生涯未婚率とは、50歳時の未婚率のことを指すらしい。
2010年度統計で、女性の生涯未婚率が10.6%と、
5年前の7.3%から急増した。
次のページを参照していただきたい。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1540.html
男性はというと、2010年度で20.1%であり、
2000年度以降、女性の2倍前後の数字を出し続けている。
これは、男女比(男性が少し多い)によるものだけではない。
男女比だけでは、この2倍近い差をどうやっても吸収できない。
結婚・離婚を繰り返す人がそんなに多いわけでもないから、
これも男女の値の差の理由にはならない。
それではどういうことかというと、今後
「値の上昇の時期にズレはあっても、女性の生涯未婚率はいずれ
男性のそれに近い数字になる可能性が高い」
ということである。
男性が結婚しないということは、女性も結婚しないということだから。
30-34歳の時点での未婚率をみると、おおよそ女性は男性に15年遅れて
グラフが上昇してきている。
生涯未婚率も似た傾向をこれから示すものと思われる:
30-34歳の時点での未婚率が20%を超えると、
15年後には生涯未婚率が閾値を超えて10%から急上昇し始める、
というのが男性側のグラフから読み取れる。
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これまで「結婚できない『男性』が増えてきている。男性諸君、頑張りましょう」
という煽り方がマスコミを中心に多かったように思う。
それは、実際にこのグラフのように男性の生涯未婚率の方が
先に上昇したからである。
しかし、これは男女双方の問題なのだ。
うがった見方をすると、これは「女性が買い手市場」という印象操作を行おうにも
実態がごまかしきれる限界を超えてしまった、と言ってもいい。
上のセリフはそのままそっくり女性側にもあてはまる時代が来ているのである。
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男性が結婚しない(あるいはできない)というのは
女性が結婚しない(できない)ということと同義である。
現在の婚活事情を男性vs女性の二項対立と捉えて
煽る昨今の傾向は、いい加減止めた方がいいのではないだろうか。
参考:結婚しない男性3
http://blog.goo.ne.jp/kazuno_hatake/e/f2bbb6a4b49bc3dca6357e493d52915d