kebaneco日記

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いろんなバージョンの民主主義、ってこと?

2014年05月08日 | 折々の話題
タイの憲法裁判所が、インラック首相を違憲として即時失職という判断を下した。う~ん、これってど~なの?

翻って我が国。訪欧中の首相は、昨晩記者会見で「わが国が進める外交・安全保障政策は間違っていない。その確信を得ることができた欧州訪問だった」と締めくくったそうである。数回行ったスピーチは具体性がなく反論するのもあほらしかっただろうし、隣の国を非難されても自分に関係なければ聞き流すだけしかできなかっただろう。接受国側には何のメリットももたらさない、単なる物見遊山じゃないかい。首相の非難の対象となっているかの国のトップは、春に訪欧したときエアバスの航空機大量お買い上げとか、ニュースのヘッドラインになるような目に見える外交を行った。受け手側から見たら「パリ市庁舎内にある託児所見学して’我が国の少子化の参考’とか言って、あとはルーブル美術館を見学するお気楽な、近隣と仲良く出来ないおっさん」と、どっちが国益に叶ったお友達に見えるだろうね。やってること全てが自己中心的独善的で、少なくとも隣の国の戦略的発信力にかなり見劣りがするのである。お友達内閣のお友達ブレーンの限界か?

ちなみに少子化は、決して託児所といった社会インフラやお金だけの問題ではなく、自分の時代より我が子の時代の方が良くなるという確信が持てないことが根底にあるはず。首相が外遊を正当化する道具に使っていいような軽い問題ではない。高齢者が年金までもを貯金したり、ある程度収入のある勤労世代が消費より貯蓄に資金をまわすのだって、理由は同じ。消費税率を上げても「本当にこれで社会保障が良くなる」「これで老後は安心」という確信が持てない限り、「自分はこの国のリーダーだ、自分がやりたいことから先にやる」と独裁者のようなリーダーとそのお友達が、心を入れ替えて政策の優先順位を変えない限り、決して消費も出生率も上向かないと思う。憲法を変えるというなら、憲法25条が国民に保証する、健康的で文化的な最低限の生活を実現してからにしてもらいたい。

幾ら国会議員の身分は憲法で保証されているとはいえ、それは国民に奉仕しているからという大前提があるからであって、そうじゃないんだし~、いろいろ言いたいことはあるけど、まずはあたしたちの税金で物見遊山するといったことから改めて欲しいと思った、今回の150人弱にも及ぶ議員諸センセのゴールデンウィーク外遊三昧であった。

選挙で正当に選ばれた首相を、中立と評される(といってもインラック派はどちらかといえば農民が支持層で、反インラック派は都市住民や知識層なので、裁判官になるような人は後者が多いと思わざるをえず、中立という言葉すら一人歩きしてる気がするし、三権分立からしても変)裁判所が失職させる、民主主義としてど~よな国ではあるが、日本もタイ人くらい国民が政治に興味を持ったら、国民を代表してるといってる人たちの質も、もうちょっとは向上するんじゃないのかな~と、南の国を見てちょっとだけ羨ましかったりするkebaです。

写真はうちの独裁者のみなさん。日が沈んでからの暴君ぶり発揮のため、ただいまご休憩あそばしておられまする。

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2 コメント

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若い子が... (tomoke)
2014-05-09 10:19:15
おはようございます。

ニュースで見ましたが...。
数十年後?だったか?20歳位の子が都市圏に
行って、若い子が居ない県が、かなり出ると
言う話を聞きました。
少子化は、大問題で、国の存続にも繋がりますね。

keba猫ちゃんのチラ見、いいですね~。
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tomokeさま (keba)
2014-05-09 10:33:11
そうそう、しかも都市圏も安泰じゃないみたい。
東京都内でも豊島区が23区で唯一絶滅危惧自治体(苦笑)

もちろん個人の価値観に関わる問題を
安易に政府に介入されたくないけど、
少子化問題を女性の国会議員に任せている、兼任させてるってあたりから
議員センセたちのこの問題に対する理解のなさが露呈され
さらに少子化に拍車がかかるんじゃないの?って感じ。
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