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kenko's blog
日々の出来事

日産ヘリテージコレクション(後編)

2019年05月11日 15時55分56秒 | クルマ
日産ヘリテージコレクション 後編

一番熱いハチマル後半に続いてはハチマル前半

まずは最もレアと思われる車

オースターJX

バイオレット、スタンザと共にFF化された世界戦略車です。
FFのパッケージを生かしたまじめな企画でしたが、
あまりにそっけない内外装デザインのせいか人気は盛り上がらず。。
展示車はしかも3ドアハッチバック
このクラスでも3ドアがあった時代ですね

フェンダーミラーをドアミラー化されています

ドアミラーに憧れた当時を偲ばせますね

続いては
U11型ブルーバード

他のオースターやサニーなど先行してFF化されたモデルが欧州調のクリーンなデザインが裏目に出た反省か
大ヒットした910ブルのイメージを限りなく踏襲したキープコンセプトの外観ですね

同じくU11ブルーバードマキシマ

U11ブルに対してフロントにV6のVGエンジンを搭載
延長されたバンパーが良いですね

S12シルビア

流行のウェッジシェイプとリトラクタブルヘッドライト
プレーンな面構成で登場
CAのターボとFJのターボが共存する不思議な構成
同時期のハチロクを一回り大きくしたような感じですが、
こちらはヒットとはならず。難しいものですね

N12型パルサーエクサ

N12型パルサーはこの1台のみ展示
エクサなだけでも凄いのにしかもコンバーチブルです
レアですね~

C32型ローレル

C31の欧州調が受けなかった反動か角の張った押しの強いデザインで登場
展示車はなんとセダンのグランドエクストラという廉価グレード
良く残ってましたね

Z31フェアレディZ

ロングノーズショートデッキのプロポーションは不変ながらリトラクタブルライトを採用
新設計のシャーシにVG型EGを搭載
当時最強の230PSを発生

グラマラスな後期が好みだったりします

そして当然R30スカイライン
沢山現存してるのかHR30,DR30と沢山展示


これはなんと5ドアハッチバック

是非リアから拝みたかったですね

そして今回実は一番楽しみにしてた一台
M10型プレーリー

オースタースタンザのFFシャーシに1.5ボックスのミニバンボディを搭載
リアスライドドアに加えてなんと左右ともBピラーレスです
本では知ってましたが、是非ドア開けてみてみたい。。

なんとお願いしたら開けてくれました
ド~ン!

本当にピラーレスです、しかも左右とも

そしてシートはフルフラット化
 
ちなみにベンチシートで8人乗りになります

凄いですね~
シートベルトはフロントドア内臓です

今でこそこんな車はありますが37年も前に登場してたなんて

こだわりは徹底してて
リアゲートはバンパーごと開いちゃいます

トランスケアかと思うような低床です

いや~良い物見せてもらいました

さて続いては90年代

B13型サニー

好調だった先代を受けて丸みを帯びた程度のキープコンセプトで登場
コンサバでしたがメインターゲットの世代にはウケたようです
なんとエンジンは1.8Lまでラインナップ

NXクーペ

先代RZ-1とはうって変わってNDIデザインのユニークなデザイン
要所要所にZ32と共通のモチーフも見えますが、
国内ではほとんど売れなかったようです。
実際見たこと無い気が

U13型ブルーバード

SSS系をNDIデザインのセダン、ハードトップシリーズはARXと呼ぶラインナップ
スポーティなSSSが日本人に馴染まないアメリカンデザインのセダンに設定
時代的にRV車へシフトした次期なので新車時すらあまり見かけなかった記憶が
それが二台並んでるなんてすばらしい

U14型ブルーバード

これまた先代の反省かコンサバなデザインに回帰。
プリメーラともプラットフォーム共用化が図られました
今見ても悪くないですが、もうオデッセイが登場して2年後です。
ファミリーカーの中心は完全にシフトしてしまってました。

R33スカイライン

傑作となったR32ですが、走行性能とは裏腹に居住性に難があったためか
ダイエットからのリバウンドのようにボディサイズも拡大
ローレルとのフロア共用でのコストダウンも有ったと思われます
どうしても歴史を繰り返してしまう日産らしい企画です

