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川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

中土佐・矢井賀の人

2012-03-13 05:14:30 | 病状

3月12日(月)☼

抗がん剤・タルセバ服用開始から21日。11時過ぎ、癌研有明病院で西尾医師の診断があった。

「血液検査に異常ナシ。X線間接撮影を見る限り、肺炎の気配はなく、癌は小さくなっている。このまま服用を続けよう。」

このところ鼻や口の周りに湿疹ができ一部はカサブタ状を呈するようになった。タルセバの副作用だが痒くもないのでなんとかなっている。

このままの状態が続いていくといいなあ。次回の診察は19日。

嬉しい出来事。

待合室で声をかけてくれる方がいた。川崎のHさん、ガン友。奥さんが高知県中土佐町の出身で「川越だより」のファンだとおっしゃる。僕の入院の時期に病室を訪ねてくれたが会えなかったらしい。

嬉しいな。今度は是非、奥さんにもお会いしたい。中土佐町の矢井賀(やいが)というところが奥さんの故郷で、Hさんも何度か訪ねたことがあるらしい。

黒い箱で調べてみると中土佐町久礼から海沿いの県道をどんどんいった、まさに「地の果て」と行った辺に「矢井賀」が見つかった。磯釣の筏で知られているようだ。友人の奥さんが上ノ加江の出身だがそのさらに奥の村だ。

かつて、このあたりを経て窪川の台地に出て、原発の候補地とされた興津を訪ねたことがある。長い、土佐の海岸部でもまさに秘境という感じだが、「矢井賀」は通らずに台地に上がったような気がする。

 矢井賀の海

(矢井賀の浜)http://www.town.nakatosa.lg.jp/kankou/index.html

Iさんは合唱をやったり、大極拳をやったりもして「闘病」を楽しんでいるようだ。最近は家族そろってハワイの自然に親しんだらしい。

僕は無芸で「自転車」と旅(人と自然)ぐらいだが、恵んでもらった人生を楽しむのが「薬」だと心得ている。通じ合うところがあるのかな。

アドレスを交換した。「矢井賀の人」と会えるかなあ。春の楽しみがまたひとつ増えた。

今日はこれから伊豆高原の保養所に出かけます。「南の桜」が見られるかな。

http://minami-izu.jp/ev_sakura.html

 

 


明朝退院 病状報告

2012-03-05 20:13:41 | 病状

3月5日(月)☂

入院14日目。目立った副作用に悩まされることなく2週間が経ったので、明朝、退院となります。退院後の生活には格別の規制はありません。1~2週間おきに癌研の外来に通い副作用のチェックなどを行います。

2005年12月、左肺全適手術を受けて以来、抗がん剤治療はこれで4回目です。

今回の薬は「タルセバ」。http://www.gsic.jp/medicine/mc_01/tarceva/

朝、錠剤を一個服用するだけです。

どのくらいの延命効果があるのかわかりませんがX線検査では右肺に転移した癌は小さくなっていると医師はいっています。他の臓器などへの転移は今のところ確認されていません。

タルセバの薬効が続き、副作用もこのぐらいで推移してくれることを祈るばかりです。

僕はもともとタバコもやらず、肺に他の病気はありません。肺活量が大きいので日常の市民生活で「苦しみ」を感じることはほとんどありません。他の臓器に格別の病気はありません。

2年も続けて健康診断で見落とされるという運命に見舞われ、片肺での闘病を強いられていますが、親伝来の資質に恵まれた(父方の祖父は捕鯨の羽差しをやったといいます)のか、今年も元気に春を迎えられそうです。

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津呂組捕鯨絵図●http://www.zuzu.bz/ownerblog/2010/05/post_564.html

病との付き合いは避けられないとはいえ、「病人」ではありません。友人たちが気楽に付き合ってくれるようにお願いします。

自転車漕ぎ、散歩、旅‥。やりたいことをやり、会いたい人に会って、恵まれた日々を大切に生きたいと思います。

 

 

 

 

 

 


『陳 真~戦争と平和の旅路』

2012-02-23 19:13:06 | 病状
2月23日(木)晴れ
入院3日目。変わったことなし。外科で世話になった文先生が声をかけてくれた。覚えて置いてくれて嬉しい。談話室で見つけた『陳 真』(野田正彰。岩波書店)を読む。1960年ごろの「大躍進」の時期に陳さんたちは街路樹のニセアカシアの葉を集めて食堂に持っていかなくては食事にありつけなかったという。その葉を芋の茎と混ぜて粉にし、発酵させて、黒い蒸パンを作ったという。
この時期の死者は4000万人にものぼるというが生々しい証言を読んだのははじめて?
今、北朝鮮の人々はどうやって飢えをしのいでいるのか。

