株価つり上げが主眼 近鉄球団・ニッポン放送買収名乗り (朝日新聞) - goo ニュース
こう書かれると、心中たるや実に複雑である。
ただ、間違いない真理はひとつ。
たとえそこに株価つり上げの意図があったとしても、堀江があそこで声を上げなかったら、パリーグも、千葉ロッテマリーンズも、福岡ソフトバンクホークスも東北楽天ゴールデンイーグルスもなかったということ。
堀江の存在があったからこそ、堀江潰しのために三木谷が担ぎ上げられてイーグルスができ、結果的にホークスとマリーンズ、ライオンズとマリーンズの合併がご破算になって、翌2005年もセ・パ2リーグ制が存続したということ。
当時の騒ぎを何一つ知らないで去年から入ってきたにわかマリーンズファンには、正直言って辟易するものがあるけれど、堀江を当時崇め奉るような思いで見つめていたファンが大多数存在したことを、我々は忘れてはならない。
堀江を単なる拝金主義者だと罵り、それみたことかと自らを高みに置く行為については、俺自身はそれを否定する文言を持っていないし、堀江を拝金主義者とする論評についても否定する気はさらさらない。さりとて、堀江を擁護する気持ちもさらさら持っていない。野球の経営でさえもマネーゲームの一環として、まるで堀江のおもちゃのごとく扱われた事についても、聞いただけで反吐が出る。
ただ、堀江が声を上げなければ、今頃俺たちの遊び場はなかったわけで、パリーグファンは一連の報道を、みな忸怩たる思いで見ていることだろう。
そして、これもまた事実。
プロ野球をおもちゃにしたナベツネにも反吐が出るが、プロ野球をおもちゃにしかけた堀江にも反吐が出る。
当時の苦しい思いを知っている者皆の真理ではなかろうか。
時の巡り合わせとは、時としてこのような皮肉を生むとは…。
我々プロ野球ファンは、ただただ黙って、堀江に断を下すことだろう。
我々の真理は、ただ一つ。
堀江、ありがとう。さようなら。
ライブドアグループの証券取引法違反事件で、ライブドアが04年6月以降、プロ野球近鉄球団やニッポン放送の買収に相次いで名乗りを上げたのは、個人投資家の注目を集めて株価をつり上げるのが主要な目的だったとみられる。これらの動きは前社長の堀江貴文容疑者(33)らの逮捕容疑となった資金還流工作やライブドア本体の決算粉飾と同時期だった。東京地検特捜部は関係者の供述や押収資料の分析からこうした見方を強めており、さまざまな手段で株価を上げ、「時価総額経営」に突き進んだ点で容疑事実の動機と重なるとみている。
調べでは、堀江前社長、前取締役の宮内亮治容疑者(38)ら4人は04年10月にライブドアの関連会社が出版社の買収を発表した際、虚偽の情報を公表し、同年11月に決算短信を水増しした疑いが持たれ、ライブドア本体をめぐっては同年9月期の決算を粉飾した疑いも浮上している。
一方、ライブドアが近鉄買収に名乗りを上げたのは04年6月。それまで知名度が低かったライブドアと堀江前社長はこれで一気に有名になり、この動きに連動して株価も上がった。
買収に名乗りをあげていることが報じられると、ちょうどライブドア株を10分割した直後のタイミングと重なって株価は急騰。買収を正式に発表した翌日の7月1日には1020円の終値をつけた。わずか1週間で、分割後の株式数ベースで株価は2倍に跳ね上がった計算だ。
さらに、逮捕容疑の工作や粉飾の疑いがある決算の時期をはさんで、05年2月にはニッポン放送株の大量取得を表明。フジテレビとの攻防が大きく報じられた。
特捜部はこうした一連の動きを、いずれも自社株の高値を利用して企業合併・買収(M&A)を繰り返す時価総額経営を続けるためのものだったとみている。ライブドアが株価つり上げのために、計4回で1株が3万株になるほどの株式分割を繰り返したことにも着目。インターネットを利用した個人投資家が急増するなかで、堀江前社長らが機関投資家による高い評価は見込めないため、株取引の経験の浅い個人投資家らにターゲットをしぼったとの見方を強めている。分割は個人投資家が買いやすいように単価を下げるためだったとされる。
堀江前社長らは「時価総額世界一」のスローガンを掲げて株価のつり上げを続けていたとされ、赤字になると株価が下がることからライブドア本体の決算を粉飾していた。宮内前取締役は特捜部の調べに対し、ライブドア本体の決算粉飾を認め、動機について「株価下落を防ぎたかった」などと供述。特捜部は04年から05年にかけてのライブドアによるさまざまな動きが全体として株価つり上げを目指すものだったとみて、堀江前社長らを詳しく調べている。
こう書かれると、心中たるや実に複雑である。
ただ、間違いない真理はひとつ。
たとえそこに株価つり上げの意図があったとしても、堀江があそこで声を上げなかったら、パリーグも、千葉ロッテマリーンズも、福岡ソフトバンクホークスも東北楽天ゴールデンイーグルスもなかったということ。
堀江の存在があったからこそ、堀江潰しのために三木谷が担ぎ上げられてイーグルスができ、結果的にホークスとマリーンズ、ライオンズとマリーンズの合併がご破算になって、翌2005年もセ・パ2リーグ制が存続したということ。
当時の騒ぎを何一つ知らないで去年から入ってきたにわかマリーンズファンには、正直言って辟易するものがあるけれど、堀江を当時崇め奉るような思いで見つめていたファンが大多数存在したことを、我々は忘れてはならない。
堀江を単なる拝金主義者だと罵り、それみたことかと自らを高みに置く行為については、俺自身はそれを否定する文言を持っていないし、堀江を拝金主義者とする論評についても否定する気はさらさらない。さりとて、堀江を擁護する気持ちもさらさら持っていない。野球の経営でさえもマネーゲームの一環として、まるで堀江のおもちゃのごとく扱われた事についても、聞いただけで反吐が出る。
ただ、堀江が声を上げなければ、今頃俺たちの遊び場はなかったわけで、パリーグファンは一連の報道を、みな忸怩たる思いで見ていることだろう。
そして、これもまた事実。
プロ野球をおもちゃにしたナベツネにも反吐が出るが、プロ野球をおもちゃにしかけた堀江にも反吐が出る。
当時の苦しい思いを知っている者皆の真理ではなかろうか。
時の巡り合わせとは、時としてこのような皮肉を生むとは…。
我々プロ野球ファンは、ただただ黙って、堀江に断を下すことだろう。
我々の真理は、ただ一つ。
堀江、ありがとう。さようなら。
有罪になっても、もう一度復活して欲しいなぁ。