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陶磁器“千利休とユダヤ人”

2010-01-27 19:09:38 | 過去のBlog記事

陶磁器文化と結びつきが強い日本の文化と言えば?
賢明な人はすぐ分かると思います。
答えは、茶道ですね。
そして、茶道と言えば、千利休。
僕は千利休という人物は、偉大なるアートディレクター、文化的な戦略家だったと思うんですね。
彼は秀吉にぴったりとくっついて、彼が統治する世のある種の文化的ディレクター役を務めた。
秀吉は、日本を統治します。でも日本は狭くて領土が限られてるから、
アッという間に制覇する土地がなくなってしまった。
そして、秀吉は朝鮮への出兵を計ります。
戦国の世は、殊勲を上げた武将に、土地を報酬として渡していました。
狭い日本だと、武将に渡す土地がすぐに底を尽いてしまうので、
どこか他の地に目を向けないといけなかったわけですね。
ところが、この出兵に対して千利休は「止めた方がいい」と忠告していたんですよ。
で、何を思いついたかというと、朝鮮人が使っていた茶碗に目をつけた。
日常使っていた茶碗です。それで、国の替わりに茶碗を贈呈するんですよ。
「そなたは良い働きをしたな。だから、この茶碗を授けよう」と。
だから、土地と同等のものとして、茶碗にスゴい値段が付いてしまったんです。
茶碗をもらった武将が、別の武将に茶碗を見せる。
すると見せられた方は、その茶碗がどれほどの土地の価値を持つのか気にしてしまう。
それで、モノを見ると「いかほどのものか?」と思考が働くようになってしまった。
だから、モノを見て、すぐに「これいくら?」と金額を聞いて判断を下すという、
日本人特有の気質が芽生えたのは、この茶碗と土地の話が背景にあったからと僕は思います。
海外の美術館の館長がよくおっしゃるんですが、
やはり日本人は、絵画を見たら「これはいくら?」と尋ねることが多いそうです。
日本の美術商の人も、すぐにアートをお金に換算する。
これだから、日本の現代美術は伸び悩んでいるんですよ。



なんでもかんでも「これいくら?」と価格を気にする日本人。
モノの価値を価格で捉えてしまう習性が、しっかり染み付いてしまってますが、
ユダヤ人にとって、価値が一番高いモノは、
目に見える物質的なモノではなく、知識(ナレッジメント)だと言います。
だから、教育をスゴく大事にしているし、賢い。頭の中のものは盗まれませんね。
ノーベル賞受賞者はユダヤ系の人が圧倒的ですよね。
少数民族なのに、驚くべきことですよ。
ちなみにユダヤ人は、これまでまったく価値のなかったものに価値を付けた。
それは美術作品や、ダイヤモンドなどの宝飾品ですね。これらの世界市場は、彼らが牛耳ってますね。
知識に長けているので、誰もが見向きをしなかった分野に進出し、
ひとつの文化を作り上げてしまう。
日本や中国などには、いい美術作品がなかったように見られていたんですが、
ユダヤ人は南画や北画とかの絵画の世界に憧れを持ってくれた。それと陶磁器。
そして、日本刺繍や織物、漆塗りにも興味を持ったようです。




Art0041

「kz-arita」伝統技術と先端的な医用工学的デザインを融合させた、
グリップ性の高い、人間工学に基づいたデザイン。





Art0042

グリップの前方は楕円、後方は円のかたちに垂直にカット、
手が滑り落ちない構造・構成。
使用者の手の中心と、シャフトの中心が重なる体重中心設計を採用。





Art0043

グリップ中央の膨らみは、手のひらのカーブと合致。
グリップの下の陶磁器はプラチナ加飾。




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