ぬかが和子の想い

区議会議員ぬかがかずこ(額賀和子)の日々の活動や出来事、感じたことを綴るページ

少人数学級実施をもとめ本会議で討論

2019年03月22日 | 日記
「うちの子どものクラスは40人なんです。後ろまでぎゅうぎゅうで、後ろは先生の声も聞こえにくいんです。あと少し子どもが増えればクラスを分けられるのに」
―地域でいただいたご意見です。35人学級だったら35人をこえれば、クラスを分けられます。
 昔と今は違い、子どもをめぐる環境も複雑です。先生も多忙化しています。現在低学年は35人学級ですが、ギャングエイジといわれる4年生前後など殆どの学年は40人学級です。
 これを改善するために、区独自の「少人数学級実施条例」を提案しましたが、与党議員が反対して否決。3月14日の最終本会議で共産党足立区議団を代表して討論を行いました。


 只今議題となりました議員提出第8号~12号議案について、日本共産党足立区議団を代表し、委員会での「否決」に反対をし、可決を求める立場から一括して討論を行います。
 これら条例案は、区独自に35人学級を実施するためのものでした。

区長自身の公約
ー本来与党が提出してもおかしくない条例
 本条例を提案するに至った背景には、学級編成権は区にあっても、教員の人事権が基礎的自治体にないことがあります。そのために、かつて区長自身が当初公約していた少人数学級にふみきれず副担任講師を配置せざるを得なかったのです。
 まさにこの条例案は、他区の実例に倣いながら、教員人事権の課題に風穴をあける条例案であり、本来ならば与党の議員から出されてもおかしくないものでした。

質疑を全く行わないで否決した自民・公明・立憲民主

 しかし付託された総務委員会では、質疑は全く行われずに、自民・公明の委員は「今の状況で問題ない」と意見を表明し否決しました。区独自で教員人事権を発揮できない状況が「問題ない」という発言は、自らの過去の発言・主張を否定する重大な問題です。提出した提案の重要な本質を理解できないから質疑もせずに否定したとしか思えません。

足立の子どもに責任をもって!国会では全会一致で決議
 35人学級を実現できていない今の状況で問題ないという発言は、国会で前回一致で決議した「小中学校の35人学級の全学年実施」や、区長自らが諮問した「足立区のいじめに関する調査委員会」による「区独自で教員を採用し、いじめ問題解決策を」という答申にも反するもので、足立の子どもたちに責任をもった態度とは思えません。

「よくわかる」なら一緒にすすめましょう
 また、立憲民主の委員は「よくわかる部分はある」といいながらも「区が教員の働き方改革実施方針もろもろ、いろいろな新たな施策を打ち出しているところで、その整合性もかんがみて、こういう施策をまずしっかりと打ちながら、様々な手を打っていく、いろいろな改善に向けた取り組みを進めていくべきだろう」という理由で否決しました。少人数学級の実現は、教員の働き方改革のためだけのものではありません。「いろいろな改善に向けた取り組みを進めていくべき」というのなら、一緒に議会の立法権を発揮してすすめていけばいいではありませんか。

不登校が23区で一番多い足立区、虐待通報が年1800の足立区だからこそ、教師が子どもと向きあえることが必要
 少人数学級の実現そのものは、国政与党も含め誰もが否定できないものです。
先日の野田市の児童虐待死事件後にマスコミでは様々な議論がありました。「学校の先生がしっかりと子どもに目が届くことも大切。うちの子どものクラスが落ち着いているのは1学級が25人だったから。40人のクラスとは違う」などのコメントがありましたが、年間1800件の虐待通報がある足立区だからこそ少人数学級が必要です。教員の多忙化解消だけでなく、教師と子どもがむきあって行き届いた教育を実施できる要です。
先行して少人数学級を実施した自治体では、どこでも不登校児童が減っています。23区で一番多く不登校の子どもがいる足立でこそまさに必要な施策です。

立場の違いを超えて
 今こそ、立場の違いを超えて、子どもたちのために少人数学級を実現しようではありませんか。足立区議会のみなさまの心ある判断を求めまして、討論を終わります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。