キューピーヘアーのたらたら日記

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『チョコレート革命』 俵万智

2023-09-10 13:18:04 | 
QPのような薄汚れた男でも

今日はきれいな心をしているなあ、

と感じる日がある。

というかそんなひと時を大切にしている。


そんな日には詩とか短歌を読むと

美味しい料理のように味わい深く

体に沁み込んでくるのがわかる。





この歌集は恋の歌が多く

こっぱずかしくもなるが、

若い女性と交際しているかのように

気持ちが若返るのが

とてもありがたい。









気に入った歌はいくつもあるが

長文をさけるため2首だけ引用する。






「学校」という語を甘きキャンディーのように発音する子どもたち





俵万智がマニラのスモーキーマウンテンを訪れた際の歌だ。

毎日毎日ゴミ集めの超低賃金労働を強いられている子どもたちにとって、

学校というところがいかに素敵な夢の居所であることか。

日本のTVでは毎日のように不登校の子どもの特集番組をやっているが、

何もかも恵まれている日本の子どもたちの

心のほうが貧しいと感じた。









焼き肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き







こら!誰彼かまわず好きになるんじゃありません!!!!

って叱りたくなる歌です。

でも、僕だって家庭を持ってる女性を好きになることがある。

もちろんぜったい手を出さないし、

気持ちは自分の心にしまっておいて誰も知らない。

そんなのは誰にだってあることだ。



そんな心の機微を万智さんはうまく表現してる。





それが歌なんだね。

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