やっぱりね・・・

こないだある記事を読んでて「やっぱりね～」と思った。日本に来る観光客で一人当たり落としていくお金が多い国民は、オーストラリア人、ドイツ人、カナダ人、イギリス人、フランス人、イタリア人の順。しかも一般的に文化財などに興味の有る観光客は、1日10万円を消費するというデータがあるという。

日本は近隣諸国の台湾、韓国、中国からの観光客が圧倒的に多い為、外国人観光客という平均をとると、一人当たりが消費に使うお金は少なくなってしまう。つまり、日本の観光産業は、あれだけ人件費をかけて薄利多売になってるってことだ。いっぱいお金を落としてくれる国からの人たちに文化財をゆっくり楽しませてあげたい場所に、お金を落とさない国民が大挙して押しかけマナー無視で雰囲気をぶち壊しにする、それって日本の観光地としてのブランド戦略としてはまちがっている、というはなし。

激しく同感。そして、カジノ法案だって同様に的外れだと実感した。

カジノに来たい人をあえて日本に誘致する必要は無い、日本には伝統と文化がある。国としての品格がある（と思いたい）。他国の自然遺産に登録された海で、大事に守られたサンゴを根こそぎ取って行って平気な拝金主義な人たちとは違う。しかもカジノ運営のノウハウを持つ日本企業は無いわけで、利益が一番でる運営を外資に握られ、しょ～もないカジノ客にご奉仕する仕事だけを日本人がやるなんて悲しすぎる。しかもシンガポールで見たカジノは、中国本土から来た人たちでごった返していた。これまた引き付けるのはお金に群がるお金を落とさない人たち。

カジノ法案（統合型リゾート法案と呼んでほしいらしいけど、そんな目くらまし自体が怪しい）が成長戦略だなんて、これから人口減少が予想される我が国の正しい人材活用戦略とはとうてい思えない。日本国民をきちんと教育してもっと競争力をつけ、付加価値の高い仕事や生産性の高い仕事でしっかり経済を支えてもらわねば困る。一見成長戦略のようには見えないかもしれないけど、教育の質の向上や、親の所得で子供の学歴が決まったりしない教育制度の充実、こういうことが案外経済成長の近道だと思うんだけどな。

と、しばらく封印していた毒でも吐いて、殺菌（笑）。声、スムーズに出るようにならないかな～