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そこはかとなくかきつくれば

日々のとりとめのない気付きを結晶に

私は朝日新聞を責めない

2014-09-22 | 社会

私はもう朝日新聞を批判したり、

責めたりはする気がない。

 

無益だからだ。

 

今の朝日新聞社はもはや批判されても

変わることはないだろう。

彼らは最後まで与えられた使命を全うするつもりだろう。

 

その使命は日本という国にとっては純粋に敵対的である。

「反省して悔い改めればいい新聞社に生まれ変わる」

と考えてはいけない。

彼らが「反省したふりをする」としたら、それは

日本国民を騙し続けるためである。

 

朝日新聞社を敵として認識し、

それが日本のマスコミの看板を掲げている現状に対して

とりうる最大限の防御策を考えないといけない段階になっている。

 

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「朝日新聞は廃刊せよ」

という論調が強くなっていることは間違いない。

 

しかし、朝日新聞が廃刊になったところで

結局ダメージを受けているのは日本側であることは事実だ。

 

そして朝日新聞の抱えている病巣は他のマスメディアも抱えている。

 

朝日新聞がなくなったからといって、

問題全体が解決したわけでは全くない。

 

今の論調は朝日新聞がスケープゴートにされている可能性も

考えておくべきだろう。

 

その裏で本当に報道されるべきことが

塗りつぶされている可能性も常に念頭に置いておいたほうがよい。

 

私が「嫌韓」記事を最近敬遠しているのもそのせいだ。

他のメディアも十分すぎるほどに報道するようになっているが、

日本を巡る外交諸問題は韓国以外にも色々あり、

些かバランスを崩し気味だと思っている。

 

嫌韓記事が跳梁跋扈する中で、

そこに大きな問題が隠されていないか?

 

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結局第二、第三の朝日新聞を生まないようにするのが

今我々ができる精一杯のことである。

(朝日新聞が更生する可能性は、ない)

 

ただこの点については非常に不安が残る。

 

情報の氾濫によって我々の多くが記事の

「見出し」だけを読んで中身をすっとばす習慣がついてしまっている。

それは記事(の見出し)の内容を鵜呑みにする、

ということでもある。

 

朝日新聞はそれを利用して煽動してきた。

 

結局有害なメディアを駆逐するためには、記事を疑い、

取材不良、誤誘導、印象操作的な記事を我々が

見極めることができなければならないのだが

教員の立場から今の若い人たちを見ているとかなり危ない。

読む力、考える力が低下している可能性がある。

 

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数学教員という立場からもの申すのであるが、

最近の教育課程では平面幾何における証明問題が

どんどん削られていっている。

この単元が証明問題に正面から向き合える

ほぼ唯一の単元であるのにも関わらず、である。

 

この結果、大学では定理の証明を授業で教えても

学生に伝わらない状況に陥っている。

証明をする意義、そしてその文法が学生はわかっていないからだ。

 

http://blog.goo.ne.jp/kazuno_hatake/e/42b6d9971cd213abeb03128be9ee5d0d

 

政治関連の記事よりは、

数学の証明文の方がまだ簡明であると私は思っている。

しかし、今の学生は証明文を自力で読む力がない。

論理ギャップがあったとしても見抜くことができない。

 

我々が数学の論理性を学ぶのは、

「嘘を嘘と見抜く」能力を身に付けるためである。

 

数学の単純な論理ですら無理なら、

ましてや新聞の虚偽を見抜くのはできるわけがないだろう。

より深刻なのは、

若い人たちがこのことを「深刻」と捉えていないことにある。

 

これは若い人に限った問題では無いのだが。

「数学なんて知らなくてもいい」という風潮が

論理の軽視を招き、ひいては社会全体の

危険を招いていると言えば、些か大袈裟にすぎるだろうか。


朝日新聞社長謝罪会見

2014-09-13 | 社会

9/11、

木村伊量朝日新聞社長の謝罪会見。

東日本大震災に伴う福島原発事故に関して、

吉田昌郎元福島原発所長(故人)の聴取結果書(吉田調書)