偶然のことながら昨日、今日と高知県出身者の本を読んだ。

タルセバの服用開始

2012-02-22 15:44:12 | 病状

2月22日(水)晴
血液検査に異常なく、朝6時にタルセバの服用を始めました。
「四万十川」という本を借りて読み始めました。田辺さんという四万十川流域の古老の聞書です。土佐弁が懐かしい。著者は永沢正好さんで教育大の一年先輩のようです。いい仕事をされているなあと感心しながらぼちぼち読んでいます。
「四万十川ー山行き」(法政大学出版局/05年刊)


入院の朝 「数矢小6年生頑張れ」

2012-02-21 08:01:14 | 病状

2月20日(月)☼

快晴・無風・温暖。昼前に小川町に連れていってもらい、仙元山遊歩道を歩いて展望台に昇る。男体山、日光白根山、赤城山、谷川連峰、榛名山、浅間山‥。白銀の山々の眺めが素晴らしい。特に上越国境の谷川連峰がすぐ近くに見えるような気がして圧巻。

小川町のそば屋で昼食中に「入院」の連絡があった。

と、言うわけで今日(21日)はこれから癌研有明病院へ入院です。ここのところ少しは散歩も出来たので体調にも問題はありません。

「タルセバ」という抗癌剤の服用を始めます。間質性肺炎などの副作用を警戒しての入院です。去年の8月に「イレッサ」の服用開始で入院した時と同じように2週間病院暮らしです。

左肺摘出手術からは6年と2箇月が経ちました。右肺への転移後、3回目の抗がん剤治療です。間質性肺炎はもとより、肝機能障害などを引き起こすことなく、「タルセバ」に薬効があることを祈るばかりです。

入院といっても副作用が軽ければ日常の生活とかわりはありません。外にでられないのが困りものです。

「川越だより」はiPhoneから発信する予定です。うまく出来るかどうか?毎日2・3行のメールぐらいになってしまうかもしれません。それでも読んでいただけると幸いです。メールやケータイの受信はふだん通り出来ますので暇ができたら声を聞かせてください。

今日は江東区立数矢小学校の大沼校長が6年生を引率して丸木美術館に見学にくる日です。大沼くんは僕が教員生活最初にHR担任をした生徒の一人です。美術館でこどもたちともども会えるのを楽しみにしていたのですが、ちょうどその時間に僕は江東区の病院に入院ということに‥。残念至極です。

「原爆の図」の見学は大沼校長のこどもたちに贈るビッグプレゼントです。川遊びにも絶好の天候です。いずれの日かに印象深い体験をした一日を思い出してくれることでしょう。日本と世界を背負って立つ人に成長して欲しいものです。

 


病状

2012-02-11 06:09:38 | 病状

2月10日(金)☼

10時前に癌研有明病院西尾主治医の診断がありました。

血液検査  抗がん剤「イレッサ」の後遺症である肝機能障害は改善された。ほかの数値にも大きな問題はない。

CT検査   イレッサの服用を中止して2箇月、右肺に転移したガンはかなり大きくなっており、新たな抗がん剤治療が必要である。このとろ体重が5Kgほど減少しているのもこのことと関係があるのかもしれない。

治療方針  抗がん剤「タルセバ」の服用を開始する。間質肺炎などの副作用を警戒するため2週間の入院を伴う。「イレッサ」と同系統の抗がん剤だが肝機能障害が軽くて済むかもしれない。湿疹などの副作用は「イレッサ」よりは出る場合が多い。

入院     2月15日以降。ベッドが開き次第。

 

 去年8月以来の入院です。「タルセバ」に薬効があり、目立った副作用が無く長続きすることを期待するばかりです。「イレッサ」は薬効もあり、自覚できる副作用もあまりなかったのにもかかわらず、肝機能障害を引きおこしてしまいました。僕にとっては思わぬ誤算でした。

これで2月いっぱいは入院生活です。寒さの2月ですからこれもいいかな。

入院までの数日、なるべく散歩などで体を動かして体力を付けようと思います。  

     

 

 病院の帰りに経済産業省前の「テントひろば」を訪ねてみました。テントは健在で同世代の方と見受けられる3人がおられました。わずかばかりのカンパと記帳をしました。

 経産省の食堂で昼食にしようとしたら「入場禁止」。入口に飛行場の搭乗口のような関所が作られていて警備員がブロックしています。

「国民が政府の庁舎に入るのを許さないとはいかなる理由によるのか」と聞いてみましたが、黙っているばかりです。

枝野経済産業大臣というのは本当に困った人です。

40年前の「チッソ」東京本社の水俣病患者さんに対する対応を思い出しました。チッソ東京本社の入口に鉄格子を設けて自由な出入りを禁じたのです。

東電・御用学者・マスコミなどとつるんで原発利権を貪り続けてきた経産省の高級役人たちのロボットになってしまったのです。このような国民に対する仕打ちにはいつか必ず天罰が下るでしょう。

「枝野よ、覚悟せよ!」