初日の夜、事前にチケットを買っていた福田美術館のサイトをチェックして、「京のファンタジスタ 〜若冲と同時代の画家たち」展は隣接する嵯峨嵐山文華館との共同開催だということを知った。福田美術館の入館時間をお昼にしてあったので、それより前に文華館を見ることができる!と小躍り。悪運継続中である(苦笑)。
バスで向かった嵐山、バス停は渡月橋のすぐそば。山々が雨に煙って水墨画のよう。
嵯峨嵐山文華館、冠木門をくぐって建物内へ
一階の展示室には、同じテーマの異なる画家の作品が比較できるように展示されていた。左から円山応挙の大荒れの空の龍を描いた雲龍図、伊藤若冲の雲間に覗く昇龍を描いた雲龍図、狩野探幽のどこから見ても目が合う龍を描いた雲龍図。
第二会場だから、こんなもんなのかなぁ〜と靴を脱いで二階へ、廊下には窓の外の景色を楽しめるように椅子が置いてあった。百人一首の会館でもある文華館、大広間に入ると「第二章 伊藤若冲と若冲派」と題して若冲最晩年の屏風とともに、若冲をお手本にして創作を続けた若冲の実弟を含む画家の作品が展示されていた。
82歳の作品とされる群鶏図押絵貼屏風が鎮座
右から観ていきましょう
85歳で亡くなった若冲の、82歳最晩年の作品。この筆遣い、構図、言葉にならず。距離を置いて全体を眺めて、近づいて細部を凝視する、を限りなく繰り返すだけだった。
前日の夜にこの第二会場の存在に気づいてラッキーだった〜、と時間ちょうどに福田美術館に向かったkebaneco一族であった。
keba様のアンテナの感度は最強ですね。5Gも叶わないかも〜〜
自分が行く時の参考にさせていただきます。
アンテナに磨きをかけまする!
しかも今回の旅はまだ、続くのじゃ〜(笑)
いかに京都がすごいか、を実感しました。
若冲が生きた18世紀と、その作品を理由は何あれ
私財を投じて集める人のいる21世紀。
どちらも捨てたもんじゃない、と思えます
すご~~~~い群鶏図押絵貼屏風
これはぜひ見たい!
福田美術館って存在知りませんでした
確かに作家と同様にコレクターの美意識ってのも重要ですよね
直接その恩恵にあずかれるのは私たちなのですから
この後の京都の水害を考えると、確かに(悪)運ついてましたね~
凄いでしょ〜、すごかったよ〜、もう、前を離れたくなかった。
こちらは嵯峨嵐山文華館での展示です。年2回福田美術館と共催で展覧会をやってるらしい。
作家がいて、その才能を見出すパトロンがいて、本物を散逸から守り私財を投じて展示する場所を建てる人がいたり、修復師や学芸員も。恩恵を感じます。特に光に弱い日本美術を観るときに。
そうそう、翌日地下鉄部分的に水没、びっくりしました。