(講演から学んだ、刺激を受けたこと)・2019年は(旧)都市計画法、道路法、建築基準法の制定100年に当たる。・日本の都市形成史は、江戸時代の城下町は徒歩を前提としてつくられたが、明治期は町から離れて駅が設置され、戦後は道路沿道に市街地が拡大した。都市と交通は必ずしも一体的に考えられてこなかった。・1919旧都市計画法を担当した池田宏は『都市計画法要論』において、道路河川港湾衛生鉄道通信等の割拠主 . . . 本文を読む
対談をまとめて安直につくった本、という印象。 多少勉強の手がかりになるかもしれないと思った点。・ヨーロッパでは城壁の内側の旧市街の観光で金を稼いで、新市街でシビルミニマムを充足していたりする。・イギリス、バーミンガムは都市再生の成功例。・日本の(プレイスメイキング)は要は商店会の販促活動。海外のプレイスメイキングは全くアプローチが違い、道を広場にしたり、アートイベントを実施したり。これまでにない . . . 本文を読む
高田馬場や銀座や西川口の中国人御用達の中華料理店の記事が役に立ちそうだが、この本のメインテーマはもちろん別にある。現在、在日中国人73万人、それに短期・公務滞在者と日本国籍取得者などを含めると97万人の中国人が日本に住んでいる。その多様な実像を、この本は生き生きと描いている。
例えば、
・川口市芝園団地の半分を占める中国人。東北三省や福建省出身者が多く、ITエンジニア。・中国人の多い地 . . . 本文を読む
(この本から学んだこと)・九州南部の地形の50%は火砕流堆積物によるすシラス台地。浸蝕されやすく、谷が深く、河川争奪が多い。 ・島津氏は、源頼朝の時代から江戸幕末まで29代、700年近く薩摩を支配した。鹿児島の城は歴史的には4箇所あり、よって近世の城は鶴丸城と呼ばれている。・近世、島津氏は、領国に10余の外城を置いた。外城の武士の集落が「麓」で、その景観を現在までよくとどめているのが知覧、出水、入 . . . 本文を読む
保守王国と言われてきた富山県では、社会民主主義、福祉国家のスウェーデンとよく似た、素晴らしい「日本的北欧型社会」が実現しているかのようだ、というのが本書の問いかけ。 富山の何が素晴らしいかというと、高い1人当たり県民所得、ワークシェアリング的な雇用環境と女性が働きやすい仕組み、公教育への高い信頼、独居老人の少なさなど。(感想) 北陸を賞賛する本がここ数年続けざまに出ているが、富山をスウ . . . 本文を読む