R33 GT-R

これはオーテックバージョンの4ドア仕様です
ベースモデルに対してGT-Rは精悍さと迫力があって嫌いじゃないです。

Y32型レパードJフェリー

型式からも分かるように先代のスペシャルティークーぺから
セドグロの派生となるパーソナルセダンに転身
これまたNDIによる尻下がりデザインが当然日本では受けず。。
でもポルトローナフラウのシートを初めとして内装デザインは結構良い感じでしたね
展示車は残念ながらモケット仕様でした

B14型ラシーン

サニーをベースとした今で言うSUVモデル
当時はまだまだ本格クロカンの時代、丁度RAV4が登場した頃です
一連のパイクカーのように力の抜けた感じが結構良いですね

完全に時間が無くなって来たので
70年代を少々

B210型サニーエクセレント

上級グレードらしく抑揚の強いデザインですね

610型ブルーバードU

ヒットした510に対して上級移行してボディも大型化
こちらはおなじみサメぶる

やっぱりファミリーカーとは思えないアクの強さ。。

S10型シルビア

サニーをベースに曲線基調のボディを搭載
トレッドもホイールベースも短いなんともアンバランスなパッケージですね

S130フェアレディZ

S30に対してキープコンセプトながら大型化されてGT色を強めた2代目
タミヤのプラモデルを作ったものです
展示車はモノトーンでしたが、マンハッタンカラーがかっこよかったですね

なんだか全然見きれませんでしたが、この辺で見学時間終了。。。

全然時間が足りない。。
スーパーシルエットも見てないし。。

仕方ないのでアンケートに答えて見学終了!

それにしても良く集めた上に状態を保っていて凄いなと感心しました。
有名所は当然としてもそれ以外の普通の大衆車が沢山見られて良かったです
兄弟車等を除けば80年代は殆ど揃ってたと思います!

また今度是非見に来たいな!
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日産ヘリテージコレクション (前編)

2019年05月11日 15時15分24秒 | クルマ
今日は日産ヘリテージコレクション見学
日産の1930年代の生産車から歴代のレースカーまで約300台を展示しています。

知らなかったのですが、一般の人も予約すれば見学できるんですね
H野さんが代表で予約してくれたので、日産好きな方々と見学です

時間厳守とのことなので早めに出発しましたが、早すぎた。。
PAで時間調整してたらH原さんと合流
S15に乗ってたんですね、知らなかったです
しかもNAのオーテックバージョンというマニア仕様です
良いですね~!

予定通り13時半に日産の座間事業所に到着
警備員さんの案内に従って車を駐車してホールへ

案内開始までロビー?の展示車を見学

一番奥にひっそりと有ったのは

1987年発表のMID4-IIです

残念ながら生産には至りませんでしたが、
ここで培われた技術はその後の日産車へ引き継がれることになります。

サイドビュー

当時は文句なしにカッコいいと思いましたが、全体のプロポーションはちょっと消化不良ですかね

ダットサン520バン

2ドアでCピラーが無いんですね
ルーミーな車内


E10型チェリー

1970年に日産初のFF車として登場しました
最初はサニーの下のクラスとして設定されたのでかなりコンパクトですね

B10サニー

初期モデルらしいシンプルな装飾が良いですね

その後ろには座間事業所で生産されていた車達のパネル
サニー系が中心ですが、サンタナやプレセアも

プレセア懐かしいですね


カタログのパネル
 

ここだけでもたっぷり居られそうですが、
見学の時間になったので一旦会議室に入って説明を聞きます

事前説明の後はいよいよ見学開始です


1930年代から1990年代までの量産車からレース車までズラッと並びます
 

最初はガイドのお姉さんに続いて1930年代から順に展示内容を案内頂きます
30分程の説明の後は約1時間の自由見学時間!

