
3月3日、ひな祭りだ。この歳になってひな祭りを祝うなんて。ずっとお雛さまと縁のない生活だった。
着付け教室の先生のお声かけで、イベントに出掛けることになった。
3月2日は、後楽園の開園記念日だ。それに因んで、春のおもてなしのイベントが種々催される。
後楽園は、芝焼きの後の黒々とした中に少しづつ芝の新芽がかすかに感じられるなか、春の日射しに包まれて素敵な風情に満ちていた。
今日、参加したのは、「ひな祭り十二単お服上げ」の実演。皇室に伝わる高倉流十二単の着付け実演だ。我が先生も官女のお役で実演をされている。
京都むつみ学院院長先生の解説で、皇女様の十二単をつぎつぎと重ねて着せていく。十二単を全部広げると,畳70畳分になるという。
その重さや大変で、重労働だという。手際よく着せていく技術を感心して見つめた。最後に、美しく豪華な内裏雛が出来上がった。
いにしえの風情に包まれた時間だった。

午後からは、哲学カフェの日だ。
頭の切り替えに苦労しながら、ヤシャ・モンクの「リベラル・デモクラシーをどう護っていくか」の最後の章「第10章 信念のために戦うこと」を学んだ。
この1年間は、ヤシャ・モンクの理論を学んだが、理解できたとはとても言えないが、難しい理論と戦ったことで満足したと言うことかな。