ふわっと

本を読みながら寝てしまったらしく、目覚ましの音で気がついた。
鈴木さんが帰ってきたのも気がつかない位、熟睡。
シンクの中は洗い物が残っていたけれど、時間も無くそのまま出勤。

日本人が書いた本でも、外国が舞台だったり
組織が絡んでくるような本は睡眠を誘うなぁと
いっぱい寝たから割とすっきりした状態でてくてく駅まで歩く。

改札でICカードをタッチしたら、隣の改札で
回数券を取り忘れた兄ちゃんが自信満々にホームへ向かう。
ぴんこんぴんこん！と音が鳴っていてもまるで気がつかず。
その後ろのお兄さんは（　｀д´） ケッ! と舌打ちして
違う改札を行こうとしていたので、思わず回数券を掴んでダッシュ。

人が多く、また一瞬の出来事だったから、お兄さんが
どの人だか今ひとつ自信は無かったけれど肩をぽんぽん叩いて。
なんだこいつ？という訝しげな目を向けられたけれど
回数券を差し出したら、ぱあっとかわいい笑顔でありがとう！と。

ふわっとした。