5月28日(木)雨
「芸大生による木曜コンサート 第238回 『弦楽』」を楽しむため上野公園に出かけました。
81年池商卒の明子さんの娘さんが出演するというのでずいぶん前から楽しみにしてきました。3月の花見の時に初めてその存在に気づいた「旧東京音楽学校奏楽堂」が会場だというので興味は津々(しんしん)です。
明子さんが高1以来の親友・Kさんと一緒に早めに来て一等席を確保しておいてくれました。舞台の真っ正面の前から2列目です。
「弦楽」とありますがパイプオルガンらしきものの手前の壇上にはコントラバスがずらっと並んでいます。他には何もありません。こんな風景を見るのは初めてです。
プログラムから見ると東京芸術大学音楽学部器楽科弦楽専攻のコントラバスをやっている人たちが総出演しているのかと思われます。大学院から学部2年生までの学生のほか、卒業生も加わり、18名の出演者の名前があります。
定刻前にプレコンサートがあり、4人の奏者のなかに夏奈(なつな)さんの姿がありました。名前もつい先刻、明子さんから教えて貰ったばかりで会ったことはもちろんありませんが、直ぐにわかりました。不思議なものです。どこかに明子さんと似たところを感じ取ったのでしょう。
「コントラバスによるアンサンブル」ということで休憩をはさんで10曲の演奏がありました。4人ひと組(四重奏というのかな?)のティームで次々と舞台に立つのですが、みな仲がいいなあ、というのがぼくの印象です。学年を越えて力を合わせるというのはそんなにたやすいとは思えないのですが。
けっこう緊張しているはずなのにそんな気配は微塵も感じられず、心を解きほぐしてくれるような演奏がつづきます。
最後にヴェルディ作曲歌劇「アイーダ」より『凱旋行進曲』の演奏がありました。18台のコントラバスの織りなす響きを想像できるでしょうか。
妻はセロ弾きのゴーシュのネズミになったような気持だといいます。身も心も軽くなって気持がいいのです。
凱旋行進曲http://j-ken.com/category/all/data/622970/
夏奈さんにお礼を言うチャンスがありました。握手もさせて貰いみんなで記念の写真も撮りました。ほんとうにありがとう。
才能がある人たちが努力に努力を重ねてこんな素敵な発表会が出来るようになるのでしょう。明子さん母子のお陰で、思いがけず、楽しい思いをさせて貰いました。
奏楽堂http://www.taitocity.net/taito/sougakudou/
セロ弾きのゴーシュhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/470_15407.html
芸大の構内を散策した後、夕方から上野駅駅ビルにある居酒屋に場所を移して4人の交流会です。二人の人生の話をゆっくり聞かせて貰いました。
Kさんはものごころついた時から障害を持つ弟さんとどう生きるかが人生のテーマとしてあったといいます。
小学生の時は弟さんの担任の教師までがいじめに加わり、悔しい思いをします。抗議するKさんもいじめられます。歯を食いしばって生きたのでしょう。
今は老齢となった両親が心ある人の助けを借りながら面倒を見ていますが、これからのことを考えると気が重いようです。
話を聞いていると家族だけで弟さんを支えることは不可能に見えます。だからといってどういう道があるのか、まだ誰にも見えていません。
ぼくはKさんの高一と高三のHR担任です。しかし、今夜の話は初めて聞くことです。肝腎なことは何も知らなかったのです。Kさんは明子さん以外にはその悩みを相談してこなかったようです。今日は話が出来てよかったと言います。
卒業して28年、ようやくぼくも友だちに近づいているのかな。うれしいことです。
ぼくの元同僚にこの道の先達(せんだつ)がいます。四六時中、障害を持つ人たちと暮らしていると聞きます。神様のように思えて近づきがたかったのですが、何か、ヒントをもらえるかも知れません。勇気を出して訪ねてみようかと思い始めました。
「芸大生による木曜コンサート 第238回 『弦楽』」を楽しむため上野公園に出かけました。
