さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴15年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

おしゃべり会

2006年11月25日 23時52分36秒 | MM闘病記
本日は、通院・通勤している病院で初めてのおしゃべり会。

一ヶ月ぐらい前から「血液疾患患者・家族のおしゃべり会」ということで、
外来や血液科の入っている病棟に案内のポスターを掲示。
予約などないので、何人くらい集まるのか、どんな感じになるのか、本当にまったく予測できない、やってみないと分からない会でした。

まあ、初めてなので5,6人くらいでも十分かな、と個人的には思っていたのですが、集まったのはなんと総勢34名。病院スタッフ3名。
驚きました。
ちなみに、患者さんの中で入院中の患者さんの参加は3名でした。

病院スタッフの内訳は薬剤師1名、栄養士1名、医師1名。
医師は、学会帰りで少し顔を出してくれただけで、輪の中に入ってはおしゃべりする時間が得られませんでしたが、協力的な若い先生がいらっしゃることに感激しました。
また、薬剤師さんや栄養士さんは3年ほど前から病棟担当制を導入しており、現在血液科の病棟を担当されている方でした。
いずれも、勤務はお休みだったようですが、担当ということもありそれぞれユニホームに着替えて参加してくれました。
「いつもはゆっくりお話しする時間がなかったりしますから・・・」
とそのプロ意識の高さに頭が下がりました。
そんなスタッフがいるということで、同じ病院スタッフとしてとても嬉しかったことは言うまでもありません。

さて、参加された患者さんですが、外来や病棟のポスターを見て参加していただいたわけですが・・・
中には、「血液疾患患者さんたちの忘年会みたいなパーティーだと思ってました」
と、豪華料理?などを期待されていた方もいらっしゃったみたいです。
まあ、「おしゃべり会」といっても私達もどんなものになるのか想像できなかったのですから、なんなんだろう?って思ったことでしょうね。
でも、そんなミステリアスな会合にもかかわらず足を運んだのには、やはり理由があるわけで、皆さんの関心の高さ、といいますかこういった会の必要性を強く感じました。

参加された患者さんの病気は悪性リンパ腫、AML、ALL、MM、MDS・・・
と本当に様々な疾患の様々な治療段階にある方がいらっしゃいました。
予想以上に人数が集まりましたので、まずは全体で簡単な自己紹介をしてもらってそれからあとは自由にお話してもらうことにしました。
幹事として世話役のスタッフは一人で輪には入れなかったりする方に話を聞いたりといった調整をしましたが、そんな場面はほとんどなく、みなさん思い思いに語り合うことが出来たようでした。

最後に幹事が挨拶をし、
「みんなの前で、どうしても最後に話したい方がいらっしゃったら、どうぞ!」
と声をかけると、お一人が手を上げて
「今日は、皆さんに元気をもらいました。ありがとうございました」
とおっしゃってくれました。
実はその方は、自己紹介の時はうつむき加減で、
「再発をし治療をする段階です。家で鬱々としていたので、少しでも気分転換になればと参加しました」
とおっしゃっていた方でした。

今回の会の評価はその方の言動に尽きるな~と思いました。
主催した側も、参加した側も、みんなでよかった~ってみんなで思えた瞬間で、とっても幸せな気分になりました。

それにしても、会場にした会議室の中は本当ににぎやかで、廊下を通って病棟が入っている建物の方にまで聞こえるくらいでした。
そう、皆さん元気なんです。
なんででしょうね。
自己紹介で、20年間の闘病されてる移植後の患者さんが
「いや~美人薄命というのは嘘だったみたいです!」
っていうと、会場が一気に笑いの渦に。
おそらく、皆さんも患者さんであり家族だからこそ笑える話なんですよね。
患者さん同士だからこそ気を遣い合うことなく話せることがあるんだろうな、と思います。
医師には聞けないこと、医師にも分からないこともあると思います。
家族には話せないこともあると思います。
患者さん同士だからこそ、分かり合えることがあると思います。

第2回への興味関心の高さも十分に肌で感じました。
また是非、開催できるように私なりにお手伝いできたらな~って思いました。


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