EigenWolf

今度の東北大震災がきっかけでBlogを始めました.

原発の収束の可能性

2011年04月16日 20時25分04秒 | 日記
福島原発には2通りのシナリオしか残されていない。

1 原子炉の冷却に成功し安全に収束させる。
2 冷却に失敗し大災害を引き起こす。

云うまでもなく、日本の取るべき道は1の道しかない。しかしこれは難航を極めている。「大災害を防ぐには冷却しなければならない」。一方「漏れた冷却水が放射能に汚染され地下水となり復旧を妨げる」。この悪循環である。単なる繰り返しではなく、事態はゆっくりと悪い方向へ落ちている。汚染水の回収と保管能力には限界があるからだ。現在の対応状況はどう考えても望みがあるようには見えない。

福島原発の冷却システムを復旧し安定化させるという考えは無理があるように思われる。燃料棒の冷却、漏れた汚染水の回収と保管という作業が悪循環に陥っているからだ。そこで提案なのだが、使用中及び使用済み核燃料を既存のあるいは新たな冷却システムへと移管出来ないのかということである。新たな冷却システムの建設に多少時間はかかったとしても、確実に収束出来る方法を目指すべきである。最早我々に多くの時間は残されていないのである。