81年池商卒の明子さんの娘さんが出演するというのでずいぶん前から楽しみにしてきました。3月の花見の時に初めてその存在に気づいた「旧東京音楽学校奏楽堂」が会場だというので興味は津々(しんしん)です。
明子さんが高1以来の親友・Kさんと一緒に早めに来て一等席を確保しておいてくれました。舞台の真っ正面の前から2列目です。
「弦楽」とありますがパイプオルガンらしきものの手前の壇上にはコントラバスがずらっと並んでいます。他には何もありません。こんな風景を見るのは初めてです。
プログラムから見ると東京芸術大学音楽学部器楽科弦楽専攻のコントラバスをやっている人たちが総出演しているのかと思われます。大学院から学部2年生までの学生のほか、卒業生も加わり、18名の出演者の名前があります。
定刻前にプレコンサートがあり、4人の奏者のなかに夏奈(なつな)さんの姿がありました。名前もつい先刻、明子さんから教えて貰ったばかりで会ったことはもちろんありませんが、直ぐにわかりました。不思議なものです。どこかに明子さんと似たところを感じ取ったのでしょう。
「コントラバスによるアンサンブル」ということで休憩をはさんで10曲の演奏がありました。4人ひと組(四重奏というのかな?)のティームで次々と舞台に立つのですが、みな仲がいいなあ、というのがぼくの印象です。学年を越えて力を合わせるというのはそんなにたやすいとは思えないのですが。
けっこう緊張しているはずなのにそんな気配は微塵も感じられず、心を解きほぐしてくれるような演奏がつづきます。
最後にヴェルディ作曲歌劇「アイーダ」より『凱旋行進曲』の演奏がありました。18台のコントラバスの織りなす響きを想像できるでしょうか。
妻はセロ弾きのゴーシュのネズミになったような気持だといいます。身も心も軽くなって気持がいいのです。
凱旋行進曲http://j-ken.com/category/all/data/622970/
夏奈さんにお礼を言うチャンスがありました。握手もさせて貰いみんなで記念の写真も撮りました。ほんとうにありがとう。
才能がある人たちが努力に努力を重ねてこんな素敵な発表会が出来るようになるのでしょう。明子さん母子のお陰で、思いがけず、楽しい思いをさせて貰いました。
奏楽堂http://www.taitocity.net/taito/sougakudou/
セロ弾きのゴーシュhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/470_15407.html
芸大の構内を散策した後、夕方から上野駅駅ビルにある居酒屋に場所を移して4人の交流会です。二人の人生の話をゆっくり聞かせて貰いました。
Kさんはものごころついた時から障害を持つ弟さんとどう生きるかが人生のテーマとしてあったといいます。
小学生の時は弟さんの担任の教師までがいじめに加わり、悔しい思いをします。抗議するKさんもいじめられます。歯を食いしばって生きたのでしょう。
今は老齢となった両親が心ある人の助けを借りながら面倒を見ていますが、これからのことを考えると気が重いようです。
話を聞いていると家族だけで弟さんを支えることは不可能に見えます。だからといってどういう道があるのか、まだ誰にも見えていません。
ぼくはKさんの高一と高三のHR担任です。しかし、今夜の話は初めて聞くことです。肝腎なことは何も知らなかったのです。Kさんは明子さん以外にはその悩みを相談してこなかったようです。今日は話が出来てよかったと言います。
卒業して28年、ようやくぼくも友だちに近づいているのかな。うれしいことです。
ぼくの元同僚にこの道の先達(せんだつ)がいます。四六時中、障害を持つ人たちと暮らしていると聞きます。神様のように思えて近づきがたかったのですが、何か、ヒントをもらえるかも知れません。勇気を出して訪ねてみようかと思い始めました。
先日はききにきて下さってありがとうございました。
なんだか優しい日記でうれしくなりました。
また機会があったらお会いしたいですね。
また、機会をつくってください。ぼくはお呼びがかかれば喜んで駆けつけます。