読書ノート  

主に都市、地域、交通、経済、地理、防災などに関する本を読んでいます。

防災・減災につながるハザードマップの活かし方 鈴木康弘 2015

2015年10月29日 | 防災・復興(内閣府防災、復興庁、気象庁)
第1章  ハザードマップには「個別表現型」と「リスク合算型」の混在、「シナリオ型」と「確率論型」の混在がある。性格の異なるものを比較すると誤解を招く。 第2章  ハザードマップの3つの目的 1災害から逃げる、2事前対策を計画する、3災害を具体的に知る。  ハザードマップの種類は1実際に発生した災害を示す、2災害かかわる土地の性質を示す、3災害発生のしやすさを示す、4災害発生場所を予測、5被害を予 . . . 本文を読む

図説・戦う城の科学 萩原さちこ 2015

2015年10月28日 | 地理、観光(国土地理院、観光庁)
 「いつの時代においても戦いのためにつくられた軍事施設である」という城の原点に注目し、城の変遷や戦いの歴史をコンパクトにまとめた本。 ・弥生時代の集落、飛鳥時代の古代山城(朝鮮式と神籠石系とがある)、蝦夷討伐で東北に築かれた柵、鎌倉武士の方形居館、戦国時代の山城と、城は変遷した。 ・信長が築いた安土城は、天守閣と総石垣を持つ最初の近世城郭だった。安土城は城自体が贅を尽くした奇抜で豪華であっただ . . . 本文を読む

「定常経済」は可能だ! ハーマン・デイリー 2014

2015年10月20日 | 経済・財政・産業(財務省・経済産業省・日本銀行)
 定常経済とはsteady state economyの訳で「一定の人口と一定の人工物のストックを、可能な限り低いレベルのスループットで維持する」経済。ただしスループットの水準は「長期にわたって人々が良い暮らしを送るのに十分である」必要がある。  持続可能性の3つの条件とは、1「再生可能な資源」の持続可能な利用速度はその資源の再生速度を超えてはならない。2「再生不可能な資源」の持続可能な利用速度 . . . 本文を読む