-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0133 シリーズ37の空気吹きかけ式対震消火装置ってどうなってるの、の巻

2018年02月11日 | 日記
先日、いつもご贔屓にしていただいている

さいたま市のNさんから、シリーズ37のメンテナンスを承りました。


お預かりしたアラジン、あのお弁当箱のような対震消火装置も、

装置から出ているゴムチューブも劣化しておらず、

完動状態です。






ひと通りメンテナンスを終えてから、

なんとなく理屈では分かっていたつもりの、

あの弁当箱の中がどうなっているかが無性に気になりだしました。


もうこうなると、中を見ずにはいられない。


以前、取り外してそのままにしていた消火装置を使って、

中がよく見えるカットモデルを作ってみました。


それが、コレ。




どのように作動するかを説明しますと、

①写真左に見える細い柱の上にチョコンと乗っているオモリが揺れると落ちる

②オモリが落ちると、オモリについているチェーンが引っ張られる

③チェーンが引っ張られると、写真右の空気ポンプが縮まないように
止めている留め具が外れる

④留め具が外れると、バネの力で空気ポンプが一気に縮む

⑤一気に吐き出された空気がパイプを伝わって燃焼部分の火を吹き消す
※写真にはパイプは写っていません


よくもまぁ考えたものだと感心します。


でもこの方式の消火装置、このシリーズ37だけで終わってしまいました。

見た目の問題なのか、操作性の問題なのか。

開発した人は鼻高々だったでしょうに。



今年の冬は、キッチリ寒い。

作業場の水栓からチロチロと出ていた水が凍りました。



去年はこんなことなかったなぁ。