少しでも

ベランダをきれいにしたら、マロさんが掃除の仕上げの点検と物干しの監督をしてくれるという。まずは溝に入ってみてチェック、日陰だからね（苦笑）。

ボクの定位置もきれいになってますね

気化熱で涼しい洗濯物の下で少々外気に触れます

丸顔のマロが痩せて三角顔になってきた。主人は「猫からライオンになった感じ」と親バカ丸出し（苦笑）。はさておき、猫は快適な場所を見つける天才ざんす。

ところで昨日自民党総裁選に石破議員が立候補、一騎打ちになる見通しとなった。

国会議員票では「干される」ことを恐れた議員たちが安倍支持に回り、形勢不利は否めない。あとは地方票がどう動くか。ぜひ自民党の地方の皆さんには頑張ってもらって、自分のためにルールまで変えて総裁の座にしがみつく人を、その座からカッコ悪く引きずり下ろして欲しい。二度と同じようなことを目論む人が出てこないように、徹底的に。じゃないと日本には未来はない。

その石破議員は、「防災を専門とする防災省・防災庁のような行政組織の創設は喫緊の課題」と発言している。多分アメリカのFEMA（国土安全保障省の下にある連邦緊急事態管理庁のこと、天災・人災の緊急対応の調整役かつ資金提供役）を念頭に置いた発言だと思う。たしかに災害国日本に、防災担当大臣という大臣席を作るために設置した感が払拭できないポジションはあっても、長官をいただく防災の専門家集団が存在しないのは不思議だ。でも、だから日本は被災者の人権が守られていないのかも、とも思う。

大雨や洪水の被害で人命が失われるのを防ぐため、避難勧告や避難命令が出る。あるいは大地震発生後、避難所ができる。でも大抵、公共施設の広い場所にプライバシーが確保できないような状況で一堂に集められるだけで、どちらかというと救護者側が効率良く水や食料を提供できるように、といったサービス提供の利便性向上が優先されている気がする。もちろん危険な住宅から安全で医療の専門家の訪問もあるような場所に退避し、音信不通になる孤立状態を回避できる、というメリットはある。ただ、差し迫った危険がないってことだけでは、災害援助の初動として不十分。高齢者や身障者、小さい子供、ペットがいる家族、さまざまな被災者の異なるニーズに対応できているのか、トイレに行列ができる現状を行政はどう考えるのか？

防災専門省庁が創立されれば、政治的信条から自衛隊派遣をためらう行政の長の地域もそれを乗り越えて迅速な救援活動を開始できるだろう。直接依頼するのはその防災担当省庁となり、自衛隊に対してではなくなるのだから。公明党の山口代表は石破議員が安倍首相の対抗馬だからなのか、専門省庁の設立は必要ないとの立場のようだ。じゃあ公明党マニフェストの中でうたわれてた、「『災害庁』の設置を視野に人材を確保」という文言はなんだったのか？あの党もコウモリのようで信用できない。

石破議員には、その組織をぜひ国際基準であるスフィア基準（ここは上手にまとめられてると思う）を日本で実行できるような調整組織にしていただきたい。

内閣府のサイトにもスフィア基準の記載がある。でも海外での緊急人道支援だけに当てはまるかのような記述。日本には、大災害の場合は仮設住宅を建てるから、それまでのあいだの我慢という言い訳があるのかもしれない。が、被災して命からがら逃げてきて、自宅の様子も気になる、明日からの生活が気になる、目を足元に転じれば日常からプライバシーが奪われていて、災害関連死を招く環境に身を置かねばならない、これこそ二次被害だと思う。しかもこの二次災害は人災でおまけに防げる。

猫が快適な場所を求めるように、被災者も快適な場所で安全を確保しつつこれからのことを考えられる、そういう日本であって欲しいと思う。