さよなら、美人の○さん

さよなら、美人の○さん。

知り合って早４年、いや３年、え？どっち？

知能がいたらなくて、ごめんなさい。

もう、あえなくなるんですね。


僕があなたの存在を知ったのは、高山先生の授業でした。

プロジェクターとDVDのつなぎ方がよくわかんなかった先生が、

事務室に助けを求めに行ったとき、

「美人の○さん！」と呼んでいたのを僕の鼓膜がキャッチした瞬間、

ビビッときました。

こんな掃き溜めじゃないけど美人ばっかりのところに１羽の鶴が、

（女性陣を敵にまわしたくない）ホントの美人が？

"美人の○さん"の名付け親は高山先生なのでした。


以来、あなたに恋焦がれる日々が始まりました。


憶えてますか？

新しいカメラを買った日に僕はセンターに行き、

あなたを追っかけまわしたのでした。

傑作ですね。

変態ムキだしですね。

僕の恋心を見抜いていた室長がとりなしてくれて、

あなたも、「室長といっしょならいいです。」と

写真を撮らせてくれましたね。

あなたと室長のツーショット。

ぐやじい。

あの写真、いつ削除しちゃったんだろう？

たった一枚の写真だったのに、、、。


新しいビルに移ってからは、事務室が遠くなってしまい、

僕はとても寂しい思いをすることとなりました。

間取りを考えた設計者を恨まずにはおれません。

用も無いのに事務室前をうろつきました。

"今日は美人の○さんは出勤なんだろうか？"

"席を外してるみたいだけど、休憩中なんだろうか？"


そんなこんなしてるうち、慣習に従って、あなたは退職されることになりました。

男女雇用機会均等法なんて絵に描いた餅じゃ～～～～ん。

と、嘆いてみても仕方ありません。


お元気で、

お体に気をつけて。


どんなことがあろうと、あなたは僕の心に咲く一輪の真紅のバラです。

いつまでも、

永遠に。


また県立図書館ででも会ったら、

声をかけてくださいね。

絶対ですよ。


あの日のように、

「キューピーさん」と…