の誤報を謝罪。

ついでに吉田清治の虚偽証言に基づいた

朝鮮人従軍慰安婦の「誤報」の訂正の遅れを謝罪。

社長自らの進退については

「改革のおおよその道筋をつけた上で速やかに判断する」

とした。

 

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とりあえず、朝日新聞が

「真実の報道」と称して必死に主張してきた

2大プロパガンダ

「従軍慰安婦問題(日本は謝罪せよ)」と

「原発反対」

は致命的な傷を負った。

 

常識的な思考感覚を持つ人間であれば、

これから先この問題に絡んだ朝日新聞の報道や

主張をそのまま信じることはできなくなるだろう。

 

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朝日新聞はこれを機に更生できるのか、

と言われると私は疑問を抱かざるを得ない。

 

というのは、これらは「誤報」ではなく、

意図して行われた「捏造」の可能性が高いからだ。

 

彼らはジャーナリズムの役割と意義を根本的に履き違えている。

その履き違えた理念に基いて記事を作ってきた結果が

この惨状を招いたわけである。

 

彼らは今となってはもう

「政治的意図を主張することなく、事実のみを分け隔てなく

ありのままに読者に提供する」

記事を作成する能力はとうの昔に失っているだろう。

 

青字の部分はジャーナリズムで最も基本的な部分であるのに関わらず、

彼らはそこに価値を見出しておらず、

1次ソースよりもその情報の意図的選択、改竄に熱を上げてきたからだ。

 

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「事実」というのは、残念ながら多くの場合

観測者の状況に依存する。

 

これは別に量子力学の不確定性原理のような

高尚なことを言っているのではなく、

もっと素朴に、

「人間は自分の見たいものしか見えない」

ことに由来する。

 

またこれは一方で観測者本人が

確固たる価値観を持っていなければ事実を「見る」

こともできないことも示唆する。

 

従って、事実を報道するといっても

それが完全な公正無私になることを期待してはいけない、

と私は思っている。

 

ジャーナリズムに携わる人は、それでも

極力作成する記事が不公正にならないよう努めていくしかない。

それは終わりのない厳しい修練である。

決して達成できない目標を、それでも追い続けるしかない。

人間はどこまでも不完全だからこそ、

謙虚にならざるを得ないのだ。

 

朝日新聞の愚は、

「完全な公正無私になることは無理」

ということに甘え、

「ならばとことん不公正でもいい」と考えているところにある。

 

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残念ながら、先に述べた朝日新聞の

ジャーナリストとしての根源的な欠陥は、

他の大手新聞も少なからず持ち合わせている。

産経新聞も保守派側にいるというだけで、

事実報道ではない、印象論を記事に混ぜ込んだりしているのは事実だ。

 

朝日新聞を正直笑える立場ではないとも思う。

 

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多くのマスメディアは、今回の騒動で

合口を突きつけられているのは朝日新聞だけでなく

自分たち自身でもあるということに気がついていない雰囲気がある。

 

朝日新聞をトカゲのしっぽ切りにして

自分たちは逃げ切ろうとしているところもある。

 

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この問題の本質的解決は、今回だけでは無理だろう。

 

読者である日本人の科学的思考レベルが

マスメディアに正当な審判を下せる水準にないからだ。

多くの人が、雑音をも含んだ事実の羅列を求めるよりも、

他者にその情報の意味解釈を委ねることを好むからだ。

その方が自分で考えなくて良いし、楽だからである。

 


一水会

2013-07-18 | 社会

7/16付けの朝日新聞の記事

「(2013参院選)日本の現在地:下」

で(表向きは)左翼代表と右翼代表に今の

日本の政治を語ってもらっている。

 

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201307160573.html

 

まず、朝日新聞だから「右翼」の立場の人間に

耳を貸すこと自体が珍しい、と思いつつ

一読してみたのだが。

 

どうもおかしい。

右翼側の言っていることが支離滅裂である。

こうやって並べると左翼側の太田昌国氏の発言の方がマシである。

 

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種を明かすと、この右翼側代表は

「一水会」代表、木村三浩氏。

 

ご存知のかたはこの時点で「ああ、もういい」と

思うかもしれないが、私は寡聞にして知らなかった。

 