とても全部は見て回れないので。。
まずはやっぱり傑作だらけの80年代後半から

R32スカイライン GTS-tタイプM

ハイソカー路線だった先代から一転、全長を短縮してデザインもアスリート的な凝縮感に満ちたものに。
ハードウエアもサスペンションに4輪マルチリンクを採用
大幅にリファインされたエンジンと共に剛性の高いボディと合わせて901活動を代表する一台
言わずと知れた傑作ですね
GT-Rばかりもてはやされてるので、ナローのタイプMがむしろ貴重だったりします

C33ローレル メダリスト

先代のセダン、ハードトップ体制から流行りの低高4ドアハードトップに一本化
角ばったデザインから一転シンプルでプレーンなデザインへ
ハードウエアはフロントこそストラットですが、リアはスカイライン同様マルチリンク化
そしてインテリアはインパネまでシート生地を貼った英国調のモダンなものに
ライバルのマークⅡもバカ売れしてたので追いつくことはありませんでしたが、
歴代で最も売れたローレルになります。

ちなみに実家でも乗ってました
シングルカムでしたが、良い車でしたね

A31セフィーロ

スポーツ路線のスカイライン、ハイソカーのローレルに加えて
新し物好きのヤングアダルトをターゲットとしたパーソナルセダン
「くうねるあそぶ」のコピーと井上陽水さんのCMが有名ですね

従来の豪華絢爛とは一線を画したモダンなデザイン、内装色、素材
さらに初期は内外装とエンジン足回りを自由に組み合わせられるセフィーロコーディネーションが斬新でした

エンジンはシングルカム、ツインカム、同ターボの3種
足回りはベーシックなストラット+マルチリンク、スーパーソニックサスペンション、ハイキャスの3種

展示車が何かはちょっとわかりませんでした
個人的にはディテールがシンプルになった後期型のデザインが好きでした

ドリ車でどんどん潰れていったのでどれだけ残ってるでしょうか。。

S13シルビア

プレリュードの一人勝ちだったデートカー市場に対して、
「アートフォース」を謳う美しい内外装デザインに加え
シャーシもリアマルチリンク化
ウィンドウディスプレイやプロジェクターライト等最新のアイテムも投入
適度なサイズ感と相まって大ヒット、カーオブザイヤーも受賞しています
今見てもやっぱり良いですね~

RS13 180SX

シルビアのハッチバッククーペ版で北米では300ZXやNX1600の兄弟分として240SXとして企画されました
ハッチバック+リトラクタブルヘッドライトを採用
シルビアと共に人気となりました
展示車は前期のCA搭載車ですが、フルノーマルの車両を探すのに苦労したそうです

Y31 セドリックグランツーリスモSV

長らくライバルのクラウンばかりを見てきたセドグロですが、
Y31型は従来に対して光物を押さえて、内外装デザインも押し出し重視から前後を絞り込んだプレーンで現代的な物に
そして何よりスポーティなグランツーリスモ系が新設定
VG20ツインカムターボに加えてセミトレ化されたリアサスと共にスポーティなハンドリングも実現
これが従来のクラウン、セドグロのいわゆるおっさん臭を嫌う層に大ウケ、大ヒットとなりました

Y31 セドリックシーマ

Y31セドリックから半年遅れて投入された本格的3ナンバー専用車
基本ハードは共用ながら、よりシンプルモダンなイタリアンデザインとなった外装デザイン
ハイパワーなVG30ツインカムターボの暴力的な加速等から
セドグロの派生車ではなく完全に一クラス上としての導入に成功
高価な価格設定にも関わらずバブル景気と相まってバカ売れ「シーマ現象」と呼ばれた大ヒット車です
89年末にセルシオが登場するまでオーナーカーの頂点に君臨します

Z32 フェアレディZ

S30からS130系の延長上にあったZ31と決別して
全長を短縮、ホイールベースとトレッドを拡大して本格スポーツカーとして現代的なプロポーションに刷新
デザイン面でもシンプルな面構成でありながら、誰にも似てないオリジナリティの高いデザインを構築
ハード面でもVG30DETTはツインカムツインターボツインインタークーラーで280馬力の自主規制を初達成
4輪マルチリンクとハイキャスという当時の技術を結集
内装デザインもモダンなデザインに
歴代モデルで最も2シーターと2by2のデザインをうまく消化した一台です
「スポーツカーに乗ろうと思う」
傑作コピーですね

U12型ブルーバード

910型で大ヒットした後、FF化しながらもキープコンセプトに徹したU11に対して、
他日産車と同様に一気に若返りを図ったモデル
セダンとハードトップの構成に
アテーサと呼ばれるセンターデフ付きフルタイム4WDにCA18ツインカムターボと走りの性能を前面に打ち出して
ライバルのコロナ、カリーナ勢に対して差別化に成功しました。
今見てもプレーンな佇まいが良いですね

