ムラサキハナナ;おおあらせいとう;菲息菜;花牛舎大根:アブラナ科の一年草。花言葉は、知恵の泉。江戸時代に中国から渡来した。草丈40~60㎝で、全株無毛。耐寒性は極めて強く、土質を選ばない。こぼら種でよく増え、茎の先に可憐な薄紫色の十字花を、大地から滲み出るように群れて咲かせる。花期は長く、5月頃まで咲続ける。「諸葛菜咲き伏したるい又風雨 水原秋櫻子」「諸葛菜晩年の文字美しや 角川源義」「諸葛菜死者が生者を走らせる 和田捂朗」「目つむれば眠つてしまふ諸葛菜 茂恵一郎」「諸葛菜人に委ねし死後のこと 福田葉子」「新聞のたまるはやさよ諸葛菜 片山由美子」「言海のとぢ糸滅び諸葛菜 南雲愁子」「電柱に夜の雨走る諸葛菜 西谷剛周」「廃れをる牛舎の中も」諸葛菜 小野塚登子」「鎌倉は木暗し崖の諸葛菜 久保美智子」「諸葛菜われらひもじき日々ありき 大黒華心」「裾ふれて散り際葉早き諸葛菜 中川禎子」。(むらさきはなな久し振りの雨庭の畠もズブ濡れる ケイスケ)。