一水会。

(新)右翼を名乗っているようだが、ネットを見るとかなり疑わしい。

むしろ極左に近いかもしれない。

(だとすると朝日の記事は結局「左」の人にしか話を聞いていないことになる)

 

「一水会を鼓舞する会」メンバーも胡散臭すぎる。

よど号事件メンバーもいる。

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n180061

(これは所詮Yahoo知恵袋なので信用しないほうがいいが)

 

しかし結局一水会の正体については噂レベルでしか分からない。

よほどカモフラージュがうまいのだろう。

 

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不確定な情報でバイアスをかけて人の意見を聞くのは

良くないので、この記事に限定して

木村氏の論のどこがおかしいかをとり上げておく。

 

民族派右翼」:この言葉は耳慣れないが、一応wikiには載っていた。

ただ、民族派右翼の主義主張が今は何なのかよくわからないが

並んでいる関連団体の名前がまた胡散臭すぎる。

 

今の日本は嫌韓、嫌中…お手軽で非歴史的で検証に耐えない」:

そもそも参院選と何の関係もない。

非歴史的と切り捨てたいならまずしっかりと反駁しないといけない。

今の嫌韓、嫌中にはその論拠があるのである。

 

言葉短に自分と異なる意見・立場を切り捨てる人間の意見は

大抵が眉唾だ。

 

左翼とは理想を語る人たちです。

その理想は強力でしたから

私達もマルクスやエンゲルスを読んで勉強したし、…

自らの思想を深めました」:

右翼のくせに社会主義を持ち上げすぎ。

ソ連の実態はスターリンの独裁の下の大粛清。

中国も文化大革命で何人死んだか?

思想のためならン百万、ン千万の命を平気で消すイズムである。

 

http://blog.goo.ne.jp/kazuno_hatake/e/34efa6e1cc97eb5b6d2c432c56d5ad94

 

このような実態を見せられると、

社会主義はいくらいいことを言っていても肯定する気にならない。

勉強しても大して得られるものがないだろう、と思ってしまう。

 

この後木村氏は日本のアメリカ追従主義を批判しているが、

今更「イラク戦争」を持ちだされても、

今の参院選からはかなり遠い話題である。

 

「反米」を標榜しつつ、そのくせ

日本の安全保障的な意味での独立には不可欠である

憲法改正(特に第9条)には反対している。

何をか言わんやである。

 

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日本が「アメリカのポチ」

(これは共産党も良く使う表現である)

というのはあたらない。

 

確かに外交的、軍事的にアメリカから強い要請が

あった場合、日本はこれまでほとんど従ってきた部分はある。

 

しかし、終戦から既に70年近くが経とうとしている。

この間、日本が経済的、思想的面で

持続的にアメリカを支えてきたのもまた事実なのである。

全世界を見渡しても、このような国はアメリカにとって貴重である。

日本はもの言わねど、そのバックアップを通じて無意識的に

アメリカに大きな影響を与え続けている国でもある。

それを単純な従属関係と見るのはあまりにも見方が浅い。

 

アメリカの国力の相対的低下によって、

日米関係は確実に変化してきている。

木村氏の論は、その点を全く勘案していない。

 

反米を謳うなら、まず安全保障をどうするのという

質問に答えなければならない。

この点について議論しようとしない論評を、私は信用しない。

 

その意味では木村氏の一顧だにしない

ネットの市井の意見の方がまだ説得力がある。


政府のお仕事とは

2012-09-02 | 社会

政府の最も重要な役割の一つとして、

予算案の編成と予算執行がある。

 

しかし、8/31に安住淳財務省は

公債発行特例法案の成立が今期国会で絶望的になったことを受け、

予算執行の抑制策を発表。

その中に国立大学交付金の50%を支払い停止、延期することなどが

盛り込まれていた。

 

大学交付金を50%削られて無事で済む資金力のある大学など

数えるほどしかないだろう。

 

8/29の問責決議案可決でもはや国会は機能を果たさなくなったことが

今回の法案不成立に影響しているのだが、

これは野党の責任ではないだろう。

 

単に今の内閣が予算執行という、

課せられている最低限の仕事すら果たせなかったということだ。

 

