ぬかが和子の想い

区議会議員ぬかがかずこ(額賀和子)の日々の活動や出来事、感じたことを綴るページ

東京女子医大 足立の医療センターの工事が始まりました

2019年03月20日 | 日記

議員連盟副会長として尽力
 いよいよ東京女子医大(仮称)東医療センターの工事が、江北四丁目(都住跡を区が購入)で始まりました。私は、大学病院誘致議員連盟の副会長として、早期実現とともに、地域の願いの反映、税金投入のチェックなどに力をつくしてきました。代表して起工式に来賓参加。議員連盟総会の内容などお知らせします。

3月10日 起工式に参加

 10日に東京女子医大(仮称)東医療センターの起工式が行われ、議員連盟副会長として来賓参加してきました。女子医大の吉岡理事長からは「この地域に光を与える存在に」と、東医療センター長からは「患者ファーストの医療を貫く」と意気込みが語られました。

3月13日 議員連盟総会
 続く13日には、議員連盟の総会が行われ「移転の手続きスケジュール」「区からの補助金の審査と結果」「駅名変更の取り組み」「交通環境整備の状況」などについて報告されました。共産党からは「差額ベッド代が高ければ区民は利用できない。区民が利用しやすいように」と発言がありました。

西新井駅ー女子医大のバス路線の新設を検討
バス路線については「環七バス」「池袋駅行」など既存のバス路線を「大学病院」経由に変更することと合わせて、西新井駅―大学病院のバス路線新設を検討しています



病院周辺の歩行環境整備などの計画です。一方通行介助の狭い道路は、病院側の用地を2m活用して8m道路にする予定です。

税金のムダづかいはさせない!
地域医療の充実の観点からチェック機能を果たしてきました

私は、「大学病院誘致促進議員連盟副会長」として、実現に力をつくすとともに、「税金の無駄使いはさせない」「安心できる地域医療の実現」の立場で議会としてのチェック機能をはたして参りました。
 
安心できる地域医療へ
 大学病院の実現に対し、区は最大で85億円の補助金を投入することになるので、私は繰り返し「補助金投入の正当性、道理がないと『特定の機関への税投入』に理解が得られなくなる。スジを通して」と繰り返し求めてきました。
 率直にいって最初のころの役員会では上記のような発言をすると、他党の役員が「せっかく女子医大が来てくれるのに何いちゃもんをつけているんだ」かのような空気でざわつくことがありました。でも私は、どんな事業でも議会がチェック機能をはたす役割があると思って発言していました。
 その結果、補助金投入を決定するにあたり「厳しい条件」をつけ、「厳しい審査」を行われました。
 「高度かつ専門的な医療の機能を有する大学病院を新たに開設」「整備費の一部を補助することにより、区民が安心できる地域医療の充実」を趣旨として審査を行いました。

【医療の機能】
●都知事が指定する「三次救急を担う救命救急センター」に必要な医療の機能
●都知事が指定する「災害拠点中核病院」に必要な医療の機能
●医療法に規定する「高度急性期に対応する」医療の機能
●都知事が指定する「地域医療支援病院」に必要な医療の機能
●厚生労働大臣が指定する「地域がん診療病院」に必要な医療の機能
●都知事が指定する「周産期母子医療センター」に必要な医療の機能

【他の補助の審査項目】
●長期にわたり大学病院を運営できるか
●妥当な設定金額か
●2021年度の開設に向けて適切な工期・工程か。

2021年7月竣工めざし
 工事の竣工は2021年7月予定で、その後機材の搬入などを行い、2021年度内の開設をめざします。
【補助の対象など】
 他の自治体も、大学病院等誘致には税を投入しています。これは「地域医療の充実」の仕事は自治体の責務であるからです。
 しかし「際限のない補助」に歯止めをかけるために、対象経費から国等の補助を除く2分の1として、上限を設定しました。病院棟建設費の補助上限は80億円、区民に必要な先進高額医療機器導入経費の上限を5億円としました。
 決して少ない金額ではありませんが、他の自治体の例や、自治体で病院をつくるよりは低い金額です。ため込んだ積立金は史上空前の1601億円。区民のために適正に活用することが必要です。

【最大で4回の審査会開催】
 3月6日に新年度支出する第一回目の審査を行い病院棟建設の一部、16億円の支出を決定。今後最大で4回の審査会を開催します。

病院名と駅名の変更について
病院名変更について
 「東京女子医大東医療センター」の病院名については「東京女子医大足立医療センター」と変更することを求めてきました。これはお金もかからず、道理のあることです。女子医大は更に東の千葉県に「八千代医療センター」を開設したので、足立の病院を「東医療センター」とするのはそぐわず、病院側としても「足立医療センター」の方向で前向きに検討されています。

駅名変更について
7億円⇒「最低限の費用にしたい」「2億円以下にしたい」と変化
 当初区は「病院誘致に合わせて日暮里舎人ライナーの最寄り駅の駅名変更を要請したい。経費は3~7億円」と言っていました。
 私の周りでは、「わかりやすくなる。いいね」という歓迎の声とともに、「税金のムダづかい。今のままでいい」というご意見もありました。
 また、私は「私立の病院名を駅名にするのは困難」とも指摘してきました。
 私が指摘した通り、ライナーを運営する都は「民間施設を正式駅名にはできない」と回答。「『足立医療センター』の駅名なら可能」とのことでした。
 「( )内なら正式名称ではないので問題ない」とのことで区としては「足立医療センター」(東京女子医大付属)で要請しています。
 費用についても「当初3~7億円かかる」というものが、現時点では「2~3億円(ICカードシステム変更、案内板・駅サイン変更等)」と変化しました。そして「2億円をさらに下回るよう、更新時期と金額を東京都と協議中」とのことです。

みなさんのご意見をおよせください。