チャレンジャー

２２日土曜日の朝。
夜勤明け。このところ天気がとてもよく、富士山がよく見える。
しかし悲しいかな波が来ている最中。今回のやつは、深く落ちることはないけれど意外と長い。日曜日からおかしかったから、かれこれもう一週間になる。
そんな中途半端な状態が、「魔が差した」といえばいいのか、波が来ている最中に出かけたらどうなるか試してみたくなった。
どうせなら、まだ乗ったことのない鉄道に乗ってみようかと思い、出かけてみようと思ったのは河口湖。富士急行が未乗だったので乗ってみようと思い立ち、舞浜の券売機で1620円の乗車券を購入。富士急行と接続する中央本線大月までは、地図に載っていなかったので、大月で乗り越し精算することになる。
東京から中央特快で高尾へ、高尾ではちょうどよく大月行き普通列車が待っていたのだが、大月からの富士急行が４５分待ち、しかも「フシサン特急」だったので、ただでさえ大月から河口湖まで１１１０円もするというのに、さらに特急料金３００円が余計にかかることに。やけくそになって、大月駅の立ち食いそば屋でそばと一緒にビールも飲んでしまう。しかし、テンションは一向にあがらず。
決して「波が来ている」と意識したわけではないにもかかわらず、困ったことに、帰りたくなった。
本来であれば、河口湖からバスで甲府や三島へ回るのも面白いかな、三島へ回ればこれまた未乗の伊豆箱根鉄道が待っているから、そいつに乗ってみるのもいいのかな、１５年前に来た修学旅行で回ったところをもう一度足を運んでみるのもいいかしらなどと、いろいろ次の目的地などが一瞬にして出てくるのだが、今日は困ったことにそれがない。
仕方なく、１１時３５分に河口湖について、１１時４９分に発車予定の新宿行き高速バスでとっととお帰りの憂き目に。。。
結局、波には勝てず、そんなときは風邪を引いたとき同様におとなしくしてなさいよという、考えて見れば当たり前の結論に至ったわけ。
っていうか、俺は結局、河口湖まで何をしに行ったんだ…。
しかもこんな話を、この思いを共有している人に振ってみたら、「それはチャレンジャーですね」と言われてしまう始末。なんだかなあ。確かにそのとおりなんだが…。