とりあえずどこもいい情報があまりないのが
今の世界経済のようである。
ギリシャ:年が越せるだろうか?
12月に償還期限が来るのが120億ユーロ。これでもましになった方である。
11月に償還期限が来ていた80億ユーロはユーロ圏からの融資で返却したのだろう。
ただ、専門家の見方ではギリシャに関してはもはや匙を投げている気がする。
他の経済大国に問題が飛び火しているからだ。
ちなみに、ギリシャの借金は年内償還期限のものがこれだけであって、
借金自体は3000億ユーロらしい。
イタリア:10年国債の利率が11月上旬に危険水域と言われる7%を突破。
その後6%台後半でもみあいが続いている。
ただ、この水準に来ると後戻りはできないことが多いらしい。
要するに、ここもデフォルト(債務不履行)の可能性大。
ちなみにギリシャは1年国債でさえ今は270%とか狂気の沙汰になっている。
スペイン:11月に入ってから10年国債利率が急上昇し現在6%台後半。
1年前からも既に知っていた話だが、若年層の失業率が40%を超えている国である。
アメリカ:リーマン・ショック以降、実は経済状況が全く改善していない。
11月21日に財政赤字削減案が合意に至らず、実質的に間に合わないことになった。
歳出削減が強制発動されることになるという。
既に米軍の大幅なリストラが発表されており、軍事的影響力が弱まることは必至である。
中国:不動産バブルが11月初頭に弾けている。
その他の分野ではまだ直接的な影響は出ていないものの、
最近の人件費高騰によって、外資系の工場が他の東南アジア諸国に移転してきている。
雇用の受け皿が減るということであり、不安材料が増えてきている。
韓国:ウォン対ドルが再び1154:1の水準まで上昇している。
ウォン安に歯止めがかかっていない。
これが10月上旬の最安値1200台を突破すると危険。
賃金上昇率よりも物価上昇率の方が高い状態が続いている。
経済が対外貿易にかなり依存しているため、欧州危機の影響をもろに受けている。
日本のマスコミは韓国びいきなのでこうした話は出さない模様。
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日本も決していい経済状態とは言えないのだが、
海外はそれより遥かにひどい状況になっているのかも知れない。