趣味は特に無い・・・いや、靴磨きが趣味であります。
靴を磨く習慣自体は前職で身に付けました。
陸や空は知りませんが、海は自分の靴は自分で磨きます。ベテランや上級者ほど見事な磨かれ方をした靴を履いております。
飯の数と姿振る舞いは比例するのがあの世界の真理です。
制服はよくプレスされ、一分の隙もなくスマートネスであります。
この状態であることが要求されます。そういう姿を保つことが仕事である、とも言えます。
官給の革靴にKIWIのワックスを塗りたくって、とにかく馬鹿力で磨き倒す、というのがその頃の靴磨きです。
靴を長持ちさせたいとか考えたことはないので、革への栄養補給とか何それですし、そもそもチューブに入った
(瓶詰めなんて見たことなし)靴クリームは光らないので使いませんでした。
コバやヒール部分も磨きますし、靴全体に顔が映りこむぐらい磨いていないと、色々と大変なことになります。
分隊点検でエラい目に会いますし、外出(上陸と言います)も許可されません。これが一番コタえます。
スーパーのレジの近くで売っている、塗っただけで光るという触れ込みのスポンジは、日に当たると曇ってきて使いもんに
ならんじゃないかということを痛い目に合いながら学習します。
とにかく何層にもワックスを塗って、光らせておりました。
そんな靴は白い制服のズボンの裾を汚すことになりますので、丈は短めでした。
また、そんな靴で全員が歩きますので、床も靴墨で汚れていました。その床を磨くのも面倒な作業でした。
その頃の靴磨きは業務の一環でありました。
その後、「一般の人」になって会社勤めとなりました。
スーツを着てカバンを抱えて地下鉄に揺られる外回りの営業を経験しました。
会社員になって割とすぐ所帯を持ちましたが、靴磨きやアイロンがけは相変わらず自分で行っておりました。
一般の方と兵隊の物差しは違います。夫婦ゲンカの元になるので自分でやっておりましたという表現が正しいです。
当時の上司の姿もアレでしたし、営業回りで移動中に他の人のナリを見ておりますと、アイロンかけたり、
靴を磨いたりする人間なんてこの世に存在しないのではないか、と思うぐらいでした。
忙しくて身につける諸々をかまうヒマが無い、ということなのか。追随する気なんて起こりませんでしたが。
育った故郷の支店に異動になって青年会議所に入ると、そこにはさすがにオサレな先輩がおりまして、
そういった方々から、服装や立ち振る舞いについての独特の理論を拝聴していく内に、靴と言えば革靴のことである。
靴は手入れを片時も怠ってはならないし、小汚い靴で人前に出る・・・極端に言えば、自宅の玄関から出る・・なんて
とんでもないことである、という思想に帰り着いた次第でございます。
靴磨きの手法に基本はありますが、人それぞれであります。試行錯誤しながら磨くのも楽しみの一つです。
このクリームが素晴らしいというウワサを聴けば、すぐ試してみたり、仕上げの際は水もいいがウイスキーやブランデーもあり等、
飲めもしない酒を靴磨きのためだけに揃えております。
これまでは玄関で磨いておりましたが、3畳間の自室に全て運び込みました。
湿度を保つため、自室は万全の空調です。素晴らしい、まさに道楽。
で、靴です。

