kebaneco日記

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無策はオプションじゃありませんから〜

2020年02月19日 | 折々の話題
先週末あたりから、鼻の奥が今まで感じたことがないような、かゆみというか熱を持った感じというか、状態。水っぽい鼻水がたらぁ〜り。こっ、これは、とうとう花粉症か!?と、火曜日にかかりつけ医に予約して(感染症対策です〜)飛び込んだ。

あたしのかかりつけ医はアレルギー体質。鼻の症状を伝えたら「花粉症デビューですかぁ〜」と感慨深げ(?)に一言。あたしがアレルギー体質だってご存知だってこともあるけど、なんで?と思ったら「僕はまだ花粉症という名前がなかった頃、医大生だった頃になって、同級生や先生の実験台になりましたからね」だって。いろんな治療オプションを提示され、ひとまず空腹時に飲む1日一回服用の薬を処方してもらうことにした。先生に「まずはどのくらいの長さこれでやってみますか?」と聞かれて、本当は他の薬も試しつつなんでしょうけど「新型コロナで医療崩壊しちゃった場合を考えて、マックスの期間分ください」とお願いした。先生は苦笑しながら「じゃあ3ヶ月分ね、効かなくても返品できないよ。前の晩飲んで夕方切れちゃうようだったら、朝起きてから飲むとかで調整しなさいね」。

患者さんが少なかったこともあり、そこから新型コロナの話になった。

先生は「自分は医者だからある程度覚悟してますよ」とおっしゃる。だけど「僕はね、比較的楽観してるんですよ」ともおっしゃった。一番いいのは早く感染して、医療機関に余裕がある間に手厚い治療を受けて、抗体を持つことだね、って笑いながらおっしゃった上で、中国の例で様々な研究機関が数字を弾いているけれど、致死率はそれらより低いのではないかと思っている。わかっているのは死亡者数と発症した感染者数だけだから、分母をどのくらいに想定するかで随分数字がブレる。そうするとワクチンもあり、治療薬もあるインフルエンザと同じくらいの致死率、とも。

同時に肺炎は日本の死亡原因の第4位、高齢者が増えるとこれがもっと増える。要するに言い方は悪いけれど、新型コロナで亡くなる方は早晩肺炎で亡くなるようなかたが多い可能性が高いのだし、若い人は重症化していないことを考えると、2-3年経って治療薬ができれば「結局あれも風邪の一種だったね」という話になる。人類が抗インフルエンザ薬を手にしたのは比較的新しいことで、それと同じことが新型コロナで起こっているに過ぎない。感染率が高いのも抗体を持っていない人がいないのだから当然で、我々ができることは、手洗い励行と喉に入ったウィルスを飲んで胃に流し(強酸で殺菌する)、かかったら人にうつさないようにし、重症化しないように日頃から体力をつけておくことしかないのでは、というようなことをおっしゃった。

めちゃくちゃわかりやすい。政府が数字をこねくり回してあ〜だこ〜だ言ってるよりも、はるかに説得力がある。

インフルと同じなんだけど「新型」だからかかりやすい、インフルと同じだから同じ方法で予防する(けど抗体がないからいつもより徹底する)努力をする、でもあえなく感染しちゃったら他人に移さないような行動をとる、インフルと同じなんだから、差別もいじめもなし、そんなことする方が恥ずかしい。そういうコミュニケーションを早急にとるべき。こういう時にこそ、国民の皆さんに具体的に何をすべきか(かからないため、かかったとき、かかった人に対して)、伝家の宝刀の「丁寧に説明」を抜くときでは(あればね〜)?

国の息のかかった機関でしかPCR検査をやらないのも、必要以上に「重大な病気」という印象を強めている気がする。民間の研究機関を総動員すれば、香港で1,800人を3日で検査できたんだから、少なくともそのくらいのスピードで検査できるはず。検査結果を待っている間に感染者が仕事をしていたことも発覚している(結果がわかるまで自宅待機をお願いしていると政府発表も、タクシー運転手が「連絡がなかったら陰性だと昨日言われた」と検査の翌日に営業していた)。こういうことが、感染をさらに広げている。オリンピックがあるから状況を矮小化したいという意図が働いているのだろうけど、それで国民を必要以上に危険に晒してどうする?どうして「印象操作」は一生懸命やるのに、国民を守ることには無策なんだ?首相自ら「武漢の皆さんもどうぞいらっしゃい」って言っていたビデオ、官邸のサイトからこっそり削除したりしてさ。

現状わかっているこの新型コロナウィルスはどういうものなのか、今日本はどの段階か、その段階で政府はどういう対策を講じているのか、一人一人は何をすべきか、医療機関・教育機関・企業はどうするべきか、今の段階が進んだらどういうことが起こるか、そこで政府はどのような策をとるのか。現在と近い未来が理解できるようなコミュニケーションをしなかったら、感染の拡大を防ぐこともできなければ、予定通りのオリンピック開催すらも危うくなるのではないだろうか。

ある程度の強制力のある「お願い」でなければ、勤勉な日本人は仕事に行っちゃうし、「みんなと同じ」ことに以上にこだわる日本人は感染者を差別する。差別した人に対しても、罰則を設けないと意味がない。学校なんか集団感染を防ぐには学級閉鎖または学校閉鎖であって、感染者の登校拒否ではない。中国でやっているようなオンライン教育も導入できるところはやっちゃえばいい。保育園や託児所が機能できなくなることも防がねばならない。やるべきことはいっぱいある。その全てを政府の統制下で隠蔽しつつやろうとするから、全てが後手に回っている印象。

漢字が読めてるかどうか、意味がわかってるかどうかすら定かじゃないくせに、比較的頻繁に首相が使う「包摂性」という言葉。これを言葉でしか存在しないものから、社会に実際に存在するものにするための、絶好のチャンスとも取れなくない。ひょっとして還元ポイントを増やすよりも効果的なキャッシュレス対策にもなるかも(貨幣・紙幣はばい菌たくさんついてるし)しれないし、大臣が意味のない育休宣言するよりも働き方改革につながるかもしれない。そもそもインバウンドだとかIRって正しい国家成長戦略なのか?も検証すべきじゃないのかな。これを契機に何かを変えるようなリーダー、出でよぉ〜

というわけで、あたしも川に洗濯に行ってきます。マロの治療代かせがにゃならんでのぅ

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