kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

快晴!とはいかない

2020年02月28日 | 折々の話題
今朝は寒かったけど、空は真っ青、雲ひとつない。

なんの準備時間も置かず「全国一律一斉休校」をと発表した鯛の頭、衝撃が大きすぎたのか、一夜明けて文科省が「一斉休校はあくまでも要請、教育委員会などが休校しない判断をすることは排除しない」ですと。アホ、卑怯、遅すぎる小出し、唐突、自己責任押し付け体質、あ〜、もう、どういうレッテルを貼っていいのかわからん。

この衝撃の前にテレビ見てて驚いたのは、トランプ爺が「しんぞ〜は俺の親友、だから東京オリンピックは大丈夫」と記者会見で口走ったこと。大使館経由でお願いして呟いていただいて、これで逆転を狙ったんだろうけど、空振り。それで一斉休校(でも休業って聞こえたよね(笑))。アメリカを巻き込んだ失策、一体高い兵器をどれだけ買わされるんだろね。そんなにお金があるなら、休業補償しろっての。

昨日、面白い記事を見つけた。もと毎日新聞政治部副部長のジャーナリスト、尾中香尚里氏の47NEWS(地方紙と共同通信のよんななニュース)というサイトの記事。
OGPイメージ

政府の感染拡大対策に最も欠けているもの 当事者意識共有できぬ安倍政権 衆院予算委集中審議 | 47NEWS

新型コロナウイルスの感染拡大をめぐって安倍政権への厳しい視線が日に日に強まる中、26日の衆院予算委員...

47NEWS

 


以下全文を引用。
「種類は違うが私も9年前、同様の事態に対応する経験をした。その経験も踏まえ、野党としても(政府に)協力する立場で、われわれのところに入る情報を共有し、政策提言してきた」。枝野氏は質問の冒頭をこう切り出した。政権側との対立をあおることは抑え目にしながら、前半はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客への対応の不手際や不十分な情報公開、PCR検査の実施体制の不備などを一つ一つただしていった。一般のニュースではこのあたりの質疑が注目されたように思う。だが、個人的に聞き入ったのは、むしろ後半に入ってからだった。

 「政府全体の危機意識が足りないんじゃないか」
中盤以降に枝野氏が焦点を当てたのは、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の運営だった。安倍晋三首相を本部長に全閣僚で構成される対策本部は、1月30日の閣議で設置され、これまでに14回の会合を重ねている。枝野氏は「記録を(首相官邸の)ホームページなどから把握できた6回目以降、厚生労働省以外で、対策本部に資料提供した省庁はありますか」と質問。菅義偉官房長官が「国家安全保障局2回、出入国在留管理庁1回、内閣官房の健康・医療戦略室1回」と答弁した。

なるほど、国家安全保障局や出入国在留管理庁がある意味「突出」しているのは、政府がこの問題を水際対策としてしかとらえていなかったことの証左であり、だから水際対策が破綻した今、対応が後手後手になっているのだな。そんなことを考えながら質疑を聞いていると、枝野氏はやや違う方向を攻めてきた。

「厚生労働省(だけ)なんです。ほかの役所は人ごと」。厚生労働省を除く省庁の当事者意識の欠如に対する苦言だった。「交通機関の問題がある。これは国土交通省」「学校に対する影響は文部科学省。入試の時期でもある。どうしていくのか」「経済に対する影響は経済産業省。農業に対する影響もある」

枝野氏はこれらを立て板に水の勢いで列挙すると「東日本大震災では、それぞれの所管官庁で対応しなければならないことについて、わが省はこういうことをやる、という(報告が)いくつも出ていた。(今回の新型コロナウイルス問題では)そういうのが一切ない。厚労省に押しつけて、政府を挙げてやっている感覚が足りないのではないか」とただした。

「各省庁でどんなこと(対応)をやっているのか、時間がないなら資料配布だけでも共有して、感染拡大防止と、それによる社会的影響をいかに最小化するかについて大きな役割を持っているんだという当事者意識を、各閣僚が持ってもらわないといけない。その問題意識を持つための対策本部でもある。そうしたことをやっていないから、私用で3人もの大臣が大事な対策会議を欠席するようなことになるんじゃないですか」

「政策課題の共有」と同時に枝野氏がもう一つ指摘したのは「省庁を横断した人手の確保」だ。「厚労省は人手不足だと思う。感染防止に直接かかわることは厚労省にしかできないかもしれないが、地方(自治体)から情報を集めて資料にして、何件検査ができているか把握するといったことは、他の役所から人を出してもらってできるはずだ。そういうことをこの対策本部でやったんですか」さらにこう付け加えた。

「きのう(25日)、政府の基本方針が出されたが、(記者)会見したのは(加藤勝信)厚労相。基本方針の中身は厚労省の所管だけではないのに、何で厚労相が発表するのか。政府全体の危機意識の欠如だと言わざるを得ない」「国民に『安心してください、ここまでやっていますよ』と言う責任があるのは、総理や官房長官ではないんですか。違いますか」与野党の政権交代が起こりうる政治の意義は、野党側も政権運営の経験を持ち、相手を分かった上での質疑ができることなのだと実感した。