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一方で俄に大騒ぎになった嫌韓の盛り上がりの裏で、

やはりというか民主党はしでかしてくれた。

 

これまでも度々議題に上ってはポシャっていた人権救済法案がついに

8/29に民主党法務部門会議(座長:小川敏夫前法相)で了承されている。

しかも反対派を一方的に押し切った上での了承だったという。

(民主党議員は議論という作業が実に苦手らしい)

 

人権救済法案や以前の人権擁護法案など、

「人権」という言葉がついている法案は基本的にろくなものがない。

この一見聞こえのよい言葉の裏で、

特定の団体への批判を弾圧する権力を正当化するのが

これらの法案の狙いである。

 

ねじれ国会で予算執行自体が非常事態に陥っている現在

この法案が通ることは多分ないだろうが、

このようなときですら明後日の方向を向いた法案に力を注ぐ

民主党政権は到底まともではない。

 

野田首相は「解散はやるべきことをやってから」とのたまっているらしい。

彼の「やるべきこと」とは一体何を指しているのだろうか?

 


レームダック

2012-08-15 | 社会

李明博の竹島上陸、および

ロンドン五輪男子サッカー試合後の政治パフォーマンスの件以来、

韓国の振る舞いがますますおかしくなってきている。

 

後者について、FIFAおよびIOCの正式な処分はまだしばらくは発表されないだろうが、

韓国マスコミの記事を見る限り、国家全体で

「なぜ韓国チームが処分されようとしているのか」をまるで理解できていないようだ。

以下主な韓国の的外れの抗議意見を列挙する。

カッコ内は私の突っ込み。

 

「独島に対する韓国の固有の感情を理解してほしい」

(それこそ政治パフォーマンスです)

「それをいうなら日本の体操チームのユニフォームが旭日旗だ」

(どこが?)

「朴鍾佑選手は興奮状態の中、たまたま観客から受け取った

プラカードが『独島』とあっただけだ」

(そこに至る経緯はどうあれ、やったことに変わりはない)

 

挙句はIOCに対して喧嘩を売る始末である。

 

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李明博大統領もレームダック状態で焦っているのか、

言動が常軌を逸している。

「日王は跪くべき」

天皇陛下の訪韓については

「独立運動で亡くなった方たちに心から謝罪するのであれば訪問するように」

と日本側に伝えたという。

国際社会においては考えられない非礼である。

 

平和な日本と違い、韓国の大統領は

任期満了とともに不幸な末路をたどることが多い。

現大統領もスキャンダルに塗れており、

このままでは無事で済まないことは重々承知しているが故の

必死の国内向けの人気取りなのだろう。

 

明日終戦記念日の8/15にも李大統領は演説を行うという。

 

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日本政府はというと、これだけのことをされながら

日韓スワップは相変わらず維持すると表明した。

見事なまでに流れを全く読んでいないこの表明だが、

民主党なので予想の範囲内である。

 

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民主党に対して完全に愛想が尽きているのは私だけではないだろう。

支持率ももはや下がりようがないところまで来ている。

民主党が次期総選挙で壊滅することは世論調査を見ても明らかである。

 

ただ、この現状が打破できないところに問題がある。

民主党は、ただただ延命のために同党議員が一枚岩となって動いている。

本来は善政を行って支持率を上げるよう努力するのが政府の本来の姿なのだが、

最早支持が底辺まで落ち込んでしまった今、

「何をしても同じだ」ということで、

民主党は堂々と売国行為をしているのではないか。

 

そして、間接民主制の下では、我々一般有権者は

この民主党のしがみつきに対して何もできない。

自民党も与党時代は権力の甘い汁にしがみつく場面は多々あったものの、

それでも支持率が極端に下がるとその内閣は総辞職、

あるいは解散総選挙になっていた。

しかし民主党政権ではその慣習が反故にされてしまっている。

 

この前例が作られてしまうとどうなるか。

今後、安定多数をとった政権が凶悪だった場合、民主党と同様に

支持率等を無視してひたすら任期満了まで悪政を続ける、

という可能性がでてくる。

 

日韓両国とも、レームダックが国益を損ねている。