続いてパイクカー達

第1弾 Be-1

初代K10型マーチをベースに丸目ライトを中心としたレトロでかわいいデザインに
フェンダーや前後エプロンは樹脂材を採用
インテリアも専用デザインと凝った一台です

第2弾 パオ/エスカルゴ

パオは残念ながら貸し出し中で不在。
ルノー4を思わせるレトロモダンなデザインとおしゃれな内装が再び人気に

エスカルゴはその名の通りカタツムリをモチーフにした背高3ドアバン
今見ても斬新だし古さは感じないですね

第3弾 フィガロ

同じくK10マーチがベースですが、2ドアクーペはサイドを残してオープンに
内外装も専用設計で特に真っ白な内装は今見ても素適
重量増に対応するためかエンジンはターボ付きをセレクト
今でも愛好者が多い傑作車です

それ以外のハチマル後半の日産車

B12型サニー

FF化された先代のプレーンな造形に対して、直線と平面基調のデザインに回帰
「トラッドサニー」を標榜してこの次期の角角デザインの日産車で一番受け入れられたモデルかと思います
クーペはRZ-1の名前となり流行のウェッジシェイプデザインに

同世代のカローラが90系だと考えると古臭いかもしれませんが、
80系から2年遅れてきたと考えるとそれほど違和感が無い気がします。

N13型パルサー

先代パルサーの欧州メーカーとの提携は解消しましたが、
欧州色を強めてモデルチェンジ
兄弟者のラングレー、リベルタビラ、エクサと共にカーオブザイヤーを日産として初めて受賞しています
N13型ラングレー

スカイラインの弟分として位置づけられた「スカイラインズミニ」です
セダンのテールレンズは丸4灯を採用
N13型エクサ

パルサーシリーズから独立してエクサに
カリフォルニアデザイン部門がデザインしたノッチバックのクーペとスポーツワゴン風のキャノピーの2種類を用意
構造的には着せ替え可能だったが、法規上どちらか一方でのみ販売された
特徴的なキャノピーは拝めず

リトラのカバーに凹文字で彫られたNISSANロゴが斬新でしたね

遠くからラングレーとエクサのリアを拝む

今思うとキャノピーのウィンドウ形状は同時期のテラノにも通じる感じですね

F31型レパード

あぶない刑事の印象が強いですが、
ソアラに奪われてしまった高級スペシャルティカーの座を奪還すべく開発
しかしスープラ系のシャーシを使いハイテク満載で登場しバブルへ向けて大ヒットした2代目ソアラと比べると
スカイライン系のシャーシを共用したハードウェアでは差は縮まらず。
大幅にマイナーチェンジでデザイン変更するも浮上せず。。
でも大好きです。

R31スカイライン GTS-R

都市工学を謳いハイソカー路線を強めた7thスカイラインですが、
後半はスポーツイメージを強めます
グループA参戦の為に800台限定で生産された車両
ギャレット社製T04タービンやステンレス製の等長エキゾーストマニフォールドを採用。最高出力は210ps
内装はイタルボランテステアリングにモノフォルムシートを採用
外装色もブルーブラックという専用色です
純正はホイールキャップだったんですね

K10型マーチ

K10型マーチのグレードといえばizのイメージが強いですが
これはコレットと呼ばれる上級グレード
当時流行のキャンバストップに明るいベージュ内装

大きめのゆったりしたシートと現在のキューブのコンセプトにも通じる雰囲気ですね

紺の外装と併せてかなり私好みです
カタログでしか見たことが無かったので感激です

E24型キャラバン

日産党だったのでハイエースよりコッチ派
後期に設定されたロイヤルは憧れでしたね

G50型インフィニティQ45

バブル頂点の1989年に北米市場を睨んでセルシオと並んで発売された大型高級セダン
レクサス同様に高級チャンネルとして北米展開するインフィニティブランドのフラッグシップとして開発
6ライトのデザインや4.5LV8エンジン、油圧アクティブサスペンションなどハードも意欲的だったが
高級車のど真ん中を行ったセルシオに対してグリルレスのデザインに始まりスポーティに過ぎたのか販売は低迷

今見ると結構良いですね~

後編へ続きます
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