枝野氏は東日本大震災での自身の経験があってこそ、現在の安倍政権の対応の不足が分かる。厳しい追及の中にもそれなりに節度のある質疑を展開しながら、一方で野党側に一定の政権担当能力があることをアピールする、なかなかよく考えられた質疑だと思えた。菅氏が答弁で「(震災の時は)大変な思いのなかで陣頭指揮にあたられたと思う」と語るなど、この政権には珍しく、枝野氏に一定の敬意を払うような場面もみられた。
 
問題はやはり首相である。答弁はおおむねこんな感じだ。

「感染症対策については連日関係省庁から報告を受けるとともに、私を本部長とする対策本部において、関係閣僚に対して必要な指示を行うなど、政府一丸となって全力で取り組んでいる。対策本部の際は報道陣の目の前で、私から直接指示を出している。官房長官も毎日2回会見を行い、われわれがどういう対策をしているのか説明している」「私は一生懸命やっている!」ということは繰り返されるが、肝心の「何をやっているか」が全くない。枝野氏は「首相が記者会見で直接国民に訴えること」を求めていたが、正直、こういう言葉のまま記者会見に臨んでも、国民はかえって不安になるだけだろう。おそらくそれが分かっているから、首相は対策本部の短い冒頭あいさつ、いわゆる「頭撮り」を報道陣に見せて「やってる感」を演出しているのだ。

こういう「何も語っていない」場面はニュースには流れにくい。どうしても報道は、その時々でニュースになっているトピックを追いかけ、その中で首相の「見出しになる」答弁を選び出して記事にしがちだからだ。それが悪いとは言わないが、時間があればテレビやネットの国会中継で、切り貼りされていない質疑を見ることをお勧めしたい。「整えた」言葉では伝わらないものが、ライブの世界にはある。政治家が何を語っているかも大切だが「何を語れていないか」に注目することも、同じくらい重要だと考える。


確かに、野党も政権を担ったことがあるので事情は知っている、と思ったら、真の意味で先手を打たねば厳しい批判が飛んでくると政治家にプレッシャーがかかるだろう。政権交代が普通のことであれば、官僚はそもそも忖度祭りに参加しないであろう。次の選挙で議席が約束されてない状況であれば、いくら現時点の最大政党だとはいえ、あんな鯛の頭をいつまでも党首に据えておいては地元の有権者にそっぽ向かれると、内部からもっと強い突き上げがあるだろう。

ただ、それには、どっちに投票しようか?と有権者の頭を悩ませるような選択肢があって初めて成立する。悪貨が良貨を駆逐している政治の世界に、まともな人が入ってくるのか?入ってきた人を活用できるのか?は超難題。でもでもでも、でも〜、経済も社会も大きく揺るがす状況にあって、いまだに直接国民に語りかけずとも平気でいられる、当事者意識のない首相ってぇのは、今の鯛の頭で最後にしたい。オリンピックみたいに4年に一度くらいの政権交代で、隠蔽も捏造も改竄も破棄もできない政治が欲しい。今日この頃のkebaはこんな感じです。

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2 コメント

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激しく同意!! (みどり)
2020-02-28 22:03:15
ここに来てエダノンの存在感が大きくなってきましたね。
彼は今と比較にならない危機的状況を官房長官として経験してますからね。
当時の民主党は、メディアと官僚を敵に回しながらもあの状況下でよくやったと思いますよ。
それにひきかえ今の政権。
全くの後手後手のバタバタじゃないですか。
何よりも他人事みたいなやる気の無さ、国民の敵じゃないかと思うほど。
メディアに踊らされて自民党以外に国を託せる政党は無いと思い込んでいる国民、いい加減目を覚ましてほしいです。
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みどりさま (kebaneco)
2020-03-01 13:34:47
蓮舫議員や辻元清美議員のような語り口も必要と思いますが
この記事に載ったような(だからテレビでは放送されない)
経験者が語る、今の政権の違和感、は説得力を持ちます。
たしかに、民主党政権下では官僚がサボタージュしてましたからね。
四面楚歌のところに、これまた自民党国策の原発が大事故。
もらい事故なのに、民主党のせいみたいに言われて
「悪夢の民主党政権」とか言われる始末。
今の方があの時よりも悪夢ですよ、
人災という意味では政治の責任がもっと思い。

でもそれがメジャーなメディアに乗らない
この記事を書いている人が全国紙のもと政治部にいた(残ってたら書けないんでしょう)、
政権交代が普通のこととなればある程度解決するのに、って思います。
政治が国を滅ぼすのを許している国民も同罪だって
今回のことを見て心から思いました。

卒業式を奪われた子供たち、
自分が学校に行かないことで親の大変さを知った子供たち、
何かのスイッチが入ればいいのに、と期待するしかないのかなぁ。

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