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【映画感想・ア行】 アイ・アム・レジェンド ★★

2008-01-02 | 【映画感想・ア行】
ストーリー:
人類が死滅してしまった地球でたった1人、
有能な科学者のロバート・ネビルだけが生き残る。
彼は究極の孤独と闘いながら、
愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続ける。
太陽の光が消え去ると、いっせいにうごめき出す不気味な影、
“ダーク・シーカーズ”の脅威と闘いながら、
途切れそうになる希望をたぐり続ける日々。
そんなある日、ネビルは、ある驚くべき事実に気づく。
(goo映画より引用)

出演:
ウィル・スミス、アリーシー・ブラガ 、ダッシュ・ミホック

監督:
フランシス・ローレンス

※映画の核心に触れております。未見の方はご注意下さい。

07年観る予定の積み残しということで、08年1発目に観てきました。
爽快感を求めていたんですけれども…。
結論から言うと、どんどん尻すぼみしていく作品でありました。

にしても、タイトルが最大のネタバレじゃん、これ。
しかも、孤独の戦いじゃないし…。

兎に角、NYで独りぼっちの描写が秀逸。
閑散とした高層ビル街、道路には雑草が生い茂り、
車がそのまま投げ捨てられ、鹿やらライオンが行き交う。
この撮影、CGで撮影されたのだろうが、
絶望的な状況を観ている側にもヒシヒシと伝わってきた。

状況描写と共に、ほぼ全編1人芝居状態のウィル・スミス。
彼と愛犬サムの好演技がなければ、観ていられなかっただろう。
犬に話しかける、誰もいないレンタルビデオ店でマネキンと話す。

1人芝居と言えば、トム・ハンクス『キャスタ・ウェイ』を思い出す。
これは無人島という設定でリアルさを憶えなかった部分、
それから、トム・ハンクスのオーバーアクトのせいで観るに耐えなかった。

がしかし、ウィル・スミスは素晴らしい。
孤独な寂しさが伝わってきた。
朝目覚め、夜眠るまでの粛々と日々を暮らし、
夜は夜で不気味な生物の接近に怯え、
眠りにつくと3年前の悲劇を思い出す。
人間味ある姿が、共感を生み出したように思える。

惜しむらくは、後半がただのゾンビ映画に落ちてしまったこと。
『プラネットテラー』しかり、『28週後』しかり、
最近のハリウッド系作品は、ゾンビものが流行り?
更には、これもハリウッド映画らしい自己犠牲での決着。
この考えって、アメリカナイズではないように思えて白けてしまう。

孤独に生きざるを得なかった男がどう生きたのか。
そういう映画としては買うことができるが、
ただのゾンビ映画にしかならなかったのは残念でならない。

(TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 4番スクリーンにて鑑賞)


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