-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0094 芯固着の原因のひとつの巻

2016年07月17日 | 日記
#0093のブログはガチガチの芯固着との格闘との巻でしたが、

続いて手掛けたストーブも、またまた固着。


今度のストーブは、固着の原因がキレイに写真に撮れましたので、

ご紹介することにしましょう!



アラジンの芯の新品はこんな状態。




芯の内側にはオレンジ色の薄いビニール状のフィルムがついています。



本来ならば、芯を装着すると金属の筒と芯の内側フィルムが触れ合うので、

灯油が、それこそ潤滑油になって、スムーズに上下するのですが、

何かの原因で、フィルムが金属の筒にくっついて、

動かなくなってしまうことがあります。



それが、こんな状態。





芯の綿の部分とフィルムはガッチリとくっついていますから、

フィルムが筒にくっついてしまったら、そりゃあ芯は動きません。


くっついてしまう理由はいくつかあるのでしょうが、

汚れをそのままにして使い続けていると、どうも機嫌が悪くなるようです。



さて、くっついてしまったフィルムを筒からなんとか剥がしていきます。




ガンコな場合もありますが、このストーブはキレイに剥がれてくれました。


芯が取り外せれば、もうあとは難しいことはありません。




このアラジンもひとつ一つのパーツを丁寧に磨いて、仕上げていきますか。










おまけの話です。


先日、用事で出かけた日野市で、なんとも不思議なダイヤのバス停がありました。

それが、これ。






一週間の内、土曜日の10:54のたった一本しかバスが来ないんです。




なんで、このたった一本のバスを走らせる理由があるのでしょう?

なんとも気になります。










#0093 シリーズ16のガチガチ芯固着と格闘の巻

2016年07月09日 | 日記
7月に入ったので、メンテナンス待ちストーブ達を

本格的に手がけ始めました。




今日の一台は、初期型のシリーズ16。

八角形の金属ツマミがとってもいい感じです。






ところがこのアラジン、芯がガチガチに固着しています。



恐らく前のオーナーさんが、なんとかしようとしたのでしょう。


ギリギリのところまで芯が切り取られていて、無惨な状態。





芯外筒の穴と歯車も噛み合っておらず、空回りしている始末。

さらに悪いことに、見えない部分の芯は上から押しつけられてしまっていて、

芯と筒の間にコーキング用のヘラを入れようとしても、固くて入りません。



これは、今まで見た芯固着症状の中でもワースト3に入るワルガキです。



一瞬、気が萎えましたが、気を取り直して、作業開始。



先の細いラジオペンチを使って、芯を少しづつ抜き取るという

なんとも時間のかかる作業を、NHKのボヤキ川柳アワーを聞きながら、

気長にやっていきます。



1時間以上かかって抜き取った芯の残骸がコレ。




少しだけ外筒が動くようになったので、ゆっくりと上に持ち上げていきます。


ヨイショヨイショと格闘して、ようやく筒が抜けました。





いやいや、コレはヒドイ!

こんなにバッチイ筒は見たことがありません。


でも、見事に抜き取った達成感は、気持ちのいいもんです。



無事に抜き取れたので、

タンク部分と芯外筒をさっそく洗ってやりました。



ひとっ風呂浴びて、さっぱりしたよう。





外筒の縁がヘニョヘニョに波打ってますので、

キレイに直さないといけません。


まったく手のかかるストーブです。










今日の気になる一枚。

浦和の街で見かけた看板です。





確かにリスクだとは思うけど、

それをクスリ屋さんに言われると、ちょっとねぇ。