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されど鉛筆 2

2009-10-30 10:00:00 | 過去のBlog記事

僕に収集癖があるのは、ブログ読者のみなさんはご存知だと思います。
鉛筆のコレクションも「もう止めたら?」とワイフに言われるほどです。
僕は、モノのコレクターの中には、集めたモノを使わずにずっと残しておくタイプと、
使ってみて、モノが持つポテンシャルを体感するタイプがいると思います。
僕の場合、買うだけ買ってきっちり収納しておくだけのモノもあります。
「収集しておく」ことが大事という収集ぐせ。
鉛筆の場合は、ほとんど使っていますね。
頭に浮かんだアイデアを紙にスケッチする時は、必ず鉛筆かボールペン(これも大変な収集)を
使っています。
スケッチは、もう毎日の作業ですから、膨大な鉛筆を使いました。
使っては、集め、集めては使っての繰り返し。
「集めるということは、自分に何が足りないか」を自己認識する神聖な行為だと思います。
そして、モノが集まれば人は比較を始め、
自分にとっての善し悪しや、利益・不利益そして、正しいモノかまちがっていないモノかの判断を
下せるのです。

コレクションを通じて長年鉛筆を見てきた僕としては、
進化を遂げたなぁ、と思うことがあります。
特に、ステッドラーの鉛筆を使うといつも思いますよ。




3

一番の気に入り鉛筆は、ステッドラーで主にはBとH、
2Bと6Bは、ほとんど「殴り書きスケッチ用」。
ファーバー・カステル鉛筆は、「定番復刻」が芯に力あり。
「SCHOLA」 鉛筆削りもステッドラー・カラーを採用。
まもなく、「ブラック」の鉛筆削りを商品化する。




最近の色えんぴつはまず芯が折れない。均一の線がきれいに描ける。不快なグリップ感がない。
塗装仕上げは日本の「お箸」以上です。
また、色鉛筆に至っては、描いた後に、水を含ませた筆などでなぞってやると、
描いた文字や絵が、まるで水彩画のようなタッチに早変わりする色の美しさが向上。
最初は色鉛筆で水彩画を描くなんて、邪道だと思ってましたが、
これならなぜか許せてしまう(笑)。
この水彩色鉛筆はファーバーカステルからも発売されていますよ。




2

鉛筆キャップは赤鉛筆にぴったりがいい。
赤鉛筆は、スケッチ用でもある。
ファーバー・カステル鉛筆キャップ付き。
両サイドにキャップをつければ、
鉛筆回しに最適だ!




もちろん、すべてステッドラーの鉛筆でしか仕事をしないわけではありませんよ。
ここはUni、ここはトンボというように、僕は描くものや状況に応じて使い分けていますから。
ただ、日本人の海外ブランド信仰には納得しかねることも多いです。
ロディアから黄色と黒のそれぞれのボックスに入った鉛筆が登場したんですが、
真っ先に売り切れてしまったのは、黄色のボックスの方。
黄色こそ、これぞロディアだというのが、ひと目で他人にわかるから。
「ロディアの鉛筆を使ってるよ」と周囲にハイセンスぶりをアピールもできますからね。




1_2

ロディア人気の鉛筆は黄色だが、
「クレヨンしんちゃん」の鉛筆も黄色




しかし、これはナンセンスでしょう。ロディアのえんぴつはそれほど良くない、むしろカランダッシュの方がいい。
よく確かめると、これら海外ブランドのツールで、
これまでヨーロッパで作っていた製品なのに、
いつの間にか中国製となって品質はガタ落ちブランドもあります。
日本は大きなマーケットなのに、そこに並んでいるものは、品質を落として、それでも価格は
キープされたものばかり。
日本人がなめられていると痛感しますよ。
ヨーロッパのブランドに許せないモノがありますよ。

僕は国産の鉛筆技術は最高だと思っています。
メイド・イン・ジャパンの鉛筆ですから、高品質なのは間違いない。
でも、そのデザインに難色を示しちゃうんですよ。
例えば、ある自動車メーカーの車Aがあるとします。
申し分ないほどの高スペックで、使い勝手も良さそう。そして燃費もいい。
でも、デザインがなぁ、と残念に思ってしまい、
一気に購入意欲を引き裂かれることがありませんか?
鉛筆だって同じことなんですよ。
ステッドラーの鉛筆から放たれる美しいブルーの輝きは、思わず見とれてしまうほど。
カランダッシュの美しい赤とプラスマークもそうです。
これが真っ白な紙の上に転がっていると、そこがとても知性的なフィールドに見えるんです。
国産の鉛筆メーカーもこういったことに気付いてほしいなぁと思います。
日本のメーカーさん、見直してください。



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