徒然なるままに・・・

映画よりJAZZにシフトチェンジ中・・・。

【映画感想・ハ行】 ヘアスプレー ★★★

2007-10-24 | 【映画感想・ハ行】
・ストーリー:
ヘアスプレー企業が贈る、ボルチモアで最高にホットなTV番組
「コーニー・コリンズ・ショー」出演を夢見る16歳のトレーシー。
ダンスだってオシャレだって申し分ない彼女には、ひとつだけ問題が…。
それは、彼女のBIGすぎるサイズ! でもそんなことは一向に気にせず、
明るく前向きに生きるトレーシーは、TVショーのオーディションに参加。
なんとレギュラーの座を射止め、番組の人気者となるが、
美人でスリムなライバル母娘の罠にハマり…?!
(goo映画より引用)

・出演:
ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー、
クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ、
ザック・エフロン、ニッキー・ブロンスキー

・監督:
アダム・シャンクマン

兎に角、テンションが異様に高いミュージカル作品になっていて、
最初から最後まで音楽が鳴り続けていたように思えた。
あまりのテンションのアゲアゲぶりに正直疲れてしまったのが本音。

と言いながらも、とても楽しい作品に仕上がっている。
体系が少々難ありの夢見る女の子が主人公なのだが、
(新人のニッキ・ブロンスキー、お見事な演技&歌声&ダンスです!!)
体系のコンプレックスを微塵も感じさせない前向きな姿勢に好感を持った。
そして、憧れのTVショーの出演を現実のものとするところは、
偏屈な母親がいながらも、彼女を後押しする友人や父親の姿があってこそ、
天真爛漫さがあるのだろうと思った。見ていて清々しい。

また、単純なサクセスストーリーかと思いきや、
60年代当時の時代の風潮である黒人差別、白人至上主義という、
暗い話題が根底に流れていて、それを逆手に取り、
みんなが平等であるべきという主張を織り込まれているのに驚いた。
ダンスの上手い黒人の面々を蔑視し、
兎に角、自分の利益だけを追い求める白人プロデューサー。
その利己的な態度は、現代のアメリカそのものを語っているようだ。

そういう語るべき内容があって、それが音楽と見事に調和している。
キャストも、皆楽しそうに演じているのが感じられる。
ジョン・トラボルタは久々のダンスを見せてくれるし、
(ボディスーツを付け、巨漢女性に変身しているが…)
クリストファー・ウォーケンは今回も怪演も見所だ。
しかし一番は、このミュージカルの原型を作ったジョン・ウォーターズ。
冒頭での“コートマン”での出演が一番ビックリした!!

(TOHOシネマズ名古屋ベイシティ スクリーン4にて鑑賞)


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