KGH美術部日記

KGH美術部の楽しいブログです

美術館鑑賞

2015-09-28 07:51:57 | 2015年度

9/27(日)美術部で京都市美術館に「マグリット展」を観に行きました。

実は、私は前からこの「マグリット展」を楽しみにしていました。彼の描く独特の世界観はいつも予想外なものばかりで、斬新でおもしろいです。
今回、京都市美術館で開催された展覧会ですが、いつもの通り、―先生から教わった観賞の仕方―持って帰りたい印象に残った一品を選びました。マグリットの代表作から個人所有のものまで多くの作品が並べられた中で、私は「絶対の探求」という油絵に惹かれました。
開けた高地の上、霞がかった画面中央に木が大きく一本、向こうの山際にはオレンジの太陽が左下に描かれています。ただ、木といってもそれは一枚の葉っぱの形をしていて、しかも葉脈だけの葉っぱです。
これを見たとき、私は自然と惹き付けられてしまいました。この絵には不思議なあたたかさを感じたからです。全体的におとなしい色使いをしていたせいかもしれません。私は、この太陽と木のような葉のような…シンプルな2つのモチーフから、壮大なイメージを抱きました。
比較的小さいキャンバスなのですが、朝日(夕陽かもしれないけれど朝日だと最初感じた)に照り映える葉脈の木の大きさが伝わってきて、これから新しい何かに挑戦したりする際、勇気やエネルギーをもたらしてくれる気がしました。
もうひとつ、モチーフと構図は似ているけれど対称的な雰囲気の作品「空気の平原」があります。これと比べたときにも、印象が変わっておもしろいです。
単純なように見えて、私の想像力では生み出せない世界をマグリットは沢山残していました。この機会に来られて楽しかったです。(IY)

今日は京都市立美術館にマグリット展とルーブル美術館展が同時に2つやっていましたので、見に行きました。残念ながら、ルーブル美術館展はすごい行列で見ることができず…ですが、マグリット展焦ることなくじっくりと見ることができました。
マグリットを全く知らなかった私ですが、とても謎めいた作品が多くて妙に魅力を感じました。タイトルと絵がどの作品も全く合っていないように見えたり、絵柄がガラッと変わったり、そのおかげか飽きることもなく見ることができました。
特に「持ち帰れるならこれ!」と思った作品が『禁じられた世界』です。この作品人魚が海の中でソファに寝っ転がってゆったりしているところを描いているんですが、マグリットの作品は結構淡々としているものが多いのにも関わらず、とても優しい印象を受けます。筆のタッチもべっとりと均質なものではなく、細かく何色も優しい色を混ぜていました。もともと、こんな描き方が大好きだったので、「マグリットもこんな風に描くことあるんだ〜」と意外に思いました。(きっと均質な感じで描いていたら好きになっていない絵です…)多分、ギャップも加えてこの作品の温かい感じが好きになった理由ですね♪
ルーブル美術館展無念でした…が、グッズ販売はマグリット展のものと同じフロアでしたので覗きました。ルーブル美術館展にあったらしきミュシャの作品ポストカードちょっと欲しかった、後悔してます…。(マグリット展のグッズ買わずにルーブル美術館展のグッズ買うのってどうよ、って感じだったから買えませんでした)
またルーブル美術館展、リベンジできるならしてミュシャのポストカードGETしたいと思います(笑)。(KA)

マグリットの作品はすごく不思議で、どうしてこう描いたのかを考えるのが楽しかったです。面白いと思った絵はとても多いのですが、特に印象に残っているのは「美しい虜」です。これは草原のような所に一本の道があって、そのねそって家が建っているような絵です。けれど、その手前に実はキャンバスが置いてあって、家はそのキャンバスの上に描かれています。私は最初、少し離れて見たので、綺麗な風景だなぁと思いました。けれどよく見ると家はそのままの風景ではなくて驚きました。そして、そのキャンバスの中の絵はとても綺麗に後ろの風景と合っていたので、そのまま描いてあるのかなぁと思いました。だから題名の「美しい虜」というのは、美しい風景が好きすぎてまったくその通りに絵にしてしまうという意味かと思いました。でも、美術館で売っていた本を少し見たら、その絵の所に、キャンバスの後ろには何があるのかわからない、みたいなことが書いてあって、違う意味だったのかと思いました。実際の家の壁はすごく汚れているかもしれないし、馬が描いてあるけれどいないのかもしれません。けれど人間は綺麗な物が好きで、絵になる景色というものに勝手に変えてしまうのかもしれません。そういう事を考えて絵にして伝えてくるマグリットは、生活の中で色々なこと考えていたんだろうと思います。私も何気ないことでも、ちょっと興味を持って考えてみたいです。(WY)

今回のマグリット展では、私の好きなタッチの作品が多くありました。その中でも特に気に入った作品が「人間の条件」です。
 一見、窓から見える景色を描いた普通の絵の様ですが、よく見ると景色の一部がイーゼルに立て掛けられているキャンバスの絵になっています。まず、その発想が好きになりました。また、タッチがとても繊細です。布や木などの質感や、空の雄大さがよくあらわれていて、参考にしたいと思いました。
 では、「人間の条件」というタイトルは何を意味しているのでしょう。私は、人間は誰でも外の世界、また、自由を求める権利があるし、それを手に入れることは平等に可能だということを表していると思います。
 今まで、マグリットの作品は、教科書に載っているような有名な数点の作品しか知りませんでしたが、今回様々なタッチの絵も見ることができて、とても楽しめました。(KF)

 僕がこのマグリット展を見に行き、すべての作品を見終わった時、率直に思ったことは「何故この作品にはこの名前がついたのか」「この作品に込められた意図とは何なのか」この2つの疑問点がありました。どういった過程でこの作品の名前がついたのか。なぜこの絵なのか。もっとこのマグリットが描いた作品を知りたいと思いました。
マグリットが描いた作品の中には題名と作品の絵自体が一致していないものがありました。ですが逆にその独特な発想や絵のタッチに魅了されました。
今回の展示で最も印象に残った作品は『美しい言葉』です。この作品は薔薇が描かれていてその薔薇の香りを使って空想上の薔薇が描かれている作品です。なぜこの作品が印象に残ったのか、それは薔薇から溢れ出る香りのような煙によって描かれた薔薇やその煙そのものに躍動感を感じたからです。マグリットは作品の中でも薔薇を多く使っていると感じました。いくつもある薔薇の作品の中で躍動感があり薔薇そのものでなく香りによって動きを表している部分に強く惹かれました。(MT)


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