補正するのは

まずは、予算じゃなくて衆議院だと思うkebaです。

未曾有だとか過去最大・最悪とかいう表現に隠れて、14兆円もの規模の一般会計の補正予算が、みすみす無駄に使われようとしている。金曜日のニュースを見ながら「この国、終わったね」と夫婦で会話した。

建設国債と赤字国債を合計で約11兆円も追加発行し、新規国債発行額が過去最高の総額44兆円。景気後退で税収は減るから国債発行額が税収を上回る懸念すらある。なのに、廃止とか縮小が決まっていたはずの独立行政法人に予算が付いたり、一回っきりの子育て支援だとかいう、その効果が疑われるようなプログラムや、怪しげな「基金」という制度を使って複数年度に渡って支出し監視の目をくぐって浪費しようとする意図が透けて見えるプログラムや、ハコモノ行政の復活が見え見えの内容で、金額だけ大きく膨らんでる。官僚が「普段なら要求できないような予算もすんなり通った」と言うようなアホな支出満載。おまけに麻生総理は数年後の増税実施を口にしてもいる。効果がないものにお金使ってそのツケは増税にまわすって、許していいのか？！

道路作ったりお金ばらまきゃ景気が回復するなら、経済学などという学問は不要であろうよ。ってか、ヤクニンだって不要だ。こんな国家としての一大事に知恵が出せないヤクニンもセイジカにも用は無い。ましてや、戦後最悪の経済危機で焼け太りしようとしてるさもしい人間には恥を知ってもらいたい。補正予算の経済効果に懐疑的な国民のほうがよっぽど賢いと思う。賢い国民にはもっとマシな人間に政治をしてもらう権利があるはず。

そして、日曜日午前中の番組に出演した与謝野財政金融担当大臣、企業に対して従業員の給与の9割を補填して人員削減しないように企業を補助する策も補正予算に入っていると言っていた。一方でジワジワと上がっている失業率が、過去最悪の失業率に達するのは避けたいとも発言して、なんだ結局「雇用対策のための補助制度」といいながら、選挙を前に過去最高の失業率で政権担当能力を問われかねない状態を回避する「選挙対策の自民党補助制度」じゃないかと、あっさり「情けは人のためならず」であることを露呈した。

こんな危機的状況で内容もいい加減・目的も怪しい補正予算を可決されたらたまらない。だって政権交代できてもできなくても、尻拭いさせられるのは納税者だもの。kebaとしてはまずは選挙で衆議院を立て直し、それから国民生活と財政の建て直しの順番でお願いしたい。今すぐ解散選挙して組閣完了までに必要な時間のほうが、このアホな補正予算の影響を引きずる期間よりず～っと短いはずだから。

写真は山梨日報より拝借しておる