チャーチです。ラスト173ディプロマットです。

何だ、その程度かよって、その程度です。
靴が好きなら高級靴を履いて楽しむべきなのでしょうが、私は靴を磨くのが好きなわけであって、
磨くことを主眼に置いて靴を買ったりするのです。磨いて愛でる。だから3畳間の自室に全て運び込むのです。
世の中にはこういう趣向の持ち主は少なからず存在するようでして何よりです。素晴らしい、まさに道楽。
このチャーチは別に黒のセミブローグが欲しかったわけでも何でもなくて、ただチャーチの靴が欲しいなあという
それだけの理由で購入しました。宜しくないです。あらゆる角度から見て動機が不純です。
申し開きできません。でもいいんです。道楽なんで。
全体的なデザインは「質実剛健」チャーチらしく野暮ったいです。
英国靴のセミブローグなら隣に並んでいた2万円安いチーニーのほうがエレガントでした。
出来栄えも分解するとチャーチの圧勝らしいですが、外観目視では同価格帯(あくまで価格帯の話)の
クロケットのハンドグレードの方が丁寧な作りに見えます。あと、ソールをヒドゥンチャネルにしていないとか。
やはり「質実剛健」履き倒してナンボの靴なんでしょう。
しかし、実はまだ部屋履きしかしてません。外に履いて行ってない・・・。肝心の磨きもまだまだ。
大体、セミブローグってフォーマルとカジュアルの中間、でもフォーマルには絶対使えない。何か中途半端ですね。
汎用性が高いと言うべきなのか。ビジネスで使えるギリギリのところですかね。
来月行く花蓮にでも履いていく(持っていく)か。
姉妹会議やっぱりやるみたいだし。ではもうちょい磨くか。
靴を磨く習慣自体は前職で身に付けました。
陸や空は知りませんが、海は自分の靴は自分で磨きます。ベテランや上級者ほど見事な磨かれ方をした靴を履いております。
飯の数と姿振る舞いは比例するのがあの世界の真理です。
制服はよくプレスされ、一分の隙もなくスマートネスであります。
この状態であることが要求されます。そういう姿を保つことが仕事である、とも言えます。
官給の革靴にKIWIのワックスを塗りたくって、とにかく馬鹿力で磨き倒す、というのがその頃の靴磨きです。
靴を長持ちさせたいとか考えたことはないので、革への栄養補給とか何それですし、そもそもチューブに入った
(瓶詰めなんて見たことなし)靴クリームは光らないので使いませんでした。
コバやヒール部分も磨きますし、靴全体に顔が映りこむぐらい磨いていないと、色々と大変なことになります。
分隊点検でエラい目に会いますし、外出(上陸と言います)も許可されません。これが一番コタえます。
スーパーのレジの近くで売っている、塗っただけで光るという触れ込みのスポンジは、日に当たると曇ってきて使いもんに
ならんじゃないかということを痛い目に合いながら学習します。
とにかく何層にもワックスを塗って、光らせておりました。
そんな靴は白い制服のズボンの裾を汚すことになりますので、丈は短めでした。
また、そんな靴で全員が歩きますので、床も靴墨で汚れていました。その床を磨くのも面倒な作業でした。
その頃の靴磨きは業務の一環でありました。
その後、「一般の人」になって会社勤めとなりました。
スーツを着てカバンを抱えて地下鉄に揺られる外回りの営業を経験しました。
会社員になって割とすぐ所帯を持ちましたが、靴磨きやアイロンがけは相変わらず自分で行っておりました。
一般の方と兵隊の物差しは違います。夫婦ゲンカの元になるので自分でやっておりましたという表現が正しいです。
当時の上司の姿もアレでしたし、営業回りで移動中に他の人のナリを見ておりますと、アイロンかけたり、
靴を磨いたりする人間なんてこの世に存在しないのではないか、と思うぐらいでした。
忙しくて身につける諸々をかまうヒマが無い、ということなのか。追随する気なんて起こりませんでしたが。
育った故郷の支店に異動になって青年会議所に入ると、そこにはさすがにオサレな先輩がおりまして、
そういった方々から、服装や立ち振る舞いについての独特の理論を拝聴していく内に、靴と言えば革靴のことである。
靴は手入れを片時も怠ってはならないし、小汚い靴で人前に出る・・・極端に言えば、自宅の玄関から出る・・なんて
とんでもないことである、という思想に帰り着いた次第でございます。
靴磨きの手法に基本はありますが、人それぞれであります。試行錯誤しながら磨くのも楽しみの一つです。
このクリームが素晴らしいというウワサを聴けば、すぐ試してみたり、仕上げの際は水もいいがウイスキーやブランデーもあり等、
飲めもしない酒を靴磨きのためだけに揃えております。
これまでは玄関で磨いておりましたが、3畳間の自室に全て運び込みました。
湿度を保つため、自室は万全の空調です。素晴らしい、まさに道楽。
で、靴です。

チャーチです。ラスト173ディプロマットです。

何だ、その程度かよって、その程度です。
靴が好きなら高級靴を履いて楽しむべきなのでしょうが、私は靴を磨くのが好きなわけであって、
磨くことを主眼に置いて靴を買ったりするのです。磨いて愛でる。だから3畳間の自室に全て運び込むのです。
世の中にはこういう趣向の持ち主は少なからず存在するようでして何よりです。素晴らしい、まさに道楽。
このチャーチは別に黒のセミブローグが欲しかったわけでも何でもなくて、ただチャーチの靴が欲しいなあという
それだけの理由で購入しました。宜しくないです。あらゆる角度から見て動機が不純です。
申し開きできません。でもいいんです。道楽なんで。
全体的なデザインは「質実剛健」チャーチらしく野暮ったいです。
英国靴のセミブローグなら隣に並んでいた2万円安いチーニーのほうがエレガントでした。
出来栄えも分解するとチャーチの圧勝らしいですが、外観目視では同価格帯(あくまで価格帯の話)の
クロケットのハンドグレードの方が丁寧な作りに見えます。あと、ソールをヒドゥンチャネルにしていないとか。
やはり「質実剛健」履き倒してナンボの靴なんでしょう。
しかし、実はまだ部屋履きしかしてません。外に履いて行ってない・・・。肝心の磨きもまだまだ。
大体、セミブローグってフォーマルとカジュアルの中間、でもフォーマルには絶対使えない。何か中途半端ですね。
汎用性が高いと言うべきなのか。ビジネスで使えるギリギリのところですかね。
来月行く花蓮にでも履いていく(持っていく)か。
姉妹会議やっぱりやるみたいだし。ではもうちょい磨くか。