2004年12月26日、クリスマスの翌日。スマトラ沖を震源地とする地震が、大津波を起こし、各地に酷い被害をもたらした。
その日、ボブはインドネシアのある小さな島に居た。
その島にとっては、有史以来のと言ってもよい巨大なる海柱が島の至る所を蹂躙し、島は壊滅的な打撃を被った。
ボブは、被害に傷ついた人たちを救済するため、神の如き活躍を見せた。
海中に沈む人を海の底から引き上げ、息を蘇 . . . 本文を読む
バーベキューを食べ終えて、満腹になった僕は、レストランのベランダに座り海を眺めていた。
巨大なオレンジの夕陽が、間もなく漆黒の海に消えようとしている。
気付いたらボブのママが、枯れ木のような身体を僕の隣に置いていた。
その動きがあまりに静かなせいか、或いは僕が沈み行く夕陽を見ながら思いに耽っていた故か、ママの存在に気がつかなかった。
ママにバーベキューのお礼を言った。本当に美味しか . . . 本文を読む