Tokyo Tower meeting

ジャージードレスkay me(ケイミー) 代表の日々

上海で考える「商売の鉄則」。

2007-04-18 20:35:00 | コンサル的視点
昨夜は、すっぽん×きのこ鍋に連れていって頂いたせいか
すっかり今朝は風邪が治っておりました。

すっぽん、おそるべし!!

ありがとうございます。

そして、今日は 泰康路という新進気鋭のアーティストが集い
画廊やショップを連ねる一画に行ってきました。
うーん、感想としては どこの国も自称アーティストは辛いのね
という感じ。

ひたすら画廊で絵を描き続けているわけですが、
そこにシンデレラストーリーのように力のあるスカウトマンが訪れ
才能を見出されるなんて 1%あるのかないのかの話。

ひたすら暗い画廊の中で、日がな一日絵や作品を作り
たまに訪れる客が小物を買って帰るという様子。

アグレッシブなマーケティングもなければ
軒を連ねる同業の中でのポジショニングもあいまい。

よくいう『「好き」を仕事にする』っていうことについて考える。

「好き」なことが明確なのは、非常によいこと。
でも、自己満足の「好き」を他者に伝え、その価値を認めてもらい
対価をもらうまでの道のりは必ず通らなくてはならなく、かつそこが険しい。

美術学校や芸術学校の必修科目に、
経営戦略とかコネクションの作り方とか加えたほうがいいんじゃないかと思う。

よく美大生に村上隆は不評だったりすると聞くが、
私は極めて妥当で優れたビジネスアーティストだと思う。

こだわりはあくまで趣味に、
生計を立てたいのであれば周りを見渡し賢くならなければいけないと思う。

これまた自戒です。

****

ちなみに
今日のランチは2元(34円)。
労働者や学生でひしめく食堂で。(かなり美味!)
タクシーは市内であればだいたい15元(250円)前後で移動できます

ちなみにビジネス街の普通のカフェラテは1杯30元(510円)
今日行ったエステは700元(12000円)
宿泊してる外資系ホテルは1泊2500元(4万円強)

上海はこういう価格設定の2極化が普通に混在しているわけで、
ある程度客を選別してもいるのですが
その上に流行っている店、流行っていない店の差が明確。

4日目になってよくよく見てみると、
流行り廃りは お店の差別化にあるのがわかってきます。

例えば、
今日の2元の焼き小籠包。
目の前で ジューっと焼いてくれあつあつしか出ません。
その上、ジューシーでおいしい。五感が刺激されます。

また昨日のきのこ鍋(すっぽんを入れたのは私)のお店。
出店当初から人気だったため、
それに乗じてわっと近辺に同業が増えたらしいのですが
結局現在も残ったのはその元祖1軒だけ。
わたしの見た限り
ママの色気と客へのおもいやりが日本人ビジネスマンに癒しを与えるのでしょう。まぁ、リピートしたくなりますわなという感じ。

そして一方今日行ったエステ。
高級住宅街にあり
有名どころ、かつ造りは豪奢ではあるのですが、ん?ちょっと閑散としてる。
サービスはコストに対してまぁ妥当。
でも最後のCSアンケートになってその理由が露呈。
アンケート自体心がけとしては評価できますが
フランス人マネジャーのクラブ会員への勧誘がしつこい。
CSアンケートは口頭なのですが、よっぽど『あんた意外は○』と
いってやろうかと思いました。
が、事実、親戚や友達でない以上普通の客はそんな素直なことは言いません。
「日本に帰ったら友達にリコメンドするね」なんていいます。
そうやって、私もリピートもリコメンドもしないのです。

価格設定を明確に、ガイドブックにも載せて・・・
そこで終了ではないのです。
その先の客に対するバリューが
客が投資以上のものだと判断するレベル、
そこまでいって顧客満足を得られリピート&リコメンドにつながるのでしょう。

商売ってむずかしい・・・

価格差が明確であるからこそ、
そのGAPで得られるものが何なのか考えさせられる上海なのでした。

来る来るといわれている日本の二極化。
要するに二極化しようがしまいが、商売の基本は
価格に対する価値が妥当かそれ以上であると客が判断するか

そこに尽きるのでしょうね。

*****
といっていたら お電話が~。
今日は 外灘のジャズバーに連れていっていただく予定。
そして、上海でアパレルビジネスを展開している方をご紹介いただく予定です。
るん。

いってきま~す。

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