら鑑賞しました。

 

 

3日は京都国立近代美術館へ、現代アートを学びに行きました。久々に京都を訪れることが出来て、感激です!
今回の目的の現代美術のハードコア展ですが、私にとっては驚きの連続でした。率直に、なんだこれ、と思ってしまうもの…例えば、400体近い仏像、何枚もの顔、3色だけで描かれた絵など…も沢山ありました。また、そのような一見読み取りにくい作品ばかりかと思いきや、とてもリアルに忠実な絵画もあり、想像が膨らみました。
さらにおもしろかったのは、それぞれの題名です。
作品には個性的な題が付けられているものが多く、そんなところからも、このハードコアを楽しむことができるのだと新鮮でした。
現代美術に触れるのはほぼ初めてで、私の知らない絵画の世界があることを意識させられました。今回は刺激を受けた展覧会でした。(YI)

 今日は京都に「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である」という展覧会に行ってまいりました。
現代美術は非常に理解しがたいものが多くて、何を伝えたいのかが全くわからないことが多々ありました…。でも、新たな感性が刺激されて成長できたのではないかと思います。
あと、京都にはあまり来たことがなかったのですが、有名なところもいろいろと見れてよかったです。知恩院の屏風はとても綺麗で感動しました。
今日は本当にあらゆる感性が豊かになった気がします。とてもいい体験になりました。(AK)

私は今までこんな風に美術館に行ったことがないので、とても良い経験になったと思います。特に今日はあまり見たことのない現代アートを見て、想像していた物とは違う新たな発見がありました。
絵というと、紙に絵の具で描いてある平べったい物だと思っていましたが、近くで見てみるとそうではありませんでした。油絵だったら、絵の具の厚みで絵を描いているし、蝋で描いた絵など、様々な物がありました。抽象的な絵も、ただその模様という訳ではなく、絵の具の質感など全体の雰囲気から描いた人の思いを感じさせていました。一枚の絵の中に、凹凸が激しく力強いところがあったり、滑らかに流れるように描かれているところがあったりして、こんな風に表現するのかと参考にもなりました。また、写真などではよく見る有名な絵も、近くで見てみると違った印象になるのかと思います。
けれど、私の貧しい感性ではどういう事を伝えたいのかわからないような絵も沢山ありました。なのでこれから色々な絵を見て、沢山の事を感じ取れる豊かな感性を磨いていきたいです。(YW)

 

 


美術館鑑賞

2015-04-27 18:33:31 | 2015年度

2015.4/27(土)
美術部で神戸市立博物館『チューリッヒ美術館展』、兵庫県立美術館『堀文子展』を観に行きました。天気も良くポカポカと気持ちの良い散策となりました。

部員の感想

チューリヒ美術館展では、沢山の画家、色々なジャンルの絵を観賞することができ、美術史の深さを感じました。特に、終盤のシャガールからのブースの作品には、どれも圧倒されました。
それらの中で私が好きになったのは、クロード・モネの『国会議事堂、日没』です。国会議事堂を背に、夕日が波の上に映える様子が描かれています。建物の輪郭がぼやけ水面や背景と同調することで、絵に一体感があり、夕日が全体を温かく包み込む安らぎを感じられる作品でした。暗い色が使われていましたが、夕日の映りこみの鮮やかなオレンジが美しいコントラストだと思いました。
兵庫県立美術館の方は、堀文子さんの一生を辿るような展覧会でした。彼女の作品には、金箔や銀箔でキラキラしたものが多かったのですが、落ち着きと品がありました。女性として憧れます。
また、絵には絵具の凹凸が出ていて面白かったです。私の気になった作品は『ふくろう』といって、3羽の梟が正面を向いている絵です。梟たちは止まっていますが、こちらを向く6つの目がとても鋭く、動き出しそうなスリリングな雰囲気がありました。穏やかな絵だけではないことに驚きました。
今回の観賞で、絵を楽しむだけでなく、美術について新たな知識を豊富に得られました。様々な画家に触れることが出来たので、私自身の表現の幅も少しは広がったのではないかと思います。
本当に濃い1日でした。(YI)

チューリッヒ展は有名な画家達の絵がたくさんあり、とても内容の濃い物にでした。
気になる作品をフロアごとにひとつ決めていくのは、とても難しかったです(>_<)が、自分の絵の好みは結構分かるのではないかと思いました!!それと、他の子達とも一緒に行くことで、それぞれ感性が違うわけですから、好みの作品も違っていました。三人見事にわかれていたので、どんなところが好きなのか、などなど、自分とはまた違う意見も聞けるのでとてもいい経験になると思いました。まだ未発達だった感性も磨かれると思います!!
堀文子展は堀文子さんの若い頃から現在までの作品がとても数多くあり、一日で見るのはもったいないなと感じてしまいました。ただ、独特な描き方もしていて、「こういう描き方もあるのか~(๑°ㅁ°๑)!!」と思い、勉強になりました。
美術展で作品をスケッチするというのは私も初の試みで、新鮮でした!!
一発書きだったので緊張しましたが、それが逆に良かったのか、私的には上手くいくことができました。立ちっぱなしは辛かったですが、とても有意義な時間を過ごせました!!(AK)

昨日は、とても充実した一日でした!先生から聞いた観賞の仕方、とても参考になります。その話を聞いて、印象に残った1枚の絵は神戸市立博物館で見たフェルディナント・ホドラーの「日没のレマン湖」です。全体的に明るい色調で、単調な中にも湖の様子がわかりやすく描かれているところが気に入りました。また、兵庫県立美術館では絵のスケッチをしました。こんなことは初めてで、とても楽しかったです!色鉛筆で描くのは、鉛筆とはまた違った良さがあると思いました。ぜひまたしたいです。堀文子さんの絵も、とてもかわいくてこんな絵を描けるようになりたいと思いました。 凄く楽しい一日でした。また色々な絵を見に行きたいです。(FK)