科学技術社会論の権威である神里教授の解説では、超電導にするためにヘリウム漏洩のリスク、超電導が消失するクエンチ現象リスク、営業運転中の巨大地震との遭遇リスクが想定されるという。(朝日、月刊安心新聞参照)
大井川の水量や生態系への影響以外にも、住宅地の地盤沈下や地下水への影響等々様々な悪影響が報道されている。にも関わらず進軍ラッパが鳴りやむことはない。おそらくは確率論を盾にしているのだろう。そうなると、飛行機事故とどちらが確立が低いのかという論争のようなものである。危ないという意識は遠ざけられ、イケイケどんどんではないだろうか。
そんなに心配だったら乗らなければいいというのは正論である。勿論、タダで乗せるといわれても乗るつもりは毛頭ないと断言しておこう。そのうえで敢えて申せば、小さい島国でどことスピード競争してそんなリスクを背負いこむのだろう。そんなお金と暇があったら、国産半導体への投資をなんで怠っていたんだろうと思うのである。
神里教授が書いておられる。「全ての技術は人類社会のためにあるべきだ」