トロロアオイ;黄蜀葵(アオイ科)花言葉は,誠意。中国原産。一年草、高さ1~2m。葉は互生し、掌状に深く5~7裂し、裂片は細長い形で縁に粗い鋸歯がある。7~9月、径10~20cmの黄色い花が横向きに咲く。花弁は螺旋状に重なり、基部は暗紅色。雄蕊は多数集まって筒状をなす。「とろろあおい」の名は根に粘液を含むことに由来。この粘液を和紙を作るときの糊とする。「黄蜀葵」は中国名。同族に紅蜀葵があるが、これは北アメリカ産。単に「葵」というと古くは「冬葵」をさすが、現代は「立葵」を指す。「歩きゐて日暮るるとろろ葵かな 森 澄雄」「紅葵朝日の若きとき勢う 篠田悌二郎」「酔顔に葵こぼるゝ匂ひかな 去 来」「明星に影立すくむ葵かな 一 茶」「かいまみし人の厨や花葵 中村汀女」。葵を詠んだ句は、まだ20首近くある。(黄蜀葵 月の面を 流れ過ぐ ケイスケ)