まさかこんなに活躍する事になるなんて... Ovation Celebrity

近頃大活躍の私のエレアコ、オベーション・セレブリティ。
もともとエレキからギターに入った私にとって、アコースティックギターを弾く機会も少なく、そんなに必要と思ってなかったのですが、
去年のバンドメンバー交代の時、ライブまで一月しかない練習期間を補う為、アコギの弾き語りをレパートリーに入れてメンバーの負担を減らそうと思い、急遽エレアコを購入することに。
その時に選んだのが、このDeluxe CC247です。

自分にとってエレアコといえばオベーション!!、っていうのがあって、音うんぬんより「見た目」が大好きなんですよね（笑）。
その中でもエリートやデラックスのような「葉っぱ」の形のサウンドホールを持つものが、これぞオベーションって感じで、自分がエレアコ買うならこれしかないってずっと思ってたんです。
それでライブ前の間に合わせという事もあり、ヤフオクで適当に落としたのがこれなんですよ。
だから100％見た目で選んでます（笑）。
オベーション自体は、以前にこのCC247とまったく同じ形のUSAの高いやつを弾いた事があったので、そのサウンドの印象からも、悪くはないと思っていたのですが...。

このDeluxe CC247。けっこう古いモデルなんですけど、状態はほとんどまっさらで、弾き傷もまるでついてない程きれいな状態。
しかしオークションの履歴をみると、結構オーナーが変わってるんですよね。
私で3～4人目のオーナーだと思うんですけど、こんなに人を渡ってきているのになんでこんなにきれいな状態なんでしょうね...？。
弾いてみたところ生音の鳴りはよく、ややネックの反りはあったものの修正してやれば十分使えると思えたギターでした。

ところが、
スタジオに持ち込んで音を出してみると....、使えない。
なんというか、「これぞオベーションのエレアコ!!」ていう音なんですよ。
まぁ、オベーションなんで当たり前ですが（笑）。
これが内蔵されているプリアンプをどういじってもドンシャリ・オベーションサウンドになるんですよね。
これは別に悪い事ではなく、非常にきれいで軽快な、気持ちのいいサウンドなんですが、
違うじゃないですか？、僕らの音は（笑）。
もっと泥くさーい、ローファイな荒々しい音が欲しいんですよね。

まぁそもそも、そんなこという人間がオベーションを選ぶのが根本的に間違っているんですけども（笑）。
前に試したUSAのエリートは、もっと荒いサウンドも出せましたからね。
それにあの見た目はオベーションのオンリーワンですからねぇ...。

ギター自体の鳴りはよく、普通に弾くにはいい感じなんですけど、アンプを通すとどうしようもなくなってしまう訳です。
やっぱセレブリティではいまいちなのかな...。
USAものは値段も倍以上するしね...。

そんなこんなで、これはちょっとこれは使えんぞってなことで、ライブで弾き語り案は却下することに。
なんで買ったのかまるで意味無しになってしまいました（笑）。

それでしばらくほったらかしになり、やっぱ手放そうかと考え始めた頃、
バンドとはまるで違うところでアコギが必要な機会が訪れました。
しかし、アンプを通すと音がいまいちなためどうしたものかと考えていると、アコースティック用のマルチエフェクターというのがあるじゃないですか。
試しにこいつを楽器屋の店頭で試してみると、使える!!。
これを通すと、どうしようもなくオベーションなサウンドが、マーティンやギブソンの持つ響きを再現してくれます。
正直、まんまギブソンか？、というば苦しい部分もあるんですけど、
どうやってもオベーションだったのが、雰囲気だけでも変わってくれれば自分にとって十分だったので、急いでこいつを購入することに...。

なんのマルチにしたのかはまた次の機会に紹介するとして、
その後は、アコギの飛び入りライブに参加するようになり、さらにはソロでのブッキング・ライブをやるまでになってしまいました。
これもオベーションを購入しなければあり得なかった事。
一時は手放す事も考えましたが、今となってはなくてはならない1本となりました。

まさか、買って失敗だったなと思いかけたギターがこんなに活躍する事になるとはねぇ...（笑）。
でも家ではあまり弾けないんですよね、音がでかくて。
そういう意味では、相変わらずあんまり弾いてもらえないギターかも知れませんね（笑）。