-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0108 土曜日の浦和骨董市はもう春でしたの巻

2017年02月26日 | 日記
2月25日土曜日の浦和骨董市。

夜明け前の冷え込みは、まだまだ冬だなぁという感じだったのに、

お天道様が姿を現してからというもの、グングンと気温が上がり、

上着などいらない春の陽気に。



こうも暖かくなってくると、人間さまの気がかりは、桜の開花タイミング。

ストーブなんて、何処かに吹き飛びます。



悪い予感は当たるもので、

残念ながらストーブの売上はゼロで、時間だけが過ぎていきます。

なんとも、季節の変わり目を痛感します。



ところが、お昼近くに一人の旦那さんが現れました。

この旦那さん、来年に使うストーブを今から探したいとのこと。

ご希望を細かく伺って、今年の10月までに探しましょうとお約束。


こういうご依頼が、なんとも気分を明るくしてくれます。


さてさて、もう、ほぼ冬の終わりと言った感じですが、

まだまだ寒さの続く来週土曜日の桐生骨董市では、

アラジンの見切り処分大バーゲン! を予定してます。


一度はアラジンの気分を味わって見たい方、

廉価でもう一台欲しい方、

お早めにお越しください。

売り切れ御免です!





さて、#37のタンク移植をご依頼いただいたS様、お待たせいたしました。

候補となった二つのタンクの写真です。




奥のタンクがお預かりしたストーブのもので、

手前左が#16のタンク、右側が#37のタンクです。


#37のタンクには、ほんの少しサビがありますが、

実用には影響の無い程度です。


というわけで、写真をご覧いただく前にご注文いただいてしまいましたが、

#37のタンクを載せ替えることで、作業を進めます。


仕上がりましたら、ご連絡差し上げますので、

よろしくお願いいたします。














#0107 シリーズ#39のタンクも切ってみましたの巻

2017年02月22日 | 日記
#0103では、シリーズ#15のタンクを切って、

中を覗いたお話を紹介しましたが、

せっかく手に入れた金切バサミをもっと使いたくて、

今度はシリーズ#39のタンクも切ってしまいました!





よくお客様から、#39のタンクは二重なんだよね と言われてました。

二重ってどんな感じ? と、いつも不思議でしたが

これで謎は解けました。


こんな感じです。





二重と言っても、ピッタリと寄り添うような二重ではなく、

洗面器の真ん中にビーカーを沈めたような二重でした。



面白いのは、そのビーカーから二本のパイプが洗面器に向かって突き出ていること。

上のパイプと下のパイプは、それぞれ役割があるのでしょう。


役割はいろいろと想像できますが、

機会があれば、本当のところを設計者さんに聞いてみたいなぁ。

一体、どんな知恵が詰まっているのでしょうか?



タンク右側の油量計の仕組み。

簡単だけど、ナルホド! です。



アラジンってとってもシンプルですが、

良く考えられていて、いつも感心しきりです。







#0106 #15のタンクの中を見てみましたの巻

2017年02月20日 | 日記
前回#0105で少し触れた、

シリーズ#15の芯上下機構の不具合修理を依頼された件、

早速、挑戦してみました。



今回の修理、タンクの中が全く見えないので、

このままでは原因の特定ができず、打つ手も決まりません。



そこで思い切って新兵器を入手!

以前から、欲しいなぁと思っていながら、踏ん切りがつかなかったコレ。





商品名はスネークカメラですが、いわゆるファイバースコープ。

画面のハッキリ感は思っていた以上に鮮明で、

これなら役に立ってくれそうです。



ドキドキしながら、レンズ先端をタンク内部に挿入。

シーソー構造になっている芯上下機構を見ていきます。



不具合の症状として伺っていた、

ツマミを回して芯を上げていくと、あるタイミングでストンと

芯が下がってしまう原因、分かりました。

中はこんな状態になってました。





ネジ山が磨り減って、かなり使い込まれた様子が伺えます。



これだけでは分かりにくいので、ネジ山がしっかりしている状態と

比較してみてみましょう。



あのカットタンクの登場です!



これだけ磨耗してしまうと、修理の域は超えて、部品交換しかありませんが、

今の私ではお手上げです。



なんとかなるかも、と意気込んで中を覗いてみましたが、

残念ながら、なんともできませんでした。



それにしても、ここまで使い込まれたこのアラジン。

大往生と言ってもいいのではないかなと。

幸せなストーブ人生だったことでしょう。

お疲れ様でした。