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鶏口舎(けいこうしゃ)な日々

木彫りとレジンで招き猫やお地蔵さんなどを制作している「鶏口舎」です

天然木曽檜で小さいものを作るという事

2016年01月19日 | 木彫の話し(道具や材料、木材について)

天然木曽ヒノキ、仕入れました
今回もすごく良いヒノキです


製材する前の写真です(ピノッキオさん提供)

画像内のアルミ定規は1メートル

幅は約30センチ 長さは約210センチ 厚さは約36ミリ
尺で言えば一尺×七尺の板目
カウンターを作ったり出来るそうです

木彫り作家としては厚みが無い材ですが、
私はとても小さいものを作るので、問題なく使えます


私は、小さいものを作るというやり方で、
材料代をかなり低く抑える事ができたと思っています
なるべく、決まった何種類かの大きさを縦にしたり横にしたりして、
その大きさから作れるものを作ります
製材で出る無駄部分をなるべく少なくしています

小さいものを作るという事は、製材で出た端材も
使えるという事です
無駄にするところは、ほとんどありません


大きいものを作るだけじゃない
そういう木彫りのやり方もあるという事を
最高級の良いヒノキを材料に使って
高級な置物を作るだけじゃないというやり方を
これからも追求していきたいです
(決して、大きい置物や高級な置物を否定しているワケではないです)

天然木曽ヒノキの良さをもっとたくさんの人に
知ってもらいたいからこそ、
もっと工夫して何ができるのか?
考えていきたいと思っています




私は基本的には仕事は、人と同じ事をしていてはダメだと思っています
みんながしている事、見ている事をしていたら、同じものしか作れないと、
思っています


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樹齢1000年の台湾檜を彫る

2015年12月18日 | 木彫の話し(道具や材料、木材について)

来週から、一点ものの作品を彫ります
ひとつは樹齢1000年の台湾ヒノキでねこ法師を彫ります

この材はピノッキオさんからサンプルでもらったものを彫り、
感動しました!
夏くらいから、ずっと作りたいと思っていたねこ法師です
ピノッキオさんが書いてくれた台湾檜の説明文はこちら↓
http://mogura-no-mogu.blog.so-net.ne.jp/taiwan-hinoki


この台湾檜から感じたものは、霧のかかった山々です
山の中腹より少し上くらいから、霧のかかった山を見下ろしている
イメージです
静かだけど、少し荒々しい山みたいです
そして、いつも側にいた大きめな動物の気配を感じます
鹿くらいの大きさの動物です
その山で、みんなにとても大事にされ、敬われていた
木だったような気がします


柔らかく、すごく粘り気があるヒノキです
ものすごく彫りやすいです
小さいものを彫るのには、最適な材です
木目も色味も本当に素晴らしいです


巡り巡って、私の手元にこの大きさのものが数本来ました
今後、手に入れる事はできないでしょう
大事に使います
ねこ法師以外には、犬張子と招きねこを作ります
ねこ法師は通常のものに比べる高くなりますが、
このような銘木を使って作る作品の中では、
手に入れやすい価格です



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樹齢400年の天然青森ヒバを彫るの巻

2015年11月18日 | 木彫の話し(道具や材料、木材について)

前々から既に彫っていますし、ちょこっとはブログにも
載せていましたが、ちゃんとした記事を書きます

こちらの天然青森ヒバは、ピノッキオさん経由で
川越銘木センターからの入手です
私はいつもピノッキオさんに材を選んでもらって、
ピノッキオさんに小さく製材してもらったものを使っています

ピノッキオさんが、詳しくこの青森ヒバのことを
書いてくれているので、読んでみてください
↓クリックでピノッキオさんのページにいきます
『樹齢400年前後の天然青森ヒバ』

今年、ピノッキオさんに出会えたことは、
本当に大きな転機になりました
彫刻用の良い木材を入手するルートをずっと探していたからです
材料はすごく大事です


二体、招きねこを彫っています
一体は色は塗り途中です
色を塗るものと塗らないものを作って、
どちらかを今年中に販売する予定です


この青森ヒバは、すごく軽やかな、軽快な人が中にいます
イメージでは、若い男性です
雪と青い空を感じます
サクサクと誰かが雪山の中を歩いているようです
リスとかウサギも走っているな


大きいものを彫るのに向いていると感じました
それなので、今まではあまり出品していなかった
大きめのものを作っています


この大きさですと、3万円以下になることはないです
出来上がりを見て、さらにどのくらい足すか考えます
材はたくさん持っていますので、同じ大きさのものを
作ることは可能ですが、作品の性質上
1点もので出品します
やはり、同じものにはならないですし


来年になったら、更に大きい材で
五月人形を作るつもりです
この大きさですと、5万円以上です


今後ですが、1万5千円を超える作品は、出品するサイトによって
値段を変えるつもりです
1万5千円までは、サイトの出品手数料を考えてなく、値段を決めています

高いものはどうしても、手数料のことを考えると、
売りたい金額に手数料を上乗せせざる得ないかなと…
思っています
3つのサイトで販売していますが、手数料がちがうため、
変えることにしました

できれば、自分のサイトがあって、そこで販売できたら
手数料ぶんはいただかなくて済むことになるのですが、
なかなか手が回らず…
いずれ、できれば、やりたいとは思っています

とりあえず、青森ヒバの招きねこ、お楽しみに~

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木には個性がある

2015年11月01日 | 木彫の話し(道具や材料、木材について)

天然木曽ヒノキで、めでタイを彫っています
彫り途中ですが、ちょっとおもしろめのヒノキなので
写真を載せます


わかりにくいのですが、斜めに色が濃い部分があります
木目はすごく穏やかです
柔らかいヒノキです
かぼちゃを彫っていたヒノキは、個性的な木目で
男らしい感じがしました


ヒノキでも、硬さがまったく違います

植林のヒノキは、硬すぎるところと、
柔らかすぎるところの差がありすぎると、
感じます
木目は「むずかしい」ものが多いです
どうして、こうなったの?と聞きたくなるような…

天然のヒノキは、彫っているといつも
見た事のない木目が出てきます
たぶん、ゆっくりのんびり育ち
嫌なこともなかったのではないかと
想像します

木はこうやって、小さく製材されても、
生きているんだという事をいつも感じます


木を彫るということは、とても奥が深くおもしろいことです

興味のある方が、もっと簡単に気軽にやれる方法はないかな?と
いつも思います

今少しバタバタしていますが、落ち着いたら
またブログに書いていきたいです
「参考なりました」と言ってくださった方がいて、
すごく嬉しかったです

「彫刻刀 選び方」でこのブログに検索でくるかた、
けっこう多いです

この楽しい気持ちを、もっと多くの方が感じてくれたら
私は嬉しいです




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木彫りのおすすめ本

2015年10月03日 | 木彫の話し(道具や材料、木材について)

はしもとみおさんの『木彫りどうぶつ手習い帳』買いました

私は、はしもとみおさんの木彫りが好きです
動物たちが、まさに生きている~
ブログなども拝見していますが、仕事に対する姿勢など
素晴らしい!と常々思っております


木彫りを始めてみたいという方におすすめです
かなり細かく作り方など載っています
材料や彫刻刀のことなど、おおまかに全部
書いてあります


木彫りされる方に私が言えることは、
彫刻刀を良く研ぐことだと思います
彫刻刀が切れないと、必ず手首や指を痛めます
そこを注意されると良いかと思います





来年の仕事用の手帳を書いました
あまり書くところがないのですが、このぐらいで
十分です
持ち歩くのには便利